kuritaさんの映画レビュー・感想・評価

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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

4.0

今この作品を観た感想が、単に怖い・怖くない、の話に終始しているのは少々勿体無い。
(世界一怖いとか怖すぎて上映禁止になったとかの触れ込みが良くないんだとは思うが…)
ストーリーも面白いが、撮影がかなり
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

2.0

あれ、これチェックしてなかったのか…?書いた気がするのになー。また書く気になれん…

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

3.0

カジノのシーンの長さに気が遠くなるっていうか、正直うんざりしてしまった。
しかし画的にめちゃくちゃかっこいいカットがたくさんある。木が燃えるところとか。とりあえず何かが燃えてるとめちゃくちゃテンション
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マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)

3.0

アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン〜』のイメージが強い。それよりも単調さが強く、またポエティック。
挑戦的な作風だが、アケルマンの方が好きだなと。

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

Maustetytötという女性二人組のアーティストがすんごい面白い曲で印象深いし、カウリスマキの世界観にしっくりくる。
あと犬。北欧の作品に出てくる犬はみんな雑種っぽいのがいい。バチっと作られた世界
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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

4.5

これは映像制作関係者やフェミニズムに興味がある人は観た方がいいと思う。カメラ(男性としての視線)を通してみた客体化された「女性」がどういうものか、それが観客に与える影響、その視線を内在化した女性のメン>>続きを読む

煩頭(2010年製作の映画)

2.5

何かを判断できるほどではなかった(自分自身が)。
色調含め、絵面は良かった。セリフがないのもいい。螺髪に留まるのは、そのままの意味なのだろうか。なんか、意外と着地は普通なのかな。落とし所ももっとめちゃ
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深海の光(2017年製作の映画)

2.0

ガラクタで表現された生き物の食物連鎖。ガチャガチャとしたフォルム(と音)で奇妙な形をしていながら何の動物(魚)かは分かる程度のトランスフォーム。
面白いとは思うが、これは皮肉なのだろうか…何とも言えな
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コーダ(2013年製作の映画)

4.0

なんて美しいアニメーションか。
デザイン性が高い。特にカラーコンビネーションが最高にキマってる。直線的なデザインでシンプルな印象が強いが、めちゃくちゃ計算されていて平面的でありながらも深みが感じられる
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Happiness(原題)(2017年製作の映画)

3.5

これもまためちゃくちゃ面白い、皮肉が効きすぎなくらい効いている。ネズミ、ちょうど先日新宿でも見かけたな、と思いながら観はじめたが、あれは自分だったのだ、とさえ思える。最も普遍的モチーフとテーマで端的に>>続きを読む

就活狂想曲(2012年製作の映画)

3.0

空間のデフォルメ表現が上手い。もちろん就職活動がこの全てではないのは承知の上で、しかし「この人にはこう見えていた」という事実。大人になるともっと気楽にやっても良かったなとは思うだろうけど、この時は本当>>続きを読む

わからないブタ(2010年製作の映画)

3.5

面白い。
独特なイラストだがそれ以上に、画用紙に色鉛筆で描いたようなタッチ。いや、画用紙というか、和紙のような粗い紙に描かれたような質感。その紙質の動き、またはイラストと連動しない瞬間がなんだか妙な気
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

2.5

嫌味な表現になるかも知れないが、すごく今っぽいアニメだった。
日常と非日常、現実と虚構、生々しさと白々しさ、相反する要素が組み合わさり同時に提供されている感じ。
示唆に富んでいるとも言えるが、提示され
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

面白いと思いつつも、苦手な要素がある(主人公の悪さがいつバレるのか、といったサスペンス要素)。微妙な緊張感が続き、良くないクライマックスが訪れる不穏な雰囲気が少し苦手。クライムサスペンスならまだしも、>>続きを読む

(2021年製作の映画)

4.0

すごい面白かったな。
背景は諸々あるということは見聞きしたが、それ抜きでも非常に面白く観ることができる。全ては空虚な虚構の、仄暗い御伽話。

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

えげつない作り込みで観ているだけで気が遠くなりそうだった。表現方法としても革新的だが、ストーリーも容赦ない…
人間の精神世界を具現化したかのような怪作。恐ろしいものがある。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

良かった。タル・ベーラ作品の中でも1、2を争うくらいには好きな作品になった。
最初から最後まで画力が強すぎる。その力強さは圧倒的で、もはや暴力的ですらある。それほどに全てのシーンがありありと脳裏に焼き
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.5

こういった夜中に徘徊しなきゃいけない系映画が大好きだ。最近だとアケルマンの『一晩中』を思い出す。
日が傾く経過をじっくりと見せる長回し。これは観ている側と映画の中の人物たちとの時間経過が同じ、同じ時を
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Here(2023年製作の映画)

