【家族が家族にