ろばのぱんやさんの映画レビュー・感想・評価

ろばのぱんや

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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.2

デジタルリマスター版上映でこの作品の存在を知ることに。1973年公開の高温多湿、環境破壊による食糧不足、人工過多な2022年のニューヨークを舞台にした近未来B級SF作品。本作で描かれた未来が、今後も来>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.1

原題「職員室」がしっくり来る。観客に問題提起系の作品。普通の中等学校内で起こる事件を契機に、正義感強め主人公が四面楚歌になっていく様を描いている。ボイリング・ポイントに似たような展開なのかと思いきや、>>続きを読む

ティアーズ・オブ・ブラッド(2022年製作の映画)

2.8

全国上映7館が気になり鑑賞。原題、邦題ともストーリーの一構成要素を示している感じの作品。予告編からMr.ノーバディみたいな作風を想像をしていたが、アクション控えめの陰謀渦巻かないサスペンスの趣き。主人>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.4

リブート三部作正統続編、第二章のスタートとなる作品。ツッコミどころがある内容も、新三部作は猿側のノア、人間側のメイが軸になっていきそう。また、メイが謎も多く、いろいろな続編以降の展開が想像でき、逆に期>>続きを読む

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.4

ありそうでなかった設定のスリラー作品。知らされる事実は「主人公ヴィンセントが理由もなく目が合うと全力で襲われる」だけ。原因が襲われる側なのか、襲う側なのかなどメカニズムもわからないだけに、展開も読めな>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.7

北欧スリラーということで期待値高かったが、想像の遥か上を行く、今年イチの胸糞悪作品。原題「訪問者」で、邦題「胸騒ぎ」としたのは、わからんでもない内容。何気ないシーンから不穏な雰囲気だし、傍観者からすれ>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

2.9

今流行り?の時系列交互系のロシア発ミステリー。見終われば、原題(the execution)、邦題とも回りくどいが内容を示したタイトルだと理解できる。劇中の現在と過去を「19xx」と明示してくれ、伏線>>続きを読む

フューチャー・ウォーズ(2022年製作の映画)

3.6

全国わずか8館での上映がもったいないと思わせるコメディータッチの低予算っぽいSF作品。低予算なりのスケール感だが、それを感じさせない作り込みがされてるし、フランスのSFとバカにしない方がよいと感じた。>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.1

米国1970年前後の時代背景を見せつつ、自己の体験と強引なリクルートから当時非合法の人工中絶を裏で手助けする活動に身を投じる主婦ジョイの物語。ジョイ自身の意識が変わっていくさまがわかりやすく描かれてい>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.4

観終わってから、タイトルの意味も含めて観客にいろいろ考えさせ、人によって解釈が違いそうな作品。シャマランのOLDっぽいと思いきや、B・クローネンバーグらしい映像表現も随所に見られ、鮮烈なものになってい>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.3

宿泊者無料のアパルームシアターで見つけ視聴。わがまま婆ちゃんの珍道中と思いきや、自分の人生にうんざりしているタクシー運転手とちょっとおしゃべりな婆ちゃんの車内会話劇。パリの街をタクシーで回りながら、さ>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

みなとみらいのフレックスサウンド導入新館にて鑑賞。東宝の協力あって日本の過去作へのリスペクトに溢れる作品。「ゴジラvsコング」から「ゴジラxコング」に変わったことに象徴されるように「軍団」結成のストー>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.6

ノーランの原点。その原点から「らしさ」が出ていて、70分に凝縮されている。最初の監督作から、時系列シャッフルで攻めてるのも恐れ入るし、ストーリーとして破綻もしてない。ただ、難解さも変わらず。本作は70>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.7

終始、重い雰囲気の展開だが、サスペンスに近い趣きで、独特のBGM、過去作リスペクトのシーンなどオーメンらしさが随所に出ていたし、SWサーガの「ローグ・ワン」から「episode4」への連携同様鮮やかな>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

エリック兄弟の面々、ブロディー、ゴーディ、フレア、レイスらの懐かしい名前も出てくるが、終始、重い雰囲気の作品。次男ケビンの目線で進行し、六男が出てこなかったり、兄弟の死に至るまでの経緯も若干違うが、「>>続きを読む

あまろっく(2024年製作の映画)

3.9

防潮堤は小学校で習うも、尼ロックは知らなかった。ご都合主義な部分もあるし、鶴瓶も言うようにスケール感もないが、尼崎の家族の日常をよく再現している。ネイティブ関西人同士でしかできない会話時の独特の間とか>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.4

Dolby cinemaにて鑑賞。単に時系列で見せられたら180分は苦行だが、ノーラン監督お得意の巧みな時間操作術で魅せてくれる。オッペンハイマー目線パートとストローズ目線パートが同時進行する形。F・>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.1

IMAXレーザーにて鑑賞。「長いよ!」「ここで?」とツッコミを入れたい内容。結局パート1、2でアトレイデス家対ハルコンネン家&皇帝の押し合い、へし合いを見せられた形だが、よく言えば重厚な描き方、悪く言>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.2

