海岸さんの映画レビュー・感想・評価

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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

1.6

何を言っているのかほぼ分からない。資本主義が生み出した金融システムでいかに当事者によって破綻まで陥ったのか、不思議なしかし一般人には何が何だか…お金とはいったい

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

威厳さへ漂う堂々たる完成度。監督がコメディアンであるせいか、ホラーだけど笑えるし、中盤まで一体何がなんなのか、分からず、ぐいぐい引っ張ってくるテンポの良さ。完璧な伏線。いやこれぞホラーだよなと思う。神>>続きを読む

ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

1.2

あらすじは不倫になやむ大学生が…といういつもの感じで、山登ったり、夢見たり、他人の視線を気にしてみたりという、いつもの感じ。個人的にはあまり今回はピンと来なかったかな

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

1.5

設定で勝ちに行った感のある映画選手権優勝。主人公、ボーイフレンドから、音楽の先生、ビッチな友達などの人物描写、展開、音楽のクオリティどれをとってもパッとしないし、肝心の問題が全部棚上げされたまま、才能>>続きを読む

気まぐれな唇(2002年製作の映画)

3.7

初ホンサンスで勧めたい作品。無気力な男がセンパイに会いに行って、女と出会って、ある種のロードムービーみたいな軽くて、細かい質感のある会話が面白い。
最近のホンサンスにはない、逸話の挿入もなかなかいい。

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

1.9

お馴染みメンバーのセンパイたち、ドイツロケがあってスペシャルな感。だがすぐに帰ってくる。
監督と不倫してスキャンダルになってしまった女が主人公ながら、ドラマチックなところが何もなくいつものホンサンス、
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.8

これは今のところホンサンスで1番好きな作品。本当になんも起こらないんだけども、先輩1、2それと友人との再会から特にこれといって生産的ではない会話が続く。強いて言えばロケーションは素晴らしくって、こんな>>続きを読む

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.1

前半後半で同じ日を同じ人で同じようだが違う展開で描く面白い構造の映画。
若干暇かと思ったけども、若干暇なのが良い味としてしまえるのはホンサンスの得意技。

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

3.2

ホンサンスのお馴染み、「特に何も起こらない」映画。イザベル・ユペールがアジア人とつるむ人のいいフランス人役をやっているのがおもろい。
個人的にはカットが現在なのか未来なのか、明らかでないカットがいいな
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ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

1.5

うーん、ヒロインが好みでない。
いまいち入り込めない映画だったな。カルトにのめり込んでしまう母親っていう設定は面白いと思ったんだけど、外交官の女がなんでそうなるの??っていう…まず、ニューヨーク離れる
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

2.8

ブラックリンを舞台にした、移民女性との恋。オチの部分は結構好きでした。
メリル・ストリープの演技が才気走っているのでそれだけでも見る価値

コロンバス(2017年製作の映画)

2.8

すでに古典。オズの美しい画、シネフィルにはたまらない鏡の使い方、家族に対する正反対の問題を抱える主人公二人のヨーロッパ映画のような越妙な会話。
心地のいい映像、いつまでもスクリーンの世界を見ていたくな
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愛の昼下がり(1972年製作の映画)

1.4

ロメールの作品の中ではダントツ好みではなかった。
タートルネック&ジャケットのブルジョワが社会の底辺に落ちつつある女に一瞬血迷って捨てるという図式で嫌なんだと思う。
主人公の妻の顔が齧歯動物に見えて癪
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

1.2

ウディの作品の中ではあんまりだったなぁ、雨の日のNYなんていうセンチな設定から、あんまりキラの良くないギャグに人物設定もなんだか歯痒い浮遊感。

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

1.8

いやーよくこんなにインタビューできたねーてそらだけで脱帽な映画。わざと正反対の返答をつなげる編集も面白い。
撮ってる時は勃起してるというアラーキーに、性欲は創造とは相容れないものだという北野武、さすが
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

1.5

もちろんオゾンの安定した面白さを求めての鑑賞だったので普通に満足ではあるんだけど、他の作品よりもこれがというのは見事にない。主人公がなんか魅力ない堅物だったこともあって、それはねらい通りながら、なんで>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

1.8

ニューシネマ特有のあっけらかんとした暴力描写、もちろん史実よりも主人公たちの悲劇的な部分をあえて描かないところハードボイルドだなぁ。ボニーもクライドもかなり大人な役者なので落ち着いた風情、セックスレス>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

1.5

コーザノストラの元ボス、ドン・マシーノが組織に消されそうになってから、警察に全てを証言し、敵対勢力をまとめて刑務所にぶちこむ本当にあった話らしい。
マフィアものの複雑な人間関係のややこしさとキャラの面
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甘き人生(2016年製作の映画)

