田中ノリノさんの映画レビュー・感想・評価

田中ノリノ

田中ノリノ

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変な家(2024年製作の映画)

4.5

原作本を読んでいたけれど、間取りネタは、いままでなかったなと感心していた。
映画化され、わかりやすくなった気がする。
物語性があるホラー。

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.8

やっぱり、人形が怖かった。

昔、TVで見た記憶がある。

音楽も、陰影のあるホラー的画面も、今見ても、素晴らしく恐ろしくて、怖い。

ホラーサスペンスの傑作。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.7

当然のキャラ推し!
ミーガンの表情も、動きも、予告編などで見ていて、新星ホラースターキャラとはわかっていたが、映画本編の物語の中のミーガンを見て、さらに深く納得。

ミーガンが倒れて起き上がる動きに、
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#マンホール(2023年製作の映画)

4.5

何度も物語の読みを覆され、面白かった。

SNS的人々やその使い方も、現代的に取り入れられ、今を感じるミステリーサスペンス。

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

4.3

日常の調理シーンがグロテスクで怖かったり、男の顔の陰影シーンだけで強い不気味さの印象を感じたりで、血のタレ筋が物語る残酷な結末に背筋が凍りつく。

ホラー的映像のセンスを魅了できました。

ごちそうさ
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里見八犬伝(1983年製作の映画)

3.9

今見ても、アクション、テンポもいい魔物時代活劇。
カドカワ映画全盛期の音楽と映画の組み合わせは、とても好きだった。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.8

ポスターのデザインに惹かれて、これは見なければと視聴した。
昔からミステリーの文庫本の表紙イラストとかデザインは、ダークな創造力を掻き立てるものが多くて、楽しいし、好きだ。
本作の物語も、湿地の風景も
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整形水(2020年製作の映画)

3.7

韓国のホラーアニメ映画は、初めて見たと思う。
美しさへの執着は、恐怖と狂気に繋がりやすい。
楳図先生の昔のホラー少女漫画にも通ずる狂気だけれど、後半は違ったものになってくる。

キャンディマン(2021年製作の映画)

4.7

深くて怖いホラー。中の影絵も、怖くて忌わしくて素晴らしい。

都市伝説殺人鬼のスタイリッシュなホラーの見せ方に、歴史的に繰り返されている、根深い社会的な問題。
それがうまく重なっていた。

劇中と、エ
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.3

ほっこり温まり、純粋な涙で潤んだ。

愛菜ちゃんの演技は、やっぱりうまい。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.5

ガガが、スターアーチストとは、全く思えないほど、ナチュラルでグラマラスなイタリア美人を熱演。

もう、グッチにグッチの血族がない事実には驚いた。

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.7

眼差しが、めっちゃセクシーで、シビレた〜
かつてのアメリカ女性が、ステージに投げ入れたそのエルビス熱を再現しているかのよう。
自由が抑圧され、本当の反骨ロックが生み出された時代。
差別や偏見を、音楽へ
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリーを撮りながらも、現実と向き合うときの、フィクションしなければいけない状況。

現実の真実は、ドキュメンタリーよりも、もっとフィクションで覆われ隠されていた。

それに、抵抗するには、ス
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さがす(2022年製作の映画)

4.7

佐藤さんも、清水さんも
、今まで、私が、他のTVドラマや映画でみてきたお二人のイメージを、突き抜けてしまっていて、怖かった。

いつものイメージの、本当はいい人だったオチは、通用しない。

ガチに、変
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テリファー(2016年製作の映画)

3.8

殺人鬼キャラものホラー。

グロシーンの、微妙な手作り感、殺人鬼の残酷だけど、笑いのあるキャラ。

現実の血でないとわかるからこそ、楽しめるエンタメ・スプラッター。

構成がおもしろかった。

スマホ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

ミステリ〜ナアアイル♪
昔のフレーズが頭によぎる。
でも、今回観たのは、最近のナイル殺人事件。

深みのあるポアロの存在。
自分でも性格が良くないことを認めて、感情的になる人間味のある探偵。
初めて、
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.7

WOWOW録画で家観したが、TVで観ても映画的。

家の部屋の作りとか、ダークな雰囲気がいい。

途中、うわうわって、展開でそこで、あの人が、あいつに…!!
驚いた。

けっこう容赦ない。

『ストー
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.5

気持ち悪い。
ひたすら、むかむかと吐気がする。

でも、この気持ち悪い感覚が、このドキュメンタリー映画で、伝えたいことの、大きな1つだと思う。

本当に、気持ち悪い。
胸クソ悪い。
けれど、これが、ド
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牛首村(2022年製作の映画)