4.0

バス・ドゥボス監督作品は観たことなかったが、好みの作風。毎回スタンダードサイズで撮っているのだろうか?今後もチェックしたい。
今作は常に鳥の囀り、樹々のざわめき、建設現場の音が溶け合うように響く。窓ガ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.5

とても陰湿な村嫌映画だった。テンポが良かったし、チープになりがちなゴアも恐れずに直接描写していて思い切りが良い。
だが頭カチ割りシーンは唐突だったな、「やっぱね!」という感じの展開ではあったが、しかし
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.0

テンポよく楽しく観ることができる。このくらい軽い気持ちで観られる映画があるのは良い。どこもかしこも悲惨で景気の悪い話ばかりで現実に気が滅入るとき、少し楽になる。ほんの気休めにしかならないが、それでもい>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

横溝正史かと思ったじゃないか…イヤな村のイヤな一族物語。これ子供観て良いやつなのか…?と思いつつも、このヘルジャパンの嫌なところを煮詰めた作品を直視することは大事かも知れないなと。
狂った世界でまとも
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.0

ハネケの『愛、アムール』を観た時もそうだったが、オープニングの段階で見始めたことを後悔し始める。
このテーマで、年老いてもなお仲睦まじい夫婦を冒頭で見せられる事ほど残酷な事はない。なんてものを見せるの
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

2.5

今まで観たケリー・ライカート作品の中で比較すると見劣りするなと、個人的には。終わり方がめちゃくちゃ良かったけどな。
単に不機嫌な人を見続けるのが辛かっただけかも知れないが。
猫が可愛かったけど蔑ろにさ
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ヴィオレット・ノジエール(1978年製作の映画)

3.5

念願かなって字幕付きを観れた。
しかし、感想をどう言えば良いのか分からずにいた。
描かれていないシーンについて思いを馳せ、つらく悲しい気持ちになった。
すげぇ作品だな…シャブロルのミューズ。儚く美しい
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ぼくがこわい黒いもの(2023年製作の映画)

2.0

不安についてなのかなーとは思いつつ。なぜ黒いものなんだろうな。
アニメーションもシンプルでかわいく、短いながら良かった。
この人の作品は中編くらいのものを観てみたいな。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

「良い」と感じる瞬間が多々あるのだけれど、その瞬間とは別で全体的を通して観た時になんとも言えない胡散臭さがあり、その良さを手放しで喜べない感じ。「とはいえファンタジーみたいなものだし…」と頭では分かっ>>続きを読む

ハッピーハッピーサタデー(2018年製作の映画)

1.0

全部嫌だったな。微妙に嫌なリアリティはあったが。面白がれないし感じ入ることもできないなぁ、と。

Blue/Orange(2020年製作の映画)

2.5

良い映像の断片を繋ぎ合わせた抽象的な作品てずるいよなと思う。良い、としか言いようのない仕上がりにしかならない。長くもなく、意味不明なわけでもなく、郷愁に訴えかけるような映像の連なり。多少のあざとさはあ>>続きを読む

ニヒル(2021年製作の映画)

2.5

何とも言えない味わいだな…内容的にはありがちだけど、独特のテンポがあって面白いと感じた。キャスティングも地味にも関わらずどこか特徴があって良い。
他にも観てみたい。

永峰中村飯塚(2021年製作の映画)

2.5

面白かったな。途中かなりイラついたが、それも自分の子供っぽさ、わがままさゆえかも知れないと、ふと我に帰る内容。
他人は面白い。ほんとそうですね。でも飯塚は好きになれないけどね。ごめんね。そういう事もあ
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(2019年製作の映画)

1.0

2019年にこんな作り尽くされたテーマを改めてやる意味があったのか謎。あまりにも凡庸すぎて閉口する。
もっと演出やキャラクターに面白みがあればまだしも…ヘテロ男性(おそらく)の監督がなぜこのテーマを?
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こじらせて屋上(2022年製作の映画)

1.5

ショートだが、この短い間にイライラが詰まっていた。良いんだけどキャラクターがどうにも好きになれないのは致命的では?この短い間でさ、どっちもだよ、2人とも。好きにならせてくれよ、短いんだからさ。キャラク>>続きを読む

雨のまにまに(2020年製作の映画)

2.5

これは…とんでもなくかわいらしい…
ほんのひとときを切り取る、という意味ではとても良い。だから何だと言われるとまぁそれまでだが。しかし、人生の中でこんな一瞬があるといいよね、きっと。

煙とウララ(2022年製作の映画)

1.5

つまらないとかそう言うのではないし、嫌いというわけでもないが、観ても何の感情も湧き起こらなかった。虚無感だけが漂う。明るい作品のはずなのに。何もない。