Shimogaiさんの映画レビュー・感想・評価

Shimogai

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ミッシング(2024年製作の映画)

3.8

終始重すぎる展開で観てて苦しかった。子どもが失踪した夫婦があそこまでやるかと思いつつも、もし自分が同じ立場になったらと思うと否定できない自分もいる。

SNSでの過激な誹謗中傷やマスコミの歪んだ報道の
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母とわたしの3日間(2023年製作の映画)

4.0

死者が天国からこの世に降りてくる、昔からよくある設定。個人的にファンタジー系は苦手だけど、そこに親子の情や絆が関わってくると心が動かざるを得ない。

韓国映画にしてはお涙ちょうだい的な過剰な演出はあま
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無名(2023年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦下の上海を舞台にした作品だが、この辺りの時代背景をあまり知らないのでちょっと理解しにくかった。さらにノーラン監督ばりに時系列があっちこっちの展開でついていくのに大変だけど、最後にはなるほ>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.8

ドライバーものとしてはありがちなストーリーだけど、とにかくパク・ソダムがカッコいい。

「パラサイト」の時から気になってた役者で、「PHANTOM」では派手なアクションでまた違った一面を見せてくれた彼
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

3.8

タイトルが気になってずいぶん前にWOWOWで録画したけどずっと放置してあったものをようやく鑑賞した。

事故で入院して10年間の昏睡状態から突然目を覚ました少年が失った時間を取り戻そうとするが…。
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君だけが知らない(2021年製作の映画)

3.8

基本は記憶喪失になった女性を中心に話が進むミステリーなんだけど、観客のミスリードを誘う演出や伏線が随所に散りばめられていて簡単には真相に辿り着けず最後にはスッキリする系の作品。

写真のところは結婚式
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I am ICHIHASHI 逮捕されるまで(2013年製作の映画)

2.5

う〜ん、自分が思っていたのと全く違う作品だった。実際の犯罪事件を扱った映画はよく観るけど、この作品は事件を起こすまでの背景やなぜ犯行に至ったかなどが全く描かれず、事件後の逃亡生活での心情を中心に表現さ>>続きを読む

あまろっく(2024年製作の映画)

4.2

予想以上にイイ映画だった。観る前はなんだろうって思っていた「あまろっく」というタイトルの意味も納得。

これぞ邦画って感じのベタな展開とやや無理がある設定はあるけど、程よいテンポ感に笑いと感動の要素が
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.7

タイトルだけで勝手にマッチ売りの少女みたいな感動的な話だと想像していたら全然違った。感動的どころか男に遊ばれた少女の復讐劇。しかも見た感じそんなに少女でもないし。

セリフが極端に少なく淡々と進むけど
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異人たち(2023年製作の映画)

3.8

ファーストデーにもかかわらず、自分以外に観客は誰もいない状況での鑑賞だった。

日本版の「異人たちとの夏」は観たことがあったので何となく大筋は分かっていたけど、そうじゃなければちょっと理解に時間がかか
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

4.0

先日テレビ番組で痴漢の話題をやっているのを観て久しぶりに観たくなった。公開当時、この作品を観てからは電車に乗る時に必ず両手で吊り革を持つようにしていたことを思い出す。

この作品が公開されるまで周防監
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トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

4.0

戦争どころか武器の存在さえ知らない人たちが暮らす平和な村、トンマッコル。そこに迷い込んでしまった米国、韓国、北朝鮮の兵士たちが村人たちと触れ合いながら人間らしさを取り戻していく姿を描くことで、戦争の愚>>続きを読む

復讐者たち(2020年製作の映画)

3.8

ホロコーストを生き延びたユダヤ人がドイツ人への報復のためこのような計画を立てていた事実があったとは驚き。これが実際に行われていたらと思うとゾッとする。

復讐は何も生み出さないけど、あれほど酷い仕打ち
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貴公子(2023年製作の映画)

4.0

『THE WITCH/魔女』シリーズの監督の作品ということで期待しての鑑賞。

サスペンスをベースにアクションやカーチェイス、コメディ要素まで入って盛りだくさんで韓国映画らしく最後まで飽きさせないエン
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

もっと若い頃に観たら何も感じなかったのだろうけど、それなりに人生を過ごした身としては自分の経験と重ねて観てしまう。

ヘソンとナヨンの芝居が素晴らしい。セリフがなくてもその佇まいだけで細かい感情が伝わ
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.8

ビニールハウスで暮らす訪問看護師の女性。ハンデを抱えた老夫婦を世話するなかであるキッカケから負の連鎖が始まっていく。「最後まで行く」みたいにとことん深みにハマっていくパターンだけど、コミカル要素はゼロ>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

ある家族がよく分からない輩にただひたすら理不尽な仕打ちを受け続ける。まったく共感できる部分もないし何の教訓を得ることもできなくて不快極まりないんだけど、最後までこの先どうなるんだろうという気持ちで観て>>続きを読む

マーシュランド(2014年製作の映画)

3.7

田舎町で起きる殺人事件、それを捜査する2人の刑事、全体的に暗い雰囲気で進むところは「殺人の追憶」を思い出す。

犯人に繋がる伏線が散りばめられているが回収されないものもあり、事件は解決するもののモヤモ
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

