TAKUSHIさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

最高にダークかつシリアスで硬派なつくり。これまでの作品の中で最も原作コミックの雰囲気に近く、探偵物語として原点回帰した印象を受ける。ノーラン版とはまた違った良さが。これは続編も楽しみだ。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

5.0

安定の岡田准一アクション。そして何より一線を容易く越える潜入捜査にゾクゾクするし、内部抗争にも手に汗握る!坂口健太郎も見事サイコパス演じてましたわ!ボソボソと聞き取れない台詞が多いのがちと不満ではある>>続きを読む

底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

4.0

ひたすら妻の行動が理解不能で不快に感じたが、段々とこれはこれで歪な愛の形として夫婦関係が成り立っているのかもしれないという思いに。OPとEDから察するに、妻は振り回される旦那を見て満足してるんじゃなか>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

5.0

意表を突かれた。そんな話になるなんて。少しご都合な展開もあれど、実際の事件や社会問題についても上手く触れていて、構成も良く見応えがあった。佐藤二朗のおふざけ演技は最近飽食気味だったので、久々にこういう>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.0

原作ゲーム未プレイだけど、メッチャ王道な冒険活劇として楽しめる。新鮮味はないが、最近こういう作品なかったよなぁという点でも良い。ムキムキのトム・ホランドの軽快なアクションも見事で頭空っぽにして楽しめま>>続きを読む

オールド・ナイブス(2022年製作の映画)

4.0

恋愛関係にあった男女の会話劇に回想が重なる感じでストーリーが展開するので、あまり動きがなく少々退屈だったが、終盤、事情が立て続けて明らかになるにつれ真相が見える構成は悲劇的で良かった。

ムーンフォール(2021年製作の映画)

4.0

す、凄い…。この時代にこんな映画を作るなんてさすがエメリッヒ。想像を遥かに超えるトンデモ展開なんだけど、ここまで好き勝手やられると感覚が麻痺する!そうはならんやろ!とツッコミながら呑むハイボールが旨か>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

幼少期に原作は観ていたが、『怪獣大百科』ばかりレンタルしていたのでストーリーについては記憶にない。それでも懐かしい怪獣や星人、音楽やシーンが流れてテンションは上がった。もっと激しいバトルシーンをみたか>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

時系列の逆再生により、愛おしくて切ない物語に。池松壮亮と伊藤沙莉の自然なやり取りが微笑ましい。いやぁ、ちょっと思い出しただけなんだよなぁ。そんなときあるよなぁ。ちょっと思い出しちゃったよ。今何してんだ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

暴力と隣り合わせの悲惨な時代背景だけど、無邪気で純粋無垢な少年バディの視点で描かれることで、明るくユーモラスな雰囲気漂う映画に。一方で両親の葛藤や緊張感はしっかりと伝わってきて、ウクライナ情勢と重ねて>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

小学校の頃、ロードショーで観てたゴーストバスターズ。その程度のぼんやりとした記憶でも、懐かしい気持ちにさせてくれるには十分な出来。作風もコメディ路線からジュブナイル作品へと生まれ変わったね。

アンビュランス(2022年製作の映画)

3.0

ツッコミどころが多すぎるけど仕方がない。クドすぎるカメラワークもやりすぎ大破アクションも仕方がない。仕方がないわ!だってマイケル・ベイだもの!だけど流石に今作は展開と個性のバランスが過去一悪いと思いま>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

5.0

素晴らしい。鑑賞者側も呼吸するたびに肺が凍てつきそうな世界。確実に三点支持して登攀する姿に緊張感が走る。山に魅せられた者の執念もいいが、音と音楽が映画の価値をグッと上げた。てかこれ、フランスがアニメ化>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

摩訶不思議な作品であまり好きなタイプの映画ではないが、それほどアート過ぎず、思ったよりも難解ではないと感じたので良いかと。自分が感じ取れてないテーマもあると思うが、これ以上深く考えるとおそらく拒絶反応>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

原作未読。おそらく演出が原作にかなり引っ張られてるんだと思う。それほどに漫画的で、邦画の悪い部分を集めた感じに。改変してこれならそれはそれで問題かと。テーマはいいし、奈緒の病んだ演技は見事なんだけども>>続きを読む

この子は邪悪(2022年製作の映画)

4.0

これは色々とゾクゾクした。抱いていたひとつの違和感が解決されたことで、荒唐無稽な大枠の設定を受け入れることができた。下手なホラーよりもホラーでしたよ。鑑賞中、ずっとタイトルに疑問符がついていたけど、な>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

期待しすぎた。色々と盛り込んでいるが、自分は消化しきれず。バズる映像を撮るためというあまり好きではない動機にドラマを組み込まれても、正直そこまでやらんでもという気にしかなれないわ。ブラックユーモアとは>>続きを読む

フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

4.0

シチュエーションスリラーとして始まった作品が、3作目でテーマ性が吹き込まれ、5作目にしてシリーズ最高傑作の誕生やないか!先住民族を排除し、移民大国を築き上げてきたアメリカに対するこれでもかという皮肉!

