U子さんの映画レビュー・感想・評価

U子

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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

3.7

大好きな作品。
4Kになったので、
映画館で鑑賞できた。

冒頭の部分が特に好き。
夢の中の夢。
この世界は理解できないことの方が多い。
岩山が感情を持っているかのよう。
少女たちをどこに消してしまっ
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.9

これが去年まで公開されてなかったのが驚き。いい映画だった。
カルト的な感じもあるけれど、
普遍的でもある。

35年間、母親に虐げられ、
外はガスマスクをしないと出れないと嘘をつかれ、部屋から一歩も出
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マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)

3.4

ブレインウォッシュが面白かったので、
監督自身の作品はどんなものか気になり鑑賞。
正直面白くはなかった。
女が映画の中で客体として描かれることに、
違和感を訴えていたのに、
だからってこれなのかなと思
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Laps(原題)(2017年製作の映画)

3.5

ほんとに短い作品だけど、うまい。
その不快感、恐怖がよく伝わる。

Tuesday(原題)(2015年製作の映画)

3.6

短編で字幕なし。
それでもいろいろ伝わる。
アフターサンもそうだったが、
言葉はなくても、その喪失感を描くの上手い。
縦半分にカットされたアイスとか良いな。

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

3.9

昔から、なんとなく思っていたことを、
はっきりと言葉で言い表してくれてる。
映画の中の視線のありか。
主体と客体。
それでもなお、自分の中に無意識に
あった当たり前と思ってたことも、
当たり前じゃない
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

漫画を読んでたので、比較しつつ鑑賞。
原作の雰囲気を壊さず、
うまく映画になってるなあと思った。
漫画よりもBL風な空気が私は強く感じられた。三角関係と誤解されて強く否定したり、
後輩男子の苛立ちや、
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

目のつけどころがすごいな。
濱口監督はやっぱり天才。
何を見させられてるのかというかんじに
なるけれど、面白すぎて画面に集中しすぎて、もう終わり?というぐらい早く感じた。

グランピングをめぐる企業と
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パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.8

27年ぶりに鑑賞。
音楽以外ほとんど忘れてた。
二ノンのダンスが可愛くて、
それだけでもまた観て良かった。
ローラースケートで花を配達するの
めっちゃよい。
携帯もなくて、固定電話だけ、
不便さがいい
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

ゴジラって改めて何なんだろうと思ってしまった。戦後に現れるっていうのは何かの象徴か。民間の軍も。
そんなこと考えなくてもいいのかもしれないが、ゴジラが単純に悪者になってるのはなんか腑に落ちない。
スト
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

やっと観れた!娘や姪っ子絶賛だったので楽しみだった。見応えすごくあり、面白かった。
こういう旧家の狂った感じは流行ってるのだろうか。ガンニバル、変な家、ミステリという勿れなどもそうだ。
ある意味、日本
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.5

リメイクされているのが観たいので、
まずはオリジナルを鑑賞。
ホラーとヒューマンドラマと兼ねてて、
大林やなあというかんじ。
だんだんやつれていく風間杜夫が個人的に面白かった。
秋吉久美子と鶴太郎の夫
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

12歳から12年ごとに再会する初恋のふたり。
ロマンチックなストーリーだけど、
ロマンチックになりすぎず、
変な煽る感じもないので良い。

あのとき離れなければとか、
いろんなパターンを妄想しても
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死霊館(2013年製作の映画)

3.5

娘とホラー映画鑑賞。
アナベル面白かったので、
死霊館の一作目へ。
なんかすごい安定感のあるかんじで、
奇を衒ったところがなく、
王道感が良い。
個人的にエクソシストものが好きなので、
この夫婦でエク
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.4

娘がなんか怖いの観たいということで、
一緒に鑑賞。アナベルシリーズは初。
まあまあ面白かった。
意地悪な友達は死なず、
夫婦だけ死んだのが意外。
諸悪の根源だもんな。
ジャニスだけ可哀想。

これでア
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

テネットがよくわからなかったし、
身構えて、登場人物相関図など予習して
鑑賞。
そのせいか、思ってたより難解さは感じず観ることができた。

うむ、しかし内容。
冒頭のリンゴのエピソード。
ちょっとおか
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彼方に(2023年製作の映画)

3.5

18分と短いけれど、長い映画を観たような
そんな気持ちになる。
物語のどこを切り取るか。
知らない女の子に後ろから抱きつかれたという出来事で全ての感情が溢れ出す。
その場面を選ぶのがいいなと思った。
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.4

