おかもとさんの映画レビュー・感想・評価

おかもと

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パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

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生きることを道として認識するのは面白いことだよね。4年間を荒地に生き、空き地を寄る辺ににしていたトラヴィスは、これからどこに行くのだろうか?

この映画はおそらく完璧な映画じゃないから、完璧を良しとす
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

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いやー、超絶傑作、あらゆる意味で超絶傑作やと思った。前に見たときは爆睡したけど、一体何を見てたんやろう?
als das kind kind warで始まる詩が素晴らしいのはもちろんなんだけど、この映
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ざくろの色(1971年製作の映画)

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こういう東欧的な美を上手く表す言葉ってなんですかね?北欧とかやと静謐とかがしっくりくるねんけど…

屠殺された羊を解体する人々の所業が、人間的で無いように思えるとき、いや実際はその逆で、自分がこれまで
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ベルリン・アレクサンダー広場(1980年製作の映画)

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映画だなと思った。
ヤバい人しか出てこないし、ヤバいことばっか起きてるけど、いやいやこれが現実なんですよという感じ。勿論現実にはこんなとんでもないこと起きへんやろけど、にも関わらず現実はもっととんでも
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親密さ(2012年製作の映画)

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カサヴェテスですねえ…
ここまで人間を見つめるのは大変な苦行やと思うけど、ついついしてしまうって感じやなんやろうな…
脚本と演出が上手すぎますよね。世界は情報ではない。じゃあなんやろう?

PASSION(2008年製作の映画)

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すごく面白かった。撮影とか編集も凝っているけど、話そのものの没入力がすごいので形式的な側面に意識を向けることが難しい。

人間を理解しようとするのは大変だ。
人間を理解するには、人間を理解してはいけな
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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この監督の映画はこれからも見続けたいと思わされる。
この世界で人間としてあることに疲れた現代人と現代社会の、祈りのように癒しを渇望する心を捉えようとしていると、僕には思える(もし自分の感じているものが
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

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ものすごく面白かった。
あまりにも劇的な女性像、生きるために強くなるしかなかったが、それは食べるためではなく愛のためで…
人間は夢だけでは食べていけないというおもんない意見を、では何の為に食べるかとい
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四月(1962年製作の映画)

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この種のコミカルさはサイレント映画の手法じゃないと成立せんのやろな、そう思うとおもろい。
話は結構よく分からんのやけど、解説文にあった、これだけ分からんくしても検閲で引っ掛けるソ連という話がおもしろか
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悲情城市(1989年製作の映画)

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作中の恋愛が美しくてよかった。クローズアップの禁欲は個人の卑小さを突きつけるけど、逆説的なことにそれは人間を大切に思う上品さだと感じられる(距離に対する繊細な感受性を思わせるので)。

人間の歴史はど
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神曲(1991年製作の映画)

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最近自分にもようやく唯物論的感覚が分かるようになり、自分がいかに唯物論者で無かったかを思い知る。なんかそのようなことを思わされる映画でした。
性行為が愛かと言われると結構微妙な気がするけど、接吻が愛と
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フレディ・ビアシュへの手紙(1981年製作の映画)

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全てはそのまま美しいのに、捻じ曲げた上で汚いと喚くのが人間。でもその方が安全だったりする。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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現代的なテーマを物凄く盛り込んでるんだなと思ったけど、突然日本が標的にされるまではサンスクリットセックスが一番印象的で、なんとなく悲しかった。でもあの非理性的で魔術的な感じは、理論物理学による原爆の開>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

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考え事してしまって集中して見れなかったけど、考えてみると集中しないことを許すコンテンツって意外と無いのではないかと思う。勿論vtuberのながら見とかもあるけど、あれをクリエイティブなものと言えるかと>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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便利さで溢れた世の中では不便さに陥ることも至難の業であり、便利であることが不便なのかもしれないと思わされる。とはいえ便利さを避けて不便さに向かうことが良いのではなく、便利さによって不便さを追求するのが>>続きを読む

Prelude ~プレリュード~(2023年製作の映画)

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俳優が監督するとめっちゃ勉強になるんやろなと思う、大変やろけど。

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

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かんすけの家で触りだけ見ました(触りといっても1時間…恐るべき長尺)

リヨ(1999年製作の映画)

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全く同じ構図の映像撮ったことあるけどこっちの方が独創的だった。
東京を経験してみると、京都ってええ街なんやなって気づく。

(1929年製作の映画)

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この時代の人が感じたであろう、映像を撮ることの喜びは、今の時代では理解しづらいだろうな、と思いながら見た。

生き物の定義を生物学に依らず、自由に考えて良いのだとしたら、例えば秩序ある形を作ろうとする
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フリー・ラディカルス(1958年製作の映画)

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おもろいけどちょっと長い気がするなあ。
どうやって撮ったのかっていう関心が1番強い。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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見るという行為はアウトサイダーの特権だと思うけど、どんな特権階級とも同じようにそれが幸せとは限らない。
もちろん不幸せとも限らない。
「おまえはおまえの踊りを踊れ」じゃないけど、個々人の価値観って突き
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

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ギャングというものが社会において表象している意味について考えた。
マイノリティ意識と純血主義には関連があるんだろうと思う。

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

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羅生門のような構成に、夢のような演出で、黒澤明の影響強いんかな〜と思った。
ゴッホの手紙そのものを読みたいと思う。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

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これはすごいなあ…見て良かったわ。

映画がすごいというより、この話が事実ベースってのがすごい。
あと役者を尊敬する。

ヒア&ゼア・こことよそ(1976年製作の映画)

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「よそ」を聞くために「ここ」で見ることを学ぶ。
これがむずいんや…
自分の主観的世界の外へは出られないという絶望を知りながら、どのように希望を見出すか?


質問をして、充分な答えが得られなかった時、
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霊魂の不滅(1920年製作の映画)

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この頃の映画と今の映画では社会的価値が全然違うんやろうなと思わされる。

愛の世紀(2001年製作の映画)

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映像の美しさがちょっと比類ないもので、まずそれがすごいなと。
ゴダールは儲け主義者の偽善に耐えられへんのやろなあ…こういう種類の行動原理は決して大人の心性じゃないやろってのは、同感。夢に没入するわけに
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スチレンの唄(1958年製作の映画)

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完成から始原に遡るってわりと分かりにくいなあと思ったけど、分岐が増えることないと言うか、必ず1つのところに辿り着くのが分かってるよなあ。人が経験する通りの時間の向きでは、なかなかそういうわけにいかない>>続きを読む

世界の全ての記憶(1956年製作の映画)

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ここで働きたいなあと思いながら見た。自分の興味はやっぱり知の文脈にあるのかなと思ったり、それによってどこに行き着きたいかと言われると、この映画の言うように幸福かなとか思ったり。