ヨミさんの映画レビュー・感想・評価

ヨミ

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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本当にことばもないのだが、いちおうファースト・インプレッションを記録しておく。以下。
前回が抽象化された神話であるならば、今回はマッドマックスだった。
具体と具体が常にぶつかり合う。
前回
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関心領域(2023年製作の映画)

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想像は武器だ。
表象不可能性、という使い古されたことばは、つまり我々の想像を絶するような残虐な現実には何をもってしても到達できないということで、まさにホロコーストはその主たる例だ。
一方でディディ=ユ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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悪は存在しない、が、コンサルは悪です!!!!みたいな映画かなと思っていたら最後にカオスが投げ込まれたので最高でした。(コンサルはみんなに悪く思われててかわいそうね。ところでコンサル的なやつとのビデオ会>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

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時制いじられると途端に混乱するタチなので話の筋を追うのにも一苦労してしまい(言うて単純ではあるのだが)、えーなんかすべての画面がばちばちにイケてることしかわかんなかったよーーと思って(あまりしないのだ>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

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中学生がノートに書いた自作小説すぎるが、そういう意味でかっこいいのでなんかストーリーが雑だなとか、いったいそれはなんなんだとかは横に置いて(こういうのでいい、なんて言わない)ビジュアルと設定を楽しむや>>続きを読む

オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

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ケンドリックとドレイクのやつが激化しているのを受けて前々から勧められてたこれを。
2PACほんとうに若すぎるし、クラブ経営者にはロクなのがいないという……

AIR/エア(2023年製作の映画)

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またベン・アフレックとマット・デイモンがいちゃついておるな……と思った
ジョーダンの顔を映さないのまじ天皇って感じですごかった。ジョーダンは本当にアメリカにとっての神なんだろう

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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たいへん批評的な映画でした。

ある種の映画ファンにとってノーランは困難な存在で、毀誉褒貶激しい監督だと思う。登場人物はぜんいん思い詰めた顔で深刻ぶっており、すぐに類推できる参照項を焼き直し続けている
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

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続きもの、すでに積み重ねられたストーリー、そして後に続くストーリーが存在する、という条件下で映画を作ることは困難だろう。そもそも1本で完結しない作を「映画」としてどう捉えればいいのか?……というとこま>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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うーーーーーむ?????わからん

(安全地帯である)東京と原発、という構図が提示されていることはあからさまなのだが、それは作中の「はってんさんいち」ということばの登場により比喩ではなく明示された主題
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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科学的な分析、ということばが序盤の検死時に言われる。しかし、それは事実を明かさない。結局のところ、ひとりの死を巡る結審は「事前に喧嘩があったのか」などの予兆探し(つまりそれが殺人か自殺か)に終始してい>>続きを読む

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

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2001年。台北、夕張、新宿。
薄暗闇に立ち上がる身体がわずかに差し込む光を受けていた。

ここにたしかに生きていた人たちがいて、いまもいる。おそらく40歳から50前後。彼女ら彼らの、眩かった世界。色
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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初タル・ベーラでした!
なーんもわからん!

完全に置き去りにされ、ただ映されてはたまに連結されるイメージを眺めるだけ。
クジラ。でっけえ生き物の圧倒。人間はその死骸を前にしても、それが、自らよりも何
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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一本の映画制作が人間を狂わせる。それは別人になる、いまの自分を越えでる(可能性を見せる)狂気であり、それは伝染していく(「何者かになりたい」欲望と重ねても面白い)。

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

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お、面白かった〜〜〜〜〜〜

まあぶっちゃけそれくらいしか言えることがない(なんと2時間あるのにそれを感じない面白さである)。
日本版ポスターに採用されている、主人公ギョンスが盲目であることを確かめる
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

おそれているのはこっちだっつーの

アリ・アスターは前科2犯(『ヘレディタリー』『ミッドサマー』)なのでマジで観たくなかったし、どうせどっかでちぎられたり潰された頭が出てくんでしょ??とか思ってたら「
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千年女優(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ほんとうにすごかった。目を見張るような動き、表現がずっと続き、あとふつうに泣きました。

ようやく観れた、という思いが強い。
別に観ようと思えば観れたのだけど、なんとなく観れずにいたのだった。昨秋に『
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「野原ひろしの名言(野原ひろしは言っていない)を言ううざいバイト先の店長」などの描写や爪剥ぎマシーンを「ひぐらしに出てくるやつ」と言うようなセリフ回しはサブカル(???)しぐさとして鼻につくし、ライト>>続きを読む

傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

合計で3時間超ある既存の『傷物語』3部作の総集編であったが、過剰にあったセクシャルな要素を排除することでシリアスさ、というより深刻さを底上げしていた。それによってより「息が詰まる」感じは増していた。>>続きを読む

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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マジわけわかんなくて最高だし、ほんとにびしょびしょじゃん!

インターネットに「惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公」という有名アカウントがいま
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

蓮實重彦が傑作だというので行きました。

時間の流れが心地よく、心地良すぎて寝た。
あの、服が良すぎますね。こういうヴィンテージというかなんか欲しいですねのきもち。強いアルチザンみ(CCPとかよりJe
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

セックスは芸術の表象じゃないですよ

なんか1分ごとに「いいね!」と「きめー!」が混ぜっかえる時間でした。アート系単館映画がいちばん素晴らしいと思ってそうだね。あとクローネンバーグとバーホーベンとギリ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ただひたすら、うつくしかった。

青く、青く、青く、そして光が漏れていた。

“そして人生は続く……”かのように見せながら、リピートするかのような朝を描き伏線にして、「何も変わらないなんて、そんな馬鹿
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黒い罠(1958年製作の映画)

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ショット、カット、ショット……
編集の妙が光っていた

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんで5年前の映画の続編……?などと思ってたけど、パンデミックでポスプロが遅れに遅れていたそう……となると割とすぐ撮影には入っていたのかしら。
さて、本作の主人公・アーサーと弟のオームは言ってしまえば
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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柳下毅一郎が褒めてた気がするとうっすらした記憶で。
高純度の「高校生」をぶつけられ、すごいことになった。私の身体は吹き飛び、粉々になり、もう戻らないでしょう

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