よっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

よっちゃん

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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.0

技能実習生制度が問題だらけであることを知りながら、廃止どころか改善さえできない日本社会をもっと辛辣に告発してほしかった。3人の演技が素晴らしかっただけに、そこが残念だった。

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.3

ついに見ることができた。歌あり踊りあり、そして愛が詰まった、(当然のごとく尺が長い)インド映画の王道だ。ラストのインド=パキスタン国境に張り巡らされた鉄条網が全てを物語っている。国境とか、国籍とか、一>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

4.5

助走が長かったが、一度跳び上がったら、とんでもなく高いところへ飛んでいったという感じ。終盤の伏線回収が完璧で、ラスト30分間は号泣しっぱなしだった。宗教の問題を扱っているが、実は「かけ間違い」によって>>続きを読む

女を修理する男(2015年製作の映画)

5.0

辛すぎて、レビューできない。しかし、これを見たことで、自分の中で何かが変わると思う。それは確実だと思う。

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

3.8

初めてサウジアラビア映画を鑑賞。この映画自体が、サウジアラビアで初の女性監督作品ということから分かる通り、今まさに社会が大きく変化しつつあるということなのだろう。その象徴が自転車ということか。何よりラ>>続きを読む

ソニータ(2015年製作の映画)

5.0

このあと、ソニータがどのような人生を歩んでいるかがものすごく気になる。

ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

5.0

私たちと何ら変わらない普通の市民が「難民」として自国を去らなければならない現実をこの上なくリアルに伝えている。私だっていつでも「難民」になる可能性がある。日頃から「助け助けられ、許し許される社会」を作>>続きを読む

ナディアの誓い - On Her Shoulders(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の国連総会での演説
「斬首やレイプで数百万人が故郷を追われても、動かないなら…皆さんは一体いつ動くのでしょうか?」
この映画の狙いは、国際社会がパフォーマンスばかりで動こうとしないことへの痛烈な批
>>続きを読む

ザ・ケーブ(2019年製作の映画)

5.0

UNHCR WILL2LIVE の(6作中)3作目。3作品を3夜連続で見ているので、さすがに見るのが辛い。しかし、ここに映っている人たちは、私などより無限大倍に辛いのだから、私も途中で見るのを止めるわ>>続きを読む

アレッポ 最後の男たち(2017年製作の映画)

5.0

レビューできない。何も言葉が出てこない。「無関心」は最大の罪だ。

安住の地を求めて〜LGBTとして生きる〜(2019年製作の映画)

5.0

これはみんなに見て欲しい映画だ。「無知」から生まれる「偏見」が、他の人をここまで苦しめることになるとは。ひょっとしたら、自分も人を傷つけているのではないかと恐ろしくなった。

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

5.0

この映画にはコメントできない。シリアの現実の前に言葉が出ないから。「知ることから始めよう」とよく言われる。「そして自分にできることをやっていこう」とも。たしかにその通りだ。しかし、少なくとも私は何もし>>続きを読む

ビューティフル・デイズ(2004年製作の映画)

3.8

初のインドネシア映画。これぞ、王道青春恋愛映画という感じ。こういう映画、ちょっと気恥ずかしくなるけど、悪くない(いや、結構好き)。特典映像の中のインタビューで、ニコラスさんが「1980年以来、青春映画>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

グリーンブックを見た時と同じように、どうしてここまで人は人を差別しなければならないのかという思いでいっぱいだ。みんな何かおかしいと思いつつ変えられなかったのか、疑問をさし挟む余地さえなかったのか?兎に>>続きを読む

王様と私(1956年製作の映画)

4.0

いい映画だった。迫りくるイギリスとフランスの脅威に怯えながらもタイの近代化に邁進するラーマ4世の希望と苦悩がよく描かれていると思う。しかし、単なる偉人伝ではなく、ちょっと意固地で子供っぽい姿に人間味が>>続きを読む

あゝひめゆりの塔(1968年製作の映画)