3.0

CMで見て、Kōkiちゃんを観たくて、ひさびさの映画館へ。

ホラー的シーンが、お化け屋敷のしかけのように、次々出現。
 
その中で、黒髪ロングヘアに、すらっとした細身、物語る表情顔の印象的な存在感。
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.5

狂しい恋愛沼。

存在の耐えられない軽さが知った、予想外の苦愛。

久しぶりに恋愛映画を観た。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.2

なめらかで美しい映像。
時として生なましい現実の残酷さ。
無口な少女の目線が、語ること。
草なぎさんの役は、とても魅力的で、儚い…。

ちゃんとした映画を観た満足感があった。

影裏(2020年製作の映画)

4.0

カメラワークで、俳優さんの役柄の肝と深さを伝える映像の力、美しさ、可愛さ、艶めかしさ。

見慣れた有名俳優さんがでる映画だと、たまにテレビドラマの延長みたいなのがあって、がっかりすることがあるけど、こ
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楽園(2019年製作の映画)

4.0

嫌な感じ…。
田舎の集団意識を知っている人なら、リアルにそう思う。

真相よりも、そのほうが恐ろしい。

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.9

あきらめることとは、どういうことなのかと、最近考えていた。
そんなとき、偶然この映画をみた。

あきらめることは、今を受け入れることなんだなと。

受け入れ難い今を、理想とか過去をあきらめて受け入れる
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.9

期待してなかったけど、1を観たので、2の本作も観てみた。

予想外に面白かった!!
1より面白い。

白石さんは、叫び声がいい。

サスペンスやホラーは、高潔な美女の恐怖とエロスが見せ場だけど、見事に
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下女(1960年製作の映画)

4.0

白黒映画の激情サスペンスものは、かなり好きかもしれない。

乗っ取られ、壊れていく家族。

女性の息づかいのある表情、しぐさや部分的な見せ方での艶めかしさ。

私的には、観客向けへの締めは、ないほうが
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.9

生々しいシーンから始まるけれど…
ラストを観ると、いろいろに受け取れるようにも思える。

女刑事の髪を後ろで束ねたくなってしまったのは、私だけかな(^_^;)

リアル感とフィクション感の、混じり具合
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よこがお(2019年製作の映画)

4.5

いろんなことを考えてしまう。

WOWOWで録画して見たけど、W座のエピローグを見なければ、気づかなかったこともあった。

そういうことなのかと、構成を振り返る。

押入れのシーンがそうならば、もしか
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

逃げずに向き合っている脚本だと思う。
映画公開時、かなり評判になっていた。
ラストの電話が、どういうことなのか、いろいろと妄想しそうになった。

メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

主人公が、どこか異常だし、その家族もどこかおかしい。

殺し屋たちのほうが、まともな悪の感情を自覚している。

なのに、ハッピーエンディング?!なのだろうか…

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

村祭りものは、黒や暗いイメージのものが多いけど、これは、真逆の光の中が多い夏祭り。

見る前に、噂でグロ部分をちゃんと見せると聞いていた。
それが、フィクション的な作り(たぶんあえてそうしていると思う
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.5

お互いを思いやる居心地のいい友達関係。

そこに、かかわってくる女性と、三人の微妙な関係。

私は、もしかしたら、最後の彼女の告白が、嘘ではないかと思った。

その嘘は、彼の気持ちと、彼の反応を確かめ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

唐田さんは、ドラマで見たときから、ものすごい透明感と存在感で、この映画でも、それは発揮されていた。

朝子が、麦のバイクの後に乗っているときの顔。
その女の子の顔をしている朝子が印象的。 

綺麗なキ
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.3

米国の女性向けラブコメは、明るくて元気が出て楽しい。

私から見れば、ぽっちゃりしているけど、もともと明るくて可愛くて魅力的な女性キャラで、モテるはずだと思えた。

一般的な男性は、モデルタイプな女性
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

今さら、言うこともないけど、タラちゃんには愛がある。

時代のドラマや映画、音楽を深く愛し、それに救われて、だからこそできる。フィクションが、事実を救えると知っているんだと思う。

スタントマンのほう
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

セリフの掛け合いと、間の緊張感。
エリック・ロメールの映画を見て以来のやりとりを感じた。

成田さんのクズ男役は、何度か別の映画でも、観ているけれど、今回は、格別キュートだった。
これからも、クズ男道
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