尺と心血が凸凹した不恰好なオムニバスだが、凸する瞬間の気魄たるや凄まじい。なかでも千葉真一の唱題は忘れない。
腹で為す暗殺に、頭でこさえた思想が敵うだろうか。
軍部、政界、新聞社というエリート層から見た2.26~原爆投下。『軍閥』と題するほど軍閥のマニアックな話ではない(それが見たかった)。戦争シーンがジオラマと模型感丸出しだけど、エリートの戦争観を皮肉る演>>続きを読む
ニヤァ。ドヤァ。粉ぁ!
神懸かる月の鬼畜顔芸。
完全じゃないから…‥っていうニアの結論がテーマへの答えだし、好き。
【韓国通貨危機の概況】
朝鮮戦争後、韓国は民間の外貨建て債券(以後、外債)に頼った輸出志向経済で成長した。「漢江の奇跡」だ。
しかし97年の前には、①他の成長国との輸出品価格競争、②アメリカの強いドル>>続きを読む
粗筋にしてもかけ足なので総集編と言うにはちょっと違う。セリフ回し、劇伴、作画演出…‥マッドハウスの制作力をハイライトで堪能するロングPVと言うべきか。『HUNTER×HUNTER』といい、見てるだけ、>>続きを読む
途中あまりに抽象論で「これこそ空間も時間もあったもんじゃねー。会話してるように見えて、実際は成り立ってる風に装ってるだけじゃん」と匙を投げ掛けたところに現れた彼。三島を殴れるから云々と壇上に上がった>>続きを読む
"場"というものについて考え、その重たさにこめかみがギューッと締め付けられてしまった。
これは極めて私事、かつ映画本編に直結せずレビューの体裁を保っていなくて大変申し訳ないが、生産者と消費者を直で繋ぐ>>続きを読む
口論自体がパワーゲームである面白味。故に、とんでもなく瑣末な事が大真面目に争われる可笑しさ。革命語で罵り詰める"赤いアウトレイジ"。
でも赤軍派が山籠りして以降はもうとにかく総括総括総括総括。さすがに>>続きを読む
金ピカ処刑爵士なスタローン版から一転、機能性第一の重装特殊部隊な出で立ち。メガシティのリアリズム、というか不潔具合もだいぶ違う。コミックヒーロー映画に歴史あり。
レナ・ヘディ演じる悪役の"ママ"のかっ>>続きを読む
別荘の早朝の澄み切った空気感のなか、機械と女性、2つが綯交ぜのコンプレックスと対話せねばならぬ閉塞感。
失楽園系は好きなのに本作はどうも…。この手の話は、失楽園する者にいくばくか心寄せるもので、だか>>続きを読む
Have a safe watch!
いいウチに住んでる、だけどキナ臭い需要で儲けた小賢しいブルジョア感がイーサン・ホークばっちり(笑)
2時間ずっと極限状況×状況変化×状況判断しまくり映画。労働環境が世界で最も危険な派遣社員と言えるPMC(民間軍事会社)コントラクターの"地下"脱出劇でもある。
"医療保険もままならぬ不法移民が米軍傭兵>>続きを読む
タイトル'JOINT SECURITY AREA'に込められた2つの意味。いやもう、センスの塊と言うほかない。虚構と虚構が保障する"安全"に真実が侵攻する。
K&R保険(kidnapは誘拐、ransomは身代金)を題材にした少々マニアックな映画。
K&R保険とは、危険地域で活動する富裕層、多国籍企業、NGOなどが身代金誘拐に備えて加入する特殊な保険で、事>>続きを読む
繭と継承。
貴族制が寡頭制になるのも、民衆制(あえて衆)が衆愚制になるのも、主権者の公共心にかかっている。
親子は大事、でも世襲はダメという日本人の言論の矛盾を突きつつ、むしろなにかと断絶、破壊、リセ>>続きを読む
脳であり筋肉 vs 脳まで筋肉 in 脳足りんの脚本
火星生命体が賢いんじゃない。人類の叡知の最先端が集うはずの国際宇宙ステーションにバカばかりが揃ってしまっただけだ!
