Nさんの映画レビュー・感想・評価

N

N

異人たち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

大林監督版の亡霊に付き纏われましたが、アンドリューヘイの物語に落とし込まれており、家族との幸せな思い出だけでなく後悔や赦しを描いているのがリアルな親子関係を垣間見ているようでヒリヒリしました。
母親と
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.2

彼らの対話を見て、自分はあと数年後にここまで成熟した大人になれているだろうかと考えた。
もし自分がそれぞれの立場だったらここまで客観性を持って冷静に、優しさを持った対応ができない気がする。悲しいことに
>>続きを読む

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

4.1

これは私たちの物語だ。と思った。
他人事ではない、知らず知らずのうちに引き摺り込まれる。
そして若く貧困状態にある女性たちを良いように利用する彼等の手口にひどく怒りが湧いた。
彼女たちの危機管理能力の
>>続きを読む

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.5

パスコードギリギリまで頑張れてすごい、私だったら残り3秒くらいで思考停止して泣き喚いてしまう

影裏(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

綾野剛を観たくてカラオケ行こ!の後に観ました。
テンション感が真逆。
他人の影の1番濃い部分を見ることは怖いことだし、見るべきかと言われるとそうとも言えないが(逆にいえば見られることもとても怖い。)そ
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

綾野剛〜セクシーすぎる。綾野剛好き全盛期だった中3?高1?の感覚が心の奥から舞い戻ってきた。
肘ついてる聡美くんを注意するシーンが好きすぎる。全然私も注意されたい。
セクシー=余裕さということをしみじ
>>続きを読む

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.8

最近何事においても対話を求めてしまうのですが(それはそれで良くないのかもと思っている)、やはり人対人の関係性に対話は欠かせないものだと強烈に感じる映画だった。

様々な会話の中に自分や相手のアイデンテ
>>続きを読む

パラドクス(2014年製作の映画)

3.8

大学の授業で紹介されていてやっと観れました。
結局倫理的にこうした方がいいとされていても目の前にある甘い誘惑や希望に縋ってしまうのが人間だなと。自分もきっと孤独に耐えれずエレベーターのボタンを押してし
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

事前情報入れずミステリーだと思い込んでたので観ていておっと…そっちか…となりました。
ミステリーというよりかは”別離”、”クライマークライマー”、”マリッジストーリー”的な家族の物語。どれも好きな映画
>>続きを読む

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)

3.9

監督絶対デヴィッドリンチすき、、。ホテルのロビーがツインピークスインジャパンという感じでとても好み。
でもテンポはタランティーノ味もある。って思ったらキルビルのアニメパートの監督やってた人なのですね。
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

んーー面白かった、でも今なんだかこういう映画に乗り切れない自分がいるな〜…、
ただ、エリーのキャラクター性は前半と後半で別人のように描かれ、エイダンとの関係性も逆転したりとなかなかにキャラ設定が良い。
>>続きを読む

キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX(2003年製作の映画)

3.7

自分が働いている状態でみるとまじでエルの精神安定力、優しさ、ピュアさが輝かしすぎる。こうはなれないとひしひしと感じるからこそ羨ましく魅力的だ。
違和感をはっきりとnoと言い自分の芯を貫くエルはもっとロ
>>続きを読む

パワーズ・オブ・テン(1968年製作の映画)

4.0

大学の授業で観たの思い出しました。
今でも鮮明に覚えています。この映像の古さと感覚の新しさ。
理解できないにも関わらず宇宙を感じ、神秘を感じる。
どんどんと遠ざかり自分たちの小ささと奇跡に改めて畏れを
>>続きを読む

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

3.7

ドラマ見たの何年前だっけ?久々にツインピークス浴びて記憶がぱーーっと蘇った。高揚感と不気味さ意味わからなさ。全て混じって面白かったんですよね。
ドラマでは生きているローラはほとんど出てこなかったけれど
>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.8

自分が4年前(コロナ直前)にフィンランドに行った時の印象とアキカウリスマキの撮るフィンランドは類似性が高いなと思いました。
行く前、かもめ食堂を観たことや、マリメッコのイメージが強すぎたのもあり、キラ
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

哀れなるものたちを観た後だったので映像などには関連性を感じましたが、描いていることは依存、嘘、絶望。という黒めなテーマでロブスターを撮った監督だなぁという印象。

真実を言うことこそが愛であると思いま
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

男の手によって創造された無知なベラ。その無知さを崇め、利用しようとする男達を知識欲と自由さで跳ね除ける。

バービーやスワロウなど昨今のフェミニズム映画は良いものが多いと個人的に思っています。哀れなる
>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.7

