もちろん犯罪なんだけど、流れるように鮮やかなスリの手口は「ずっと見ていたい!」と思ってしまう面白さ。
個人プレーも、仲間との連携プレーも楽しめるサービス精神。
ブレッソンのスタイリッシュでミニマルな演>>続きを読む
日本の劇場では初公開とのことで、スクリーンで観られて良かったと思います。
アート映画かな、あんまり自分が観ても分かんないかもと思いましたが、凄く面白かった!
もちろん抽象的なアート的な表現もあるけれ>>続きを読む
巨大サメvsジェイソン・ステイサム再び!
しかも今回はモンスター"ズ"ということで、サメだけじゃないサービス精神旺盛な続編です。
「この物語に出てくる生き物の中で最強なのは?」という問いに対する、ほ>>続きを読む
クローネンバーグとバーボーベンの新作を観られる2023年。
あらすじだけ読んでも、全く中身が見えてこない作品。
ただ、クローネンバーグが久々にアイコンとも言えるザ・ボディ・ホラーを作ったのではと楽し>>続きを読む
じわりじわりと動くデッキ。
画面からこちらに向かってくる腕と銃。
ぐちょぐちょになる人体。
画面で起きていることは大変なことばかりですが、リック・ベイカーのその素晴らしい特殊効果は、見ていて幸福感すら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
人間の「怒り」という感情を肉体に実体化する、というかなり怪しいサイコ・プラズミック療法。
それをある種のショーみたいに客に見せているところは、最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』とも通じるとこ>>続きを読む
アリ・アスターが作品を気に入り、新作『Beau is Afraid』内の12分あるアニメパートを依頼したというチリの映画監督レオン&コシーニャ。
「アリ・アスターの新作に12分もアニメパートがある」と>>続きを読む
『オオカミの家』の同時上映で鑑賞。
『オオカミの家』も作品の構造にとある仕掛けがありますが、今作の「1901年につくられた、世界初のストップモーションアニメ(作者不詳)」という設定が面白いと思います>>続きを読む
台北で生きる男女のある2日半が描かれたエドワード・ヤンの過去作が4Kレストア化。
レストア作業とかビフォーアフターの動画を見ると、その技術の素晴らしさが分かります。
そこに描かれるものは、男女の好き>>続きを読む
『TAR』のトッド・フィールド、映画監督としては寡作ですが過去にどんな作品を撮っていたのかなと気になって鑑賞しました。
若い息子が恋人として連れてきたのは、夫と離婚調停中で2人の子供をもつ年上の女性>>続きを読む
サリー・ホーキンス若いなー!と思って観ていたら、最後の最後であの息子がジェームズ・コーデンだということに気付いた…。
毎日一緒にいても、決して互いのことを全て分かってはいない、常に本音で語り合ったり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Netflixの実録犯罪ものはどれも外れないですが、毎回心をえぐられます。
写真の中でほほ笑む美しい女性。
また、別の写真では少女の姿をした彼女が不安そうな表情を見せています。
彼女の人生は一体何>>続きを読む
いきなり大怪我をした子供というショッキングな画で始まり、最初から不穏です。
フレンドリーに接してくれる隣人。
でも絶対に何かがおかしい。
こういう、主人公が何かを必死に訴えてるのに周りに信じてもらえ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
予告にも出てくるとらや爆発が夢のシーンじゃないという。
とらやの人には申し訳ないけど爆笑した。
下宿先で自殺未遂するな!
今回は中村雅俊×大竹しのぶの若者恋愛がほぼ物語のメイン。
今では威厳のある役>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
字幕版を鑑賞。
エンドロールに写真が出てきたように、監督が両親を思って作った作品のようです。
劇場公開のピクサー作品という巨大な話題作ですが、それを知るとまるで中身は私小説のよう。
さまざまなエレメ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
そういえばピクサーって短編がくっついてたよなあ、と懐かしくなりました。
なんか最近はこういう同時上映がなかった気がする。
カールじいさんと愛犬ダグのやりとりだけで進む物語。
ドタバタ&おとぼけなふた>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
実在のおもちゃを題材にした作品、主人公のモーニングルーティーンから始まり歌も合わせてスムーズな世界観の説明、そしてウィル・フェレルが出演しているとなれば、名作『LEGO® ムービー』を思い出しました。>>続きを読む
人と人は根本的にはなかなか分かり合えないものである。
気持ちとはどこか一方通行なものである。
といったテーマを描き続けている吉田恵輔監督。
それが「おっさんと女子高生」なら尚更である!!