ジェイク・ギレンホールってた>>続きを読む
2024.4.29 ★3.6
ランボーの自己表現術たる暴力の御し難さは前作で説明済み。だから本作は間違いなく蛇足、としばらく思ったのだけど、これまでのように誰かにお願いされることもなく、私の、私による>>続きを読む
2024.4.28 ★5
John Rambo's long roadにして人類の長いゝ道のりを90分に約した傑作。
昨日は『ブラックホーク・ダウン』、今朝は『ボーダーライン』、今晩は本作。啓蒙精神>>続きを読む
大佐とランボーの戦争プレイSM。
ソ連製兵器がジャラジャラ出てくる見本市映画でもある。
一人の軍隊、だが軍人には半人前。
テクノロジー絡みがキャメロンのスクリーンプレイといった感じ。
"片目が開く"シーンを奥さんに見せてトラウマにしてやった(笑)
いかにもユーロピアンな顔立ちとフェロモ~ンな美声のジェレミー・アイアンズが状況コントロール型の悪役を演じ("電話越しでもかっこいい悪役ランキング"なんてものがあれば堂々の1位でしょう)、劇伴が軍楽調オ>>続きを読む
朝起きて、マラソン見に行って、手足を吹っ飛ばされる。
記録と創作を交え、ボストンマラソン爆破テロ事件と犯人逮捕劇を振り返る映画。
日常と地獄のエンカウントを見せつけるプロだ、ピーター・バーグ監督は。>>続きを読む
原作のコンセプトを受け継ぐ場面はやはり良く、遣る瀬も途方もなくなったあの時の読了感が甦った。
前作同様の若干の表現過多は慣れもあって看過したんだけど…‥最後の最後は要らねぇぇぇぇぇだろぉオオオオオイ!>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
染谷はヤベェ奴感が顔に出ているので、"変貌"しても違和感がなかった。原作のシンイチは里美が言ってたように、他人の空似の全くの別人だったから。動物が変わってしまった感覚。染谷の雰囲気も嫌いじゃないけど、>>続きを読む
彼我ゆえの自我、そのやわいとこを小突いてくる。
パペットが生きているようにしか見えないぶん、主人公の虚しさが際立つ。
人のふんどしで相撲を取りたくなるくらい自分に迷ったら、他人をチラ見しろ、でも見入>>続きを読む
実戦初投入のハンガリー動乱以降、紛争皆勤賞と言っても大袈裟ではない自動小銃AK-47。史上最も人間を殺傷したとされ、あだ名は「小さな大量破壊兵器」。その開発者ミハイル・カラシニコフの物語。主演はユーリ>>続きを読む
こんなグロテスクなお化け屋敷もあるもんか❗
途中から人間と死霊、どっちが主人公か分からんぞ(笑)
『Dr.ストレンジMoM』のセルフオマージュ答え合わせがチラホラあったり、『エンド・オブ・デイズ』の>>続きを読む
喉仏でしゃべるカンバーバッチ。
『スタートレック イントゥ・ザ・ダークネス』といい、取調べを受ける側なのにイニシアチブ握っちゃう役が似合うね、この人。
暗号解読計算機の開発に偏執する孤独な天才が、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
レビューを書くにあたり、勝手に窮屈な思いをしていた。先週の水曜日に観て、ずっとモヤモヤ。ノーラン作品だから高尚な事を書かなくてはいけないとか、原爆の話だから単純な娯楽評価ではいけないとか。実際に高尚で>>続きを読む
鳴り物入りの映像革新で「新時代」を売り出す技術主義者キャメロンと違い、地味~に地味~に映像革新を落とし込み、静か~に映像業界に新しい地平を拓いてあげる技能派ゼメキス。
己独りが主役気取りで革命に逸る技>>続きを読む
精巧に再現された1969年と、演技派たちの豪華な小ネタにニマニマ。クライマックスはひと(人非人)を選んだ大爆笑。
シャロン・テート事件は題材じゃなくて材料だった。
『タイタニック』のオルタナ&カウンターバース的続編にして、『シャッターアイランド』の拡大解釈的プリクエルにして、『アメリカンビューティー』の亜種。
結婚、というか人生の営みで大事なのは、理想に燃える>>続きを読む
「供給はそれ自らの需要を生み出す」という主人公レイ・クロックのセールストークで本作は始まる。
これはまんまセイの法則だ。自由市場に委ねれば需給は常に一致するという市場原理幻想。レイは最初こそ自分の口八>>続きを読む