おかださんの映画レビュー・感想・評価

おかだ

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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

1.5

擬似クローズドサークルを成立させる工夫や努力もしないのにクローズドサークルは前提で突き進む太々しさとか、重岡くんが最初から最後まで誰なのかよく分からないという戸惑いとか、そういったすべての瑕疵をにこや>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

1.0

変な動画


変な映画ではなく、変な動画。
画角もモンタージュも、ワンシーンワンカットたりとも映画と呼べるシロモノではない。
なのでわざわざレビューするまでもないが、行動原理を持たず血の通わない記号的
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.5

五稜郭に向け、備忘的に記録。

こだま兼嗣シリーズ以降としては最高の出来では。
映画的にどうこう以前に、キャラクターの各行動の動機が初めてまともに描かれていて、ようやく100分強の動画を観せる土俵に立
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

良くも悪くも今年の顔


例年は前哨戦から追いかけつつ楽しんでいたアカデミー賞ですが、今年に関しては気づいたら幕を閉じていた。
さらに、蓋を開ければ変わり種映画による主要賞総ナメの歴史的快挙。
A24
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

不機嫌そうな余生シリーズ


「シン・ゴジラ」の大成功からスタートした、爺さんの楽しい余生シリーズ。
シンゴジラの話題性や、「シンウルトラマン」「シンエヴァンゲリヲン」公開時のお祭りムードと比べると、
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

2021年にミニシアター界隈を席巻した話題作が、数段パワーアップして帰ってまいりました。

前作の評判を受けてか、今回はMOVIXという大箱での鑑賞となりました。

早速感想、前作の完全上位互換となる
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

クリスエヴァンスの余生シリーズ


莫大な資本を投下してのNetflixオリジナル作品「グレイマン」が劇場公開されました。

「ウィンターソルジャー」「インフィニティーウォー」「エンドゲーム」等を手が
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ詐欺で死ぬ


久しぶりにズッシリとした余韻を残す作品でした。


まず主人公は、いわゆる発達障害やADHDに分類されるようなグレーゾーンの女の子であるあみ子。

そんな彼女の無邪気さゆえの凶
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.4

ガラスと運動の奇妙な味わい


「ブギーナイツ」や「ファントムスレッド」など多くの代表作を持つポールトーマスアンダーソン監督の最新作は、自身のバックボーンも踏まえてか1970年代アメリカを舞台とした風
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.5

良くも悪くもタイカワイティティ


シェイクスピア大好きおじさんケネスブラナーが監督を務めた一作目とはうってかわって、ユーモアの乱れ打ちによる軽快なニュアンスを施し、MCUにおいても唯一無二の立場を築
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

疑似家族撮りおじさんの新境地


カンヌ映画祭に出品された是枝監督の話題作は、ソンガンホやペドゥナといった韓国の国民的映画俳優を起用したロードムービー。

これまで、"家族"をテーマにさまざまな作品を
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

今世紀最強の引継ぎムービー


公開が延びに延びた今年最大級の話題作がついに公開されました。

60歳にもなりながら、映画制作に生身スタントに後進の育成と、とんでもないマルチタスクを華麗にこなすトムク
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

家で流してくれ


伝説の女優オードリーヘプバーンの長編ドキュメンタリー映画。

彼女の作品は5〜6作品しか観ていないけど、とても魅力的で印象に残る役ばかりでした。

というわけでフラッと観に行ってみ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

吉岡里帆映画のフリをした柄本佑映画


「シンウルトラマン」に続きアツくて楽しい作品でした、「ハケンアニメ」。

主演の吉岡里帆をはじめ、監督と原作も個人的注目メンバーを揃えてくれた嬉しいラインナップ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

久しぶりのお祭り映画


いよいよ公開された「シン・ウルトラマン」。
往年の特撮ファンから庵野フォワロワーにパンピー映画ファンまでが待ち侘びた、久しぶりの純国産お祭り映画を、ようやく鑑賞してまいりまし
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

単独犯史上最高火力の犯人


前作「緋色の弾丸」が映画として最低の出来だったが、監督が変わったこともあってか、今回はそれなりに見られる作品でした。

安室さん同期が勢揃いというファンムービー要素を携え
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ユニバースにおけるモダンホラーの快作


MCU待望の新作映画は、ホラー映画の巨匠サムライミ監督が手がけたドクター・ストレンジ単体続編となる「ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネス」。

