淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価

淀川コーエン

淀川コーエン

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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

見る側を無責任な傍観者、黙認者にしていく。ハッピーエンドどころかミヒャエル・ハネケ監督ならではの不快を味わうための映画。

ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.0

ストリッパーの女性による犯罪劇。
ジェニファー・ロペスとコンスタンス・ウーに魅了される。
けして"痛快"とはいえない、むしろ独特のイタさが心地良く残る。
ジャネット・ジャクソンの音楽も懐かしくてやっぱ
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.0

シニアの2人も素敵だけれど、若き日の回想シーンが思いのほかイイ。

ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.5

アメリカの政治実話もの。とてもスリリングで面白い。
が、ロバート・レッドフォードの顔の変わりようが気になってしかたなかった。

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.5

ライアン・ゴズリングはこの映画が一番だと思う。カッコイイ。

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.0

ネット系実在の人物ものとして一番面白い、好き。
ジェシー・アイゼンバーグは言うことなし!好き。

セレブリティ(1998年製作の映画)

2.5

ウディ・アレンのハリウッド群像劇。この皮肉はさすがにクドい。
見どころは若き日のディカプリオ。

スモーク(1995年製作の映画)

4.0

毎日同じ場所、同じ時間に写真を撮ることで気づく「毎日は同じじゃない」ということ。煙に巻くように「嘘」や「罪」が織り込まれている一方で、「人を思うことでつながっている」と感じさせる。映像も美しい。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

コンピューターセキュリティのややこしい話はサラッと流してあって、スノーデンの人間性に焦点を当てた作りで見やすい。ジョセフ・ゴードン・レヴィットがスノーデンの”普通さ”を印象付ける。

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

2.5

”たかが恋愛、されど恋愛” とはいえ、何かが足りないミュージカル。
ミュージカルじゃなかったら見どころってどこ?と言いたくなるくらい退屈なストーリーで、ミュージカルとしてもどうよ?これでいいんかい!?

セッション(2014年製作の映画)

3.5

感動というよりも狂気。音楽バカが魅せる狂気の世界。

セリーナ 炎の女(2014年製作の映画)

3.0

過去や土地柄の因習がらみではあるものの、要は男女の愛憎劇。それも結構ドロドロの。共演の多い2人だけれど、これはどうかな。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

閉鎖的な地域社会で増殖する「怒り」。善悪が混在し同居する社会のなかで本当に悪い奴は誰なのか、怒りをどこにぶつければいいのかという思いがこみ上げてくる。が、この映画の結末には「救い」がある。

フランシ
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ハッカビーズ(2004年製作の映画)

3.5

ライトなコメディがと思いきやかなり哲学的。

ダスティン・ホフマン演じる哲学探偵とイザベル・ユペール演じる思想家に翻弄される主人公と同様、わけがわからん気分。

バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.5

マルコビッチ演じるオジーが最高!全員が私利私欲にまみれていて、好き。

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.5

ラブレターの代筆を請け負うことになったが、宛先の女子は自分も想いを寄せる相手でー。

主人公のキャラ設定がとにかく秀逸。「多様性」を押し付けすぎないところもいい。これは好きな映画です!

バース・オブ・ネイション(2016年製作の映画)

3.5

「アメリカ映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス監督の『國民の創生』という古い映画と同名。黒人が暴力的に描かれる先作への半旗的な映画。

全編に渡って黒人VS白人。自由を求める行動を応援したいけれど、
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.5

ウディ・アレン監督作品の中でもかなり好きな1本。
いい年して間の恋だのと悩む大人たちが滑稽で人間らしくて、やたら愛おしい。

デトロイト(2017年製作の映画)

4.5

抗議デモが起こるたびに思い出すこの映画。
人間が人間に行った行為に対してここまでの嫌悪を感じることはめったにない。キャスリン・ビグロー監督、おそるべし。
見るのがホントにしんどい映画だけど、見るべき映
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ディボース・ショウ(2003年製作の映画)

3.0

前半で描かれる婚前契約や利害関係が分かりにくくてハマれず。
マイルズがマリリンに騙されていたと気づいてからの展開はそれなりに面白い。

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

4.0

”史上最低の駄作”としてカルト的な人気を博すことになった映画『The Room』の誕生秘話。

ホントにこんな人(トミー)がいるんだ、ホントにこんな映画(『The Room』)があるんだと驚かされ、そ
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.5

このジャック・ニコルソンはカッコイイ!鼻絆創膏でもめちゃくちゃカッコイイ。

ダーウィン・アワード(2006年製作の映画)

4.0

コメディの印象がまったくないジョセフ・ファインズ(マイケル)がめちゃくちゃ頑張ってる。
そのマイケルの動向のすべてを卒業研究として大学生がドキュメンタリー撮影しているカットがシュールで笑える。

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.5

HIVに対する偏見や、利益主義の製薬業界、コントロールされている医療現場など、重く暗くなってしまう要素が多いのに悲壮感はなく、むしろ爽快な活力を感じる。マコノヒー、レトともに名演。

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.5

小さくなった人間が直面する事態は風刺が効いていて面白い。
が、この面白さがぜーんぶなくなって、自分探しするマット・デイモンがとにかく微妙。

ダウト 〜あるカトリック学校で〜(2008年製作の映画)

4.0

カトリック学校の厳格すぎる校長が、ある神父の男子生徒への接し方に疑惑を持ち、というお話。

問題は真偽ではなく、信じることにも疑うことにも人を思い導く力があるということか。

メリルさんほか、4人の名
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

ノルマンディー上陸作戦を舞台とした1人の兵士の帰還作戦を描く。
このご時世だからか、美談ではなくただただ戦時下の狂気という印象が……。狙撃手のバリー・ペッパーが◎

ターミナル(2004年製作の映画)

3.5

祖国のクーデターによりNYの空港に足止めされる男性を描くコメディ。
自由の効かない環境、多国籍の人々との交流、さらにラブロマンスもあり。「空港で暮らす」という設定の面白さだけにとどまらず、生真面目な善
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タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.5

妙に現実的な死後の世界と、そこを行き来できる設定のユルさ、小娘感の残るスカヨハ、ウディ・アレンの野心を感じない1本。嫌いじゃない。

タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑(2009年製作の映画)

3.5

可愛いルーニー・マーラも小悪魔的なブリー・ラーソンもいいけれど、ヴィクトリア(ジョージア・キング)が体現する10代後半特有のイタさとモロさが絶妙。

シャイン(1996年製作の映画)

4.5

ストーリー、演技、音楽、映像すべてがスゴイ。

ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

3.0

「パナマ文書」事件は実際に起きた事件。
そんなに昔じゃない事件の話をメリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラスをキャストにソダーバーグが撮る、という酔狂。が、お金の話は難しくて
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ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

4.0

1971年、学校における人種統合をめぐる短期集中審議(シャレット)を描く実話に基づくストーリー。
結末の予想はつくとはいえ、議論ではなく体験を共有というメッセージが胸を打つ。タラジ・P・ヘンソン熱演。

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.5

「支配」と「救済」の関係が表に裏にとひっくり返りながらピタリとはまるパズルのような2人。
主演の2人ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンに圧倒される。

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