ウェス・アンダーソンは天才マックス以外なんか苦手。
出ている人も、美術も素敵だけど。
夢のチョコレート工場の人が原作なので、
おもしろそうではあるんだけど。
おもしろくなかった。

男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年製作の映画)

3.7

奄美に行くので鑑賞。
寅さんとリリーが3ヶ月一緒に暮らしてるっていうのが、さくらじゃなくても
わたしも泣けてくる。
明らかに生気がない寅さんにも悲しくなる。
満男のエピソードはそんなに興味ないけれど、
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こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語(2022年製作の映画)

3.5

替え歌で有名になったアル・ヤンコビックの話。
前半リアルな生い立ちが語られて、
真剣にみていたが、
マドンナが出てきたあたりから
どんどんおかしくなっていって、
映画自体も替え歌みたいになってるのかと
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.6

娘、姪っ子と鑑賞。
声優以外の予備知識なく鑑賞。
思ってたより面白かった。
かどでと、おんたんのコンビが良い。
特におんたんはかわいらしい。
キラキラした女子を良しとせず、
我が道を行くのは好感持てる
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サン・スーシの女(1982年製作の映画)

3.4

母のすすめで鑑賞。
ロミー・シュナイダーは魅力的だが、
話が重たい割には、
なんかあっさりと進む。
目の前で父親を殺された少年の親代わりとなった夫婦。その夫婦も殺され、
少年は50年後復讐するというあ
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.6

若い頃に挑戦してできなかったことを
64歳になって達成するってのがすごい。
体や顔に皺は刻まれてても、
心は老いない。
14歳の頃の、性的暴行なども描いており、
泳ぐシーンでフラッシュバックする。
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変な家(2024年製作の映画)

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娘のリクエストで鑑賞。
観客が若者ばかりで拍手したり盛り上がっていた。
一番驚いたのは、あの爺さんが石坂浩二だったこと。

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.8

前作が大好きだったので、鑑賞。
面白かった。
前回も井浦新の若松孝二に違和感はあったものの、愛を感じずにはいられない。
怖いけど、優しい。
井上監督自身が脚本も書いてて、
若松監督との関係もリアル。
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

息子ダニエルの存在が
映画を観ている人の頭の片隅に常に存在するようにできていている。
ダニエル大丈夫か?と心配になりつつ鑑賞。

果たして妻は無罪なのか。
誰もみてなかったから、それはわからないのかも
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

やっとみてきた。
たまに出てくるモノクロの夢みたいなのが、
デヴィッド・リンチみたいで、
平山のダークサイドが展開していくのみたかったが、そういうわけではなかった。

毎日同じルーティン。何年何十年?
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

心地よかった。
目から癒される。

子沢山な家族、粗野な父親、
忙しい母。
コットの居場所は家庭にも学校にもない。

出産を控えた母。
コットは母のいとこアイリンのところに、
休みの間預けられることに
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

3.6

SFだけど、やっぱりファスビンダー。
女の人がみんな退廃的で美しい。
展開はなんとなく読めてしまうけれど、
この時代にこんな仮想空間の話はすごいな。
現実世界より、仮想空間の方がインテリアとか素敵。
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.7

ストップメイキングセンスがめっちゃ良かったので、こちらも鑑賞。
デヴィッド・バーンの歳の取り方いいなあ。理想的。
裸足、ケーブルなしのライブ。
最後はステージを越えて、観客席まで
来てくれる。
ダンサ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.6

めっちゃ楽しみにしてた。
ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの長編新作。
期待と不安入り混じり、鑑賞。
「私はアナよ」と今のアナ・トレントに言わせる
シーンがあった。ゾワゾワとした。
ミツバチのシーンと
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.8

トーキング・ヘッズのファンではないけれど、予告みてこれは!と思ってIMAXで鑑賞。
めっちゃいい。かっこいい。
ギターとラジカセだけで始まるシーンからやられた。というかここが一番好きだった。
一曲ずつ
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.5

レナード・バーンスタインと妻の物語。
うーん、やってることは結局TARと同じやね。才能ある人は何しても大目にみとけばいいのか。ゲイでありながら
結婚して、その後も自由に恋愛を楽しんでたよう。

妻が癌
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

衣装も美術も映像もエマ・ストーンも美しい。
けれど、ストーリーは私は微妙。
手放しで面白がれないな。
まず、母親が胎児の脳を移植されて
生きてるとか。
もし自分がそれを知ったら、生きていけないし、死ぬ
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.5

違う世代の女性が連帯していくのがいい。
妻子ある男と不倫する女カタ。
その男の子供が欲しいと言ったら、
あからさまに避けられるようになる。
しまいには、子供なんて大変だよと
自分の家に連れてきて、妻子
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