「ゴーストバスターズだよ!全員集合」なテイストの作品。ニューヨークが舞台に戻り、キャストもほぼ勢揃いで、80年台のノリに近くなった印象。ただ、ストーリー的には前作「アフターライフ」の方が良かったし、次>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.4

予告編やポスターからジョーカーっぽい?犯罪の申し子?犬に育てられた的な?などイメージしていたが、想像の斜め上を行く壮絶な人生を送ってきた「ドッグマン」の物語。ツッコミどころはたくさんあるし、ある意味、>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

「落下の解剖学」よりはこちらが脚本賞だろ!と感じたし、いろいろと考えさせられる作品。米国内で白人、黒人それぞれで受け取り方が違いそうで、出版、映画業界への風刺にも富んでいて、観客にグサっと突き刺さるメ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

ナチュラル・ボーン・キラーズの雰囲気も漂わせながら少し風刺も入ったブラックなホラー・コメディー作品。この手の作品を見てると自分の感覚がおかしくなることがあるが、見ていくうちに殺人肉屋夫婦を応援してるの>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.9

アカデミー賞結果発表当日観賞。脚本賞受賞か・・・。殺人?事件を巡る話だけに「落下の解剖学」というタイトルからいろいろ想像されたものの謎解きの要素はなく、法廷劇に名を借りた、ある家庭のドラマという印象。>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.3

見そびれて、名画座上映待ちしてたが、Amazonプライムで配信が始まり、早速観賞。言わばランボーのフィンランド版だが、ナチス側が英語喋る違和感があったり、ツッコミどころ満載も、主人公アアタミ・コルピの>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.4

原題「Guy Ritchie's〜」とあるだけにG・リッチーの濃度が焦点。covenantって契約、誓約とか幅広い意味だが、国の契りを個人が果たすというリッチー節が語りやすい題材も良かったと思うし、主>>続きを読む

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.6

名作「俺たちに明日はない」を彷彿させるクライム・ロードムービー。女性二人での逃亡劇も新鮮だし、ストーリーが巧みで、90年代前半の男性と女性に関する時代背景を織り込みながら、逃避行のうちにテルマとルイー>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.2

脱「キングスマン」がどこまでできているかがカギの作品と思っていたが、ストーリー展開は想像の斜め上を行ってて言うことなし。ただ、映像はスタイリッシュに決めようとしたのか、キングスマン、ハーレイクインに似>>続きを読む

ポーカー・フェイス/裏切りのカード(2022年製作の映画)

2.9

ラッセル・クロウ主演・監督作品ということで食指を動かされた作品。原題、邦題のサブタイトルどちらも内容と合ってないのは珍しい気がする。ヒリヒリする駆け引きのギャンブルものかと思いきや、クライム・サスペン>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

冒頭から最後まで、どこまでが現実で、どこまでが妄想なのかがわからなくなるし、観る者によって解釈が分かれ、ある意味試される作品。ホアキン・フェニックスがこの難役に違和感なく順応していて、彼らしさ全開なの>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.1

Dolby Atmos対応館にて鑑賞。観終わった時に、ミステリー・サスペンスではなく、SONY PICTURES版スパイダーマンユニバース(SSU)の「種まき」に感じた。映像的に未来とリアルがわかりづ>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.2

ファスベンダーxタイカ・ワイティティに食指が動いた作品。ドキュメンタリー作品の長編化だが、衝撃の0-31からサッカーの米領サモア・ナショナルチームに関わる人たちそれぞれの再始動をタイカ・ワイティティら>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.1

「169分は長いな」が第一印象。観客に判断委ねる系で、ストーリーはしっかりしてるが、淡々と「過去」を探っていく感じで、劇的な展開を待ちながら見続けるが、結局、それもなかったことが肩透かしと感じるか、監>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.1

同名ゲーム映像化。ゲームなら受け入れられる舞台設定かもしれないが、実写化では無理筋舞台設定だし、それをねじ伏せるだけのドぎつい映像でもなし。オープニング映像からも、ゲームの世界観をよく知ってる人なら、>>続きを読む

スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック(2020年製作の映画)

2.9

原題「children of the corn」で、スティーブン・キング原作の幾度となく映像化された作品。内容的には、大人vsティーンvs学童みたいな図式で、原題がしっくり来た。劇中のイーデンとボーリ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.4

The Tokyo Toiletのタイアップ作品で、ごく普通に生きる主人公平山の日常の中に見える些細な非日常を描いた作品。映画は非日常的なシーンばかりで当然だが、逆に日常を丹念に描いていることが新鮮に>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

2.9

低予算ダーク・ファンタジー作品。ポスターの雰囲気が「ザ・クリエイター」っぽいので、スケール感デカそうに見えるが、低予算ならではの浅さは垣間見られた。世界観は独特で見応えあるのだが、ストーリーに奥深さが>>続きを読む

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