エンドウさんの映画レビュー・感想・評価

エンドウ

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カナリア(2004年製作の映画)

2.5

「現実そっくりの、もう一つの現実に過ぎなかった。」

題材は良いが、少女のぺちゃくちゃ喋る感じがどうも合わなかった。

ティアメイカー(2024年製作の映画)

3.5

凝縮しすぎた感はもったいないが、悪くはない。挿入歌のセンスとヒロインの声が良い。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

関東大震災から100年となる昨年に、政府が「関東大震災における朝鮮人虐殺に関わる公的な記録はない」と発言するなか、今作が封切られ、ラストに「歴史的事実に基づく」と明記するあたりにまず驚きと、製作陣の覚>>続きを読む

緑の夜(2023年製作の映画)

3.0

ファン・ビンビン、こういう役の方がハマってる気がする。それにしても顔が良すぎるな。

波紋(2023年製作の映画)

3.5

「みんなもう無かったことのように暮らしているけど、私、あの日からずっと埋もれたまんま」という同僚の女性のセリフが、『波紋』というタイトルにより意味を感じさせるよう。

怪物(2023年製作の映画)

4.5

人との関係のその先に、その人の知られざる世界があることを痛感した。自分から見える世界がその人の全てではない。先入観をいかに排除して物事を捉えることができるかが重要なのだろう。

正欲(2023年製作の映画)

4.0

「あなたたちが信じなくても、私たちはここにいます。」

遠い雲(1955年製作の映画)

4.5

二人が渡る橋が現在と過去を繋ぐ役割を担っているのかしら。だから、圭三は橋とは逆の方向、つまり過去に向かって去るが、冬子はまた橋の方向、つまり現在に向かって帰ろうとする。
圭三に会いにいく車内のバックミ
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.5

どこか『シャッター・アイランド』を彷彿とさせる展開で、何が真実なのか疑心暗鬼が深まるなかで物語が進む。とにかくソル・ギョングの演技が光る。キム・ナムギルの渋さも相変わらず良いね。

Share the Pain(2019年製作の映画)

3.0

少年が着るBYS DNT CRY(ボーイズドントクライ)のピンクTシャツ。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

「子供の頃、今の自分になりたいと思ってた?」
「1995年 暗闇から手を伸ばせ」

『モテキ』主演の森山未來だからこそ、感じるものがあった。

Red(2020年製作の映画)

3.5

コントラストの高い映像とジェフ・バックリーの曲が良い。そして、夏帆の顔がズルい。

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

3.0

シングルマザーの社会的生きにくさ、移民女性の困窮、機能不全な公的機関などあらゆる社会問題に踏み込んでいるのに、少し重厚さに欠けているように感じてしまうのは何故だろう。

ある男(2022年製作の映画)

4.0

「こうまでしないと、生き直せない人がいるんです。」

母性(2022年製作の映画)

4.0

「(母性を)証明するために必死になって言葉で補おうとする。」

役者がそれぞれの役に徹してる感じが良かった。

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

後半のピタゴラスイッチのような怒涛の展開は観ていて気持ちが良い。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

鮮やかな配色、切り抜きのような決まりきった構図、舞台を思わせる巨大なセットと横移動、静止画を思わせるストップモーション、そしてユーモラスな登場人物。まさにウェス・アンダーソンここにあり、という感じでし>>続きを読む

二つの光(2017年製作の映画)

3.0

サムスンが開発した視覚障がい者のためのゴーグル型補助装置のPR映画だそうだが、一つの作品としてもわりと見応えのあるものだった。
障がいによる生きにくさを社会の努力によって少しでも減らしていけると良いね
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

現代音楽史における分岐点はいくつか挙げられるが、その中でもQueenの出現は特筆すべきもの。ロックとオペラの融合という彼らの音楽性は誰も簡単には創出できない。
そして、Queenの軌跡を噛み締めつつ、
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空白(2021年製作の映画)

3.5

正当性を持った人間の悍ましさ。正当性という名のもとで振り翳される様々な正義。娘の死の空白は埋まらず、あるのは娘が死んだという事実のみ。

元妻が一番ひどい気がします。

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.0

伝統芸能の不気味さをもう少し上手く活かせたら良かった。横浜流星はお見事。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.5

鳩山一郎のやったことに意味があったんだなと改めて思う。

望み(2020年製作の映画)

3.5

真実の周りを帯びる熱が、やがて真実さえもを侵食していき、それがあたかも真実のように語られてしまう恐ろしさ。家族と言えども所詮は他人で、自分の人生を放棄してまでも信じきることの難しさ。