なるげんさんの映画レビュー・感想・評価

なるげん

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イーオン・フラックス(2005年製作の映画)

3.2

シャーリーズ・セロンがクールに頑張るだけの映画。頭の隅にタイトルだけ残ってたので試しに視聴。

足先に手が生えてる不便そうな奴とか、主人公の戦闘モードの歩き方がまんま蜘蛛で遅そうとか、スーパーキズパワ
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人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.5

蠱惑的な女教師をめぐる大学生の、恋と喪失の物語。

どれだけ男をたぶらかそうが、ユリが悪者として描かれないところに好感が持てた。ユリは「みるめは本気か遊びか」と聞かれ回答を濁すが、本心は2択のどちらで
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インスタント沼(2009年製作の映画)

-

仕事もプライベートも追い込まれた女の電波系コメディ。

この映画を一言で表すと「アメリ」崩れだった。おしゃれさとおかしみを狙ったのであろう演出のテンポが悪く、一つ覚えのように常に視聴者の理解の2秒後に
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

撮影で魔女の伝説がある森に踏み込んだ3人の男女を描いたモキュメンタリー。

怖いお化けは出てこないので、ホラーが苦手な私でも最後まで観ることができた(目を細めたりしながら)。変わり映えのない映像と最小
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.4

リーマンショックを事前に予測していた者たちの奮闘劇。

正しさがいつも勝つとは限らない。でもその中で、大勢に流されず自分の正しさを押し通す多少の強引さが我々にも必要だと感じた。

他のレビューにもある
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正欲(2023年製作の映画)

4.4

マイノリティな嗜好を隠し持つ者たちの生きづらさを描いた作品。

他者を完全に理解することは極めて困難である。それでも、互いに歪みながらも、理解できないと分かっていても、自分にとって大事な人を理解しよう
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

音楽学校の鬼教官による狂気のレッスンにあてられたドラマーのお話。

プロの世界にフレッチャーのような狂気が必要か否かで意見が分かれると思う。私は後者の意見なので、映画のテーマ自体には賛同できなかった。
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アメリ(2001年製作の映画)

4.5

閉鎖的な環境で育った22歳の女性、アメリが自分なりのやり方で世界とのつながりを見つけようとするお話。

アメリの豊かな想像力と大胆な行動で周囲が掻き回されていく様が痛快だった。それと同時に、彼女のよう
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.1

酒の力で平凡な日常を変えようとする4人の男のお話。

家庭を顧みず、絵に描いたように着々と酒に溺れていく男の馬鹿馬鹿しさが笑えた。これから友達と大酒を飲む時は競歩対決をしてしまいそう。

マッツ・ミケ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

母の蒸発を題材にした映画制作の頓挫をきっかけに、疎遠になってしまった父や兄弟との関係を再確認するお話。

家族が集合してからの展開が充実しているだけに、前半部分をテンポが悪いと感じてしまった。
あるい
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ステイ・フレンズ(2011年製作の映画)

3.7

転職者ディランとそのエージェントであるジェイミーの関係を描いたラブコメ。

ビジネスパートナー、セフレ、友達、そして恋人と関係が変化する中で移り変わる心情がよく描かれていた。
ベタで古典的なテーマを扱
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.2

閉塞的な大阪の下町を舞台に、大人と子どもの狭間で葛藤する高校生の男女6人を描いた群像劇。

松本穂香の、無感情ではなくあくまで感情を制御している演技がいかにも思春期の雰囲気で存在感を放っていた。

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ベガスの恋に勝つルール(2008年製作の映画)

3.6

失意の男女がヤケ旅行のラスベガスで出会い、一夜の関係から本当の夫婦へと関係を育んでいくお話。

キャメロン・ディアスは感情的な中に利発さが見え隠れする役が上手い。下ネタ・非現実的な展開が多いが、それは
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ハンコック(2008年製作の映画)

3.2

嫌われ者の悲しきモンスターがニューヨークを救うヒーローになる話。

話の筋は成り上がりヒーローものよろしく単純だが、浮いては沈む主人公の心情が手に取るように見え、さすが名優ウィル・スミスと感じさせた。
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

恋の理想と現実に揺れるOLのお話。

勝手に震えてろの口上とともに、今まで頑なにしがみ付いてきた理想や空想と決別する大ハッピーエンド。最後の一言で、ヨシカの物語が私達の物語になったように感じた。

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夜のピクニック(2006年製作の映画)

3.1

校内長距離歩行イベントでの人間関係を通して高校生が自身の内面と向き合う青春ロードムービー。

台詞回しがやや冗長でテンポが悪いように感じた。幽霊の噂からホラーな展開を想像させる演出があれば全体がピリッ
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

刑期を終えた共犯者との共同生活により掻き乱される免罪者家族の物語。

自身の贖罪のため平穏な生活の中に八坂を招き入れる。徐々に不穏な方向へ倒れつつある状況にありながらプラスチッキーな謙虚さに希望を見出
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.8

妻との死別から立ち直れない59歳寡夫のお話。ご近所さんとの関わりの中で解きほぐされてはまた戻る心がいかにも人間臭く、よく描けていると感じた。

死をライトに捉え、むしろコミカルに見せている点も良いスパ
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