4.0

なんでもっと早く見なかったのか大いに後悔。戦後75年が経ったが、結局、私たちはこの戦争についてきちんと総括していないのではないか。戦争の悲惨さ、無意味さを映画によって、伝えていくことは絶対に大切だが、>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

ベンお父さん、ここまで振り切ってしまうと、あっぱれという他ない。現代アメリカ社会に対する問題提起であることは認めるが、どこを目指していたのか、私にはもう一つ理解できなかった。

地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

3.5

カンボジアの人々との交流は心温まるものがあり、とても良かったが、一ノ瀬さんがあそこまで危険を冒しながらも、アンコールワットを目指さなければならなかった理由がもう一つ伝わって来なかった(映画の中で語られ>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

他のみなさんが言っておられる通り、映像の美しさが際立っている。まず、セットや小道具がしっかりと作り込まれている。これといって劇的な展開があるわけではないが、見入ってしまった。あのパパイヤのサラダは食べ>>続きを読む

インドシナ(1992年製作の映画)

3.5

カトリーヌ・ドヌーヴの凛とした美しさは、まさに別格。娘も魅力的でとても良いのだが、個人的に「三角関係」系は苦手なので、普段よりスコアは低め。歴史的側面ももう少ししっかり描いて欲しかった。

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.8

「仮設の映画館」で鑑賞。しばらく、涙が止まらなかった。タイトル通り優しい映画だった。「心が洗われる」というのは、こういうことを言うのだろう。コロナ感染下、本当はみんなが心を一つにして、協力していかなけ>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

2回目の視聴(1回目は7、8年前?)。ストーリーはだいたい覚えていたので、今回はアメリカ在住のモンの人たちの暮らしに注目しながら見てみた。かなり細かいところまで描かれていることを確認。とは言うものの、>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

見終わった時の率直な感想は、アメリカををもっと知りたい、もっと知らなければならない、ということだった。この映画で描かれていることは、黒人に対する差別のごくごく一部分に過ぎないかもしれないが、それでも、>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.5

キリスト教、革命、愛... さすがに、この組み合わせは日本映画にはないな。ヒュー・ジャックマンが格好いいのは当然だが、アン・ハサウェイも素晴らしい。もし、フランス人がこの映画を作ったら、どんな作品にな>>続きを読む

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

4.5

私(日本人)の妻はベトナム人だが、妻の兄嫁は中国人、妹婿はラオス人。義父母は、独身の息子と娘がベトナム人と一緒になることを望んでいたが、両人とも結婚そのものに興味がないらしく、ジ・エンド。だから、この>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.8

3時間、全くだれることがなかった。それだけでもすごいが、メッセージ性も盛り沢山だ。他の人も言っているように、とにかく元気が出る、(たとえ、落ち込んでいても)背中を押してくれる映画だ。インド映画、恐るべ>>続きを読む

世紀の光(2006年製作の映画)

3.5

アピチャッポン監督作品をブンミおじさんの森>光の墓>世紀の光の順で鑑賞。相変わらずわからないが、そのこと自体は気にならなくなった。監督自身はいろいろ考えているんだろうが、観る側が理解できようとできまい>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

いい映画を見たなと思う。日本の戦争映画とは明らかに違う。日本の戦争映画は、「こんなに大変だった、悲惨だった」と被害者としての側面が強調されるが、この映画では、加害者としての側面がきっちり描かれていたと>>続きを読む

光りの墓(2015年製作の映画)

3.5

奇妙な映画だが、違和感はない。むしろ、「人間を超えた存在」や「過去と現在との交信」などを描いた映画の中では、一番しっくりきた。ただし、他の人が書いている通り、眠くなるのは事実(決して悪い意味ではない)>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

光州事件が起きたのは、大学生の頃だったと思う。隣国で何やら大変なことが起きたらしいと思ったものの、それ以上詳しく学ぼうとしなかったのが悔やまれる。近年、韓国で民主化運動に関する映画が製作されているが、>>続きを読む

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