小津リスペクト、シンメトリー画面の多いコゴナダがfirst Christian church のアシンメトリーな建築美を語るシーン。
そう思うと、アフターヤンと比べて初期作だからかシンメトリーにはそこ
>>続きを読む

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版(1951年製作の映画)

3.6

司祭はまさにイエスキリストさながら迫害され、孤独に死んでゆく。
正直死を絶望ではなく救いとして描く作品は既視感を感じ、とっかかりのようなものは少なかったですが。
信仰心を生業としている彼にとって、祈れ
>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.1

オープニングのムービー、タイムレスなカッコ良さを感じる。
話のあらすじ的な役割を担っていて、グラフィカルで本編前の高揚感を上げてくれた。

全体的にテンポが良いけれど、フランクの心情は丁寧に描いていて
>>続きを読む

ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

3.7

わかりやすい入れ替え構造映画ではあるけれど、ここまでやりきってくれてありがとうの気持ちばかり。

そもそも男性が暴力性を持つ作品ってたくさんあるのに対し、避けられがちな女性の暴力表現。あっても平手打ち
>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.6

結局何かアクションが起こるときは美男or美女なんだよなぁ…と思ってしまって楽しめませんでした。
韓国のコンテンツは好きですが、美しさ至上主義的な部分が観ていて辛い時もある。
(ちなみに友人は韓国のルッ
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

悪魔祓い映画ーー!!
時々求めてしまうよね…☺︎
今作はホラーとミステリーとちょいSF?と、ぶっ飛び具合がすごくて、悪魔描写もかなり強強でした。
ただキリスト教の悪の歴史を無理やり正当化(悪魔のせい)
>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.5

黒沢清ディストピア
この時代の作品は観ていて2000年の作品だとわかる共通点がある。
退廃的で危機的、他人との繋がりが弱くなっていく、ネット社会への警告。
もちろんファッションやインテリアなども当時の
>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.1

悪もエロも男たちだけでやってくれていてそれでいいよ〜の気持ちでした。
男のために犠牲になる女性が出てこないと言うだけでかなり観やすい。

あの時代に確かに善人なんていなかったのかもしれない、というか善
>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.8

マックスは紛れもない天才、多くのコミュニティに属することができる(そしてその中の幾つかは自分で立ち上げている)その気力とコミュ力と器用さを褒めてあげてくれ誰か…と終始思っていました。

ビルマーレイ、
>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

3.2

友達からおもろいよと言われ観ました。
Koki泣きと叫びの演技は迫真
後半の村のシーンだけ映像の質感違くない?

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.4

エンドロールが1番好きだったかも
一仕事終えた後のお酒はうまいよな

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.0

Vol.1は任侠映画、
2はカンフー映画要素満載でジャンクフードって感じでサイコ〜な胃もたれ。

エルドライバーとの対峙のシーン!トレーラーをあんなに無駄なく美しく使えるの惚れ惚れします。
目ん玉痛そ
>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

やっぱり復讐してなんぼ!と思わせてくれるサイコー映画だ。
復讐しても救われませんよという綺麗事なんて無視してぶった斬って斬りまくる。

サイケデリックな日本の描かれ方ははいはいって感じだけど、栗山千明
>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.5

今半のシーン、セックスエデュケーション4のジーンとメイブのシーンを思い出しました。

親から頑張った、よくやったよという言葉をかけられることって(親でなくても自分が信頼している人や、自分よりも人生を長
>>続きを読む

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.1

バビーの異質さ、置かれている状況の異常さはわかりつつも、バビーの取る倫理観のない行動一つ一つは至極当たり前に思えた。

前半部分の淡々と映し出される日常は無機質で気持ち悪く、でもそれしか知らなければ違
>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.2

あのラストを描いてくれて本当にありがとう。重荷である、となかなか言えない存在をしっかり重荷として表現してくれた。そしてそれから解放される選択肢を当たり前に描いてくれた優しさに涙が溢れました。

女性ト
>>続きを読む

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer(2000年製作の映画)

3.6

結局堤幸彦を浴びれるので意味わからんがサイコー。
虚構の幸せと自分の中にあるトラウマとの対峙。
でもほんとに意味わからん。
エヴァ然り確実にこの時代特有の、みんな一緒にという同調圧力や幻想の永遠みたい
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.3

まさかの前作ネタ取り入れる感じ、ワクワクしちゃう!これはシリーズ追ってしまいますね〜〜
ホラー映画てなぜベッドシーン率多いのでしょうか。
工藤D絶対死ななそうだから安心して見てやれますね。スカイツリー
>>続きを読む

>|