1.6

イタリア男のマザコン精神が理解できる映画。幼少期に母親を亡くした少年が、中年になるまで、ずっーーと鬱屈しているって話。特に明るくなるでもなく、ずーと暗い。恐らくイタリア人的には涙の止まらない映画なのだ>>続きを読む

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

2.3

金子文子役の女優さんの演技が素晴らしい。日本人として知っておきたい対戦中の朝鮮人差別の話、アナーキズムにはしる在日朝鮮人と極貧の中虐待を受けてきた日本人女性の恋愛。
明るく、コメディですらタッチで描か
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追憶(1973年製作の映画)

1.2

Satc影響で見た。
この世の女はストレートヘアか、ケイティかどちらかなのだ、というセリフは頷けるものがある。
絶対に合うはずのない保守的若干チャラい美男子とテンパー、ガリ勉のケイティが、ケイティの多
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

1.0

謎に自殺していく、金髪ウァスプのお嬢様姉妹たちの話。
長い。少年はこんな風なモノローグ言わないだろなってとこがものすごく気になったし、なんで死ぬのかもよく分からない。過保護な両親が問題らしいがそこも別
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

2.0

世界名作文学でもこんな少女漫画みたいな話があったんだなー
大体の名作文学は女が悲劇的なことになっていく話なんで新鮮。
玉の輿文学、視覚的に話が理解できるのはとても嬉しい。一家存続のために遺産相続する従
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

1.6

ウェス・アンダーソンのデビュー作。
未確立のウェス節が楽しい、深いところ考えずにサラサラ観れる軽さ、間の取り方っていうのはかなり初期からあるんだなーと感慨深い。

ローラ(1961年製作の映画)

1.8

ネガが焼失してから、ラウール・クタールとヴァルダ監修によって蘇った作品との事で、どの程度オリジナルに近いのか不明ではあるが、まあまあ近いのかな。
ただ天使の入江みたくミシェル・ルグランの音楽がかみがか
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.0

メリル・ストリープとロバート・レッドフォードというそれだけで世界遺産級な演技の火花がすごい。
スペクタクルなアフリカの悠久美を堪能できて、自粛中のご時世に最適な映像体験。
SATCで言及されているシャ
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ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

1.0

ティーンネイジャーのデート向け、ポップコーンのおつまみ的なクオリティ。
はらはら感もなんもない。
思考するゾンビなんて、いい設定だったんだけど、つかみだけ秀逸。
リサイクルしたい。

感染家族(2018年製作の映画)

2.6

前半までは若干ラブコメ的展開でいらっとしてしまったが、中盤にかけてゾンビ映画の基本を押さえた構成と展開、題名通りの家族の絆が光る。伏線が回収されいい脚本。

ハミルトン(2020年製作の映画)

3.6

ヒップホップでハミルトン伝という斬新な組み合わせながら、音楽に没頭、テンポいい脚本に全部心から揺さぶってくる傑作。見ていて10秒と退屈することがなかった。
一人一人のキャラクターが立っていて、親しみや
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.0

ポンドワーズの街並みの中繰り広げられる、題名のままのドラマ。ロメールは少しさみしい女の子の描き方がべらぼうにうまいのだ。こんな心の繊細な演出ができる監督はほかに知らない。
まるで夢の中のように、衣装の
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美しき結婚(1981年製作の映画)

2.9

マンスの街が綺麗。結婚をすると決めた女の子の一人相撲でコメディのようなシリアスなようなというキワドイストーリー展開ながら、一点の曇りもなくポジティブで爽やか。

飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.1

三角関係、ばったり会った男女が男の恋敵をストーキングするというフェティッシュでくすぐったい映画。ヌーヴェルヴァーグといえばゴダール、トリュフォーなんて思っていたけど、やはり完成、成熟はロメールだなと実>>続きを読む

アラバマ物語(1962年製作の映画)

2.9

古典。
アメリカのレイシズムの闇の深さと、人の闇の深さと。30年を舞台にした映画ながらこの流れをくんだBLMがあるんだと身につまされる。ブーというミステリアスな人物も含め、優しかったり正しいことをしよ
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評決(1982年製作の映画)

2.6

大体の筋がわかっていて見始めたんだけど、裁判映画はドキドキするなぁ
ポール・ニューマンってなんでこう、いつもこうダメ人間が似合うのか、底辺の弁護士という美味な役ながら、あんまりニューマンの美しいところ
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トスカーナの休日(2003年製作の映画)

1.4

これもマスターオブノンで登場したので拝見。血も闇もない明るくオレンジ色のトスカーナに移住する中年離婚したアメリカ女、ダイアン・レーンのなんの力も入らず観れるいい作品。
サンドラ・オーが個人的に結構良か
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