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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ビジュアルで勝ち


「ソウルフルワールド」や「あの夏のルカ」といった超弩級の傑作をことごとく配信公開してきたピクサーの最新作が、ついにスクリーンに帰ってくる。
と思ってウキウキ劇場予告を見て待ってい
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.2

ケレン味の鬼、イタリアジャッロの金字塔


これまた「クリムゾン・ピーク」の影響から、押しも押されぬイタリアンスプラッター映画の超名作「サスペリアPART2」を鑑賞。

今作はいわゆるジャッロ映画と呼
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レベッカ(1940年製作の映画)

4.4

ゴシックロマンスの完成形


先日鑑賞したギレルモデルトロの「クリムゾン・ピーク」が出色の出来だったので、同じくゴシックロマンス映画の傑作と名高い「レベッカ」を続けて鑑賞。

監督はサスペンスの神様こ
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

着こなし以外何も良いところがないアルバス・ダンブルドア


前作から4年くらい経つので、復習でもして臨もうかと思ったものの、復習するような内容でもないかなと思ってノー勉での挑戦。
ノー勉って久しぶりに
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

4.5

オタク監督の面目躍如


月曜日の仕事終わりという最もモチベーションが低い夜に鑑賞したのは、ギレルモデルトロ監督によるゴシックロマンス映画の傑作「クリムゾンピーク」。

日本では劇場公開が比較的小規模
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.5

デルトロファンタジーの原点


先月に観た「ナイトメアアリー」がとても良かったこともあり、ギレルモデルトロ監督の代表的な過去作を振り返ってみようのコーナー。

まずは初期作群の中でもとりわけ評判の良い
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.2

生への渇望おじさんの新境地


4月1日ということで今年も新年度がスタートしました。
フレッシュな後輩達を見るにつけて「フレッシュだなあ」と感じる気持ちが年々強まっていくのは、その分自らの鮮度が落ちて
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

そこまで可愛くはないブラナー坊や


アカデミー賞作品賞本命の一角は、ケネスブラナーが監督を務めた自身の幼少期の自伝的作品「ベルファスト」。
前哨戦となる各賞レースでの健闘ぶりや、「ジョジョラビット」
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.3

モテクーパーとデルトロ


アカデミー賞を前に、作品賞ノミネート作品が立て続けに登場するこの時期。
「ベルファスト」と同タイミングで日本公開に間に合った「ナイトメアアリー」は、「シェイプオブウォーター
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

原点回帰バキバキノワール金持ち兄ちゃん


何度目のリブートか、劇場版バットマン。
私は旧4部作は未見、ひたすら有名なノーラン三部作から入ってベンアフレックのDCEU版もニコニコ見守っていたところのリ
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.9

泥棒猫の猫泥棒


今泉力哉と城定秀夫によるクロスオーバー企画「L/R15」の第二弾は、今泉力哉が監督を、城定秀夫が脚本を互いに務めた「猫は逃げた」。

面白い映画でした。


離婚直前の夫婦が、飼い
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POP!(2021年製作の映画)

3.5

コンペをちぎった令和の奇作


音楽と映画の掛け合わせをテーマとした若手クリエイターによるコンペ、「MOOSIC LAB」の2020-2021における作品部門と主演女優部門でグランプリを攫った話題作、
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.4

オジサンシナジーによる性愛コメディの到達点


「愛がなんだ」や「街の上で」を手がけた現代喜劇の名手である今泉力哉と、「アルプススタンドのはしの方」のヒットが記憶に新しい職人監督の城定秀夫が、互いに監
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性の劇薬(2020年製作の映画)

3.8

性のジグソウ


「性の劇薬」とかいうとんでもないタイトルと荒唐無稽なあらすじ、そしてこの平均点の低さ。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの令和のヒットメーカー今泉力哉とのコラボ作品「愛なのに」と「猫は逃げた
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.0

あるある映画芸人、その本領


午前中は「コーダ」にメソメソと泣かされたので、午後はヘラヘラ楽しめる映画を観たいと思ったところで最適解としての「アンチャーテッド」。

トムホランド坊と筋肉芸人マークウ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

お兄ちゃん映画の新たな金字塔


気になってはいたものの、どうも気分が乗らず観に行っていなかった「コーダ」。
多分映画館で観たら泣くやろうな。ちょっとしんどいな。っていうオジサンすぎる理由での敬遠でし
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