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

イーサン・ホークの醸し出す異様さと不気味なマスクの造形が見事。ストーリーは意外さもあって楽しめたが、妹のパートがもっと上手く絡んだらさらに良かったのになと思う。黒電話のやりとりは頼もしいけどさすがに胸>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ボクシングはケイコという人物を描くツールでしかないので、スポ根ドラマを期待するべきではない。コロナ禍における聾者の苦労や不寛容な社会を描きながら、身体的、環境的にハンデを負いながらも熱い気持ちを持つ人>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

5.0

NIKEにこんな転換期があったとは。エア・ジョーダン誕生秘話としても面白いし、NIKEという企業が如何に低迷期を脱して今に至るのかという点でも興味深い。まさに人生を賭けた勝負だわ。マットとベンのコンビ>>続きを読む

ザ・マザー: 母という名の暗殺者(2023年製作の映画)

4.0

ムキムキのJ.Loがみせるアクションと凄腕スナイパーっぷりが見所。恋愛描写を排除している点も無骨な殺し屋感が出てていい。ラストが少し呆気なかったものの、取り扱いが難しい年頃の娘をサバイブさせようと育て>>続きを読む

相撲道~サムライを継ぐ者たち~(2020年製作の映画)

4.0

『サンクチュアリ-聖域-』からの流れで鑑賞。ここ2年程大相撲から離れていたが、やはりこういう関取の談話や部屋の様子を覗えると興味が尽きない世界だなと。安芸乃島ファンなので高田川部屋の登場が嬉しい。

ビースト(2022年製作の映画)

3.0

イドリス・エルバが襲ってくるライオンと闘うだけで、ストーリーや展開に目新しさはない。クライマックスもイマイチ盛り上がらず不完全燃焼。ただし映像に迫力はあるし、長回しすることでどこから襲ってくるのかとい>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

少年ふたりのひと夏の冒険記。家を見られて恥ずかしい気持ち、捨てられたエロ本、チャリの二ケツ、胸の膨らんだ年上のお姉さん。ヤンキーに絡まれた事も含めてノスタルジーに浸る。尾野真千子と竹原ピストルの夫婦も>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

5.0

役者の演技が光る一品。主演ふたりは言わずもがな、白鳥玉季と横浜流星がまた素晴らしい。偏見はよくないと思いつつも、そうは単純に切り替えられないし、登場人物に共感は出来ないけど、そうなる気持ちは理解出来て>>続きを読む

マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

4.0

前作の記憶などこれっぽっちもないが、別に問題ない内容。ミステリー要素は特に感じなかったので、単純にアダム・サンドラーとジェニファー・アニストンの掛け合いを楽しめばいい。89分ならサクッとこれくらいで十>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

5.0

冒頭から衝撃のワンカット。臨場感と緊張感が半端ないので一気に映画に引きずり込まれた。凄いのは映像技術だけでなく、俳優の迫真の演技が描かれる壊れた兄弟愛をより強烈な悲劇へと昇華させた事は間違いない。あっ>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

4.0

シリーズ続編と知らずに鑑賞。前作未鑑賞でもストーリーは問題なく理解できるかと。ライアン・レイノルズの芸人っぷりを堪能する映画ではあるけど、殺し屋の妻役のサルマ・ハエックの振り切りっぷりが強烈で楽しかっ>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

悪役がなかなかの凶悪犯なんだけど、マブリーの丸太のような腕と圧倒的強さに為す術なし。対抗するには同じ体格の役者を用意するか、凶悪な武器を持たすしかないんじゃなかろうか。スカッとする面白さが良いね!

パイプライン(2021年製作の映画)

4.0

「盗油」という新ジャンルに興味が尽きない。ただ、想像以上にコメディ寄りで、超絶テクを駆使したインテリっぽい主人公が寄せ集めの即席チームでドタバタする姿には、イメージと違うなぁという印象を受けた。でも面>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.0

アイディア満載の圧倒的カメラワーク。特に乱戦シーンは見ごたえ十分。殺し屋業界の設定も楽しく、シングルマザーと悩みを抱える娘とのうまくいかない関係も目が離せない。しかし韓国アクションはオリジナリティ出し>>続きを読む