そんな作品。>>続きを読む
これは戦争を描いた作品、しかしかなり丁寧に時間を割いて日常の風景が描かれます。
『この世界の片隅に』にも通じるところがあるかもしれません。
今作のスタッフとして、画面構成みたいなところに片渕須直監督の>>続きを読む
Filmarksのオンライン試写で鑑賞。
映画館ではなく配信で観たので、つらくて何度も途中で止めそうになりました。
韓国で実際に起きた痛ましい事件を描いた作品。
この映画が公開された後、韓国では実習>>続きを読む
1920~1970年代の中国激動の歴史をなぞりながら、京劇の古典『覇王別姫』を演じる2人の役者を描く壮大な大河ドラマ。
4Kリマスターにより、さらに鮮やかに蘇りました。
画面を見ているだけでもため息が>>続きを読む
リバイバル上映が行われているライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。
上映されている3作品以外にもいろいろ観てみたかったので、とりあえずU-NEXTにあった今作を。
ひとりの人が長く語るシーンが何箇所>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作『X エックス』は『悪魔のいけにえ』のような映画でしたが、続編である今作はまるで『オズの魔法使い』?
テクニカラーのような鮮やかな画面、印象的に出てくる案山子、ちょっとミュージカルっぽさ。
そして>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シャマランの『ヴィジット』的、怖い老人ホラー!
怖いんだけど、彼・彼女のあまりに切実な生き様に、観客はなんとも言えない複雑な気持ちになります。
でもやっぱり怖いし理不尽!
ホラー映画の"ファイナルガ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
雰囲気とか、作画も含めて冒頭の数分(タイトルが出るまで?)が自分の中でピークだった気がする。
ジブリはわりとファンタジー要素多めより、どちらかというとリアリズム寄りの方が好きなのかもしれない。
ただ冒>>続きを読む
映画館に行く度に予告で見ていたトムのバイクジャンプ。
スパイダーバースをIMAXで見た時なんか、あのジャンプの撮影ドキュメンタリーも見ました。
どういう理由でイーサンはあんなふうに飛ぶ羽目になるんだ!>>続きを読む
ギリギリ映画館で観ることができました。
面白い!
クリストファー・ノーランが築いたリアリズム的描写と、ジェームズ・ガンが築いたギャグ路線が最高の形で交わったヒーロー映画です。
ここ数年で最も、何も知>>続きを読む
リリーと寅さんの名コンビ再び。
有名なメロン騒動はくだらないし面白い。
船越英二の話は何だったんだと思わなくもないですが、寅さんとリリーの間に入ってくれる良いキャラクターだったと思う。
彼が演じるか>>続きを読む
上映時間120分とありますが、私が観たものはもっと長かった気がします。
タイトルの通り、水俣病の患者さんたちとその家族を追ったドキュメンタリー。
次々と患者番号・名前の表示とともに出てくる人々を見て>>続きを読む
ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブで観ることができました。
やはりバックステージものの映画は面白いです。
映画全体に漂う息苦しく不穏な空気。
カサヴェテスの映画は、どれだけ登場人物を痛い目にあ>>続きを読む
本来貴族の血を引いているにも関わらず、とある事情から貧しい生活をずっと強いられてきたひとりの男。
復讐のため、そして自らが公爵の地位を得るため、他の後継者たちを次々と殺害!
ブラックすぎるサクセス(?>>続きを読む
BSで先日放映されていた4Kデジタル版。
市川崑のあのスタイリッシュな演出と修復された美しい画面が相まって、さらに素晴らしいマスターピースとなっています。
今年放映された吉岡版金田一のスペシャルドラ>>続きを読む
原作はだいぶ前に読んでいて、かなりうろ覚えでした。
どのくらい映画オリジナル要素があるのかも忘れていましたが、やはり本物のルーヴル美術館を大画面で見ることができたのは嬉しい。
日本映画、劇場版になって>>続きを読む
製作中に岡本忠成が急逝したため、川本喜八郎が後を継いで完成させた作品とのことで、期せずして巨匠二人がタッグを組んだものになりました。
もちろん宮沢賢治の超有名作なので文章で読んでいましたが、アニメー>>続きを読む
イタコのおばあさんと、はらすかしのおこんきつねの出会い。
浄瑠璃歌唱シーンで一気に作品が力強くなります。
ほとんど寝たきりになっていたおばあさんと対照的な、おこんの若くハツラツとした声が輝くよう。
この岡本忠成作品集の中で、しょうもなくて一番好きかも。
トゲトゲの下着とかもう訳分かんない。
現ざこば師匠による名調子も楽しい。
突き放す「ブタ箱ですな」の締めが最高でした。