アメリカの高校で実際に起きた銃乱射事件がもとになっている作品。高校生たちの日常の生活が淡々と続くなかで気づいたら事件が起きてしまう展開が衝撃的。銃社会の国ではこういうことがあり得てしまうんだと思うとあ>>続きを読む

折れた矢(2012年製作の映画)

3.7

実話ベースらしいけど、15年ちょっと前にこんな理不尽な裁判が実際に行われていたとは…。また、そんな恥ずかしい出来事をしれっと映画にしてしまうところはさすが韓国。

熱血弁護士を演じたパク・ウォンサンは
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

名前は存じあげていたけど初めてアキ・カウリスマキ監督の作品を観た。シリア難民やフィンランドの社会問題などを扱いながらも、重くならずシンプルに淡々と、かつユーモアを交えつつ語りかけてくる世界観に引き込ま>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

公開初日で劇場鑑賞。
登場人物が多いのとノーラン監督お得意の時系列あちこちの展開に初めのうちはついていくのが精一杯だったけど、話が進むにつれてどんどん引き込まれていった。

原爆投下のシーンは描かれな
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

3.5

自分の読解力が足りないのかもしれないが、主人公が工作員にさせられた経緯をあまり把握できないまま進んでしまって今ひとつ感情移入がしにくかった。

当時の韓国と北朝鮮、西ドイツとの関係性をある程度知ってい
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あいつだ(2015年製作の映画)

3.2

ユ・ヘジンが出てるから観てみたけど、想像していたのと違った。実話をもとにしてるみたいだけど、結構登場する霊感強い女性も実在したのだろうか。もしそこはフィクションなら個人的にそんなオカルト要素はなくても>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

原作未読で鑑賞。ファンタジーっぽいタイトルとは裏腹にヤングケアラー、児童虐待、LGBT等、現代の社会問題が詰め込まれていて、かなり重い内容だけど色々と考えさせられる作品だった。

映画という時間枠の中
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

キービジュアルを見る限りではフーダニットのミステリーかと思ってたけど、何だかんだでヒューマンドラマ色が強かった。

法廷シーンが多くて退屈になりがちだけど、裁判が進むにつれて主人公夫婦の実情が徐々に明
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

前作までは配信でしか観ていなかったけど、シリーズ3作目にして初の劇場鑑賞。やっぱり劇場で観ると迫力がある。

相変わらず刑事なのに銃も使わず拳だけで解決するマ・ドンソクが圧巻。日本刀振り回すヤクザとの
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裁き(2014年製作の映画)

3.7

最近のインド映画のイメージから熱いドラマチックな法廷劇を想像してたら、ダンスも歌もほぼなく淡々と進んでいく。意図的なのか引きの画が多く裁判にあまり関係無さそうなシーンにも時間を割いていて時々ドキュメン>>続きを読む

長沙里9.15(2019年製作の映画)

3.7

先日観た「オペレーション・クロマイト」で描かれた朝鮮戦争での仁川上陸作戦の裏側で起きていた史実を基にした作品。

仁川上陸作戦を成功させるための陽動作戦で捨て駒にされた学生兵たちがそれぞれの事情を抱え
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.3

役者陣にはあまり魅力を感じなかったけど東野圭吾さん原作の映画化というだけで鑑賞。

細かい設定は変わっているものの大筋はほぼ原作に忠実。ただその設定の違いが原作の良さを全く消してしまっている。

30
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オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

3.7

朝鮮戦争の仁川上陸作戦の成功までを描いているが、北朝鮮にスパイとして潜入した韓国軍兵士たちを中心に話が進んでいくなかでバレたら即殺されるという緊迫感が半端じゃない。史実に基づいた作品だけど、韓国映画ら>>続きを読む

殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.8

「殺人者の記憶法」の方を観てからそれほど時間が経っていないので忘れないうちに別バージョンも観てみた。

なるほど結末が違うだけでこうなるかって感じ。個人的にはオリジナル?の方がしっくりくる感じはしたが
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

公開時に観そびれてしまい配信にてようやく鑑賞できた。

世間に真実を伝えようと、ある事件の取材を続けるドキュメンタリーディレクターの主人公が、似たようなことが自分の身の周りで起き、それにどう対応するか
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悪魔は誰だ(2012年製作の映画)

3.7

キム・サンギョン演じる刑事の犯罪阻止への強い執念とオム・ジョンハ演じる母親の娘に対する愛情の深さが痛いほど伝わってくる。キム・サンギョンが犯人を追うのに躍起になる姿は「殺人の追憶」を思い出してしまった>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.5

90分弱の尺の中にホラー、オカルト、スリラー、サスペンス、バイオレンスの要素が詰め込まれていてお腹いっぱい。日本人カップルが出てきたところはコメディまで入っているし。で、最後はファンタジーでいい感じで>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

実際に起きた無差別殺人事件をモデルに加害者とその家族を中心に描く。作中の家族はちょっと家父長制が度を過ぎてる感じはあるがひと昔前ならどこにでもありそうなだけに一歩間違うとこうなってしまうかもと思うと恐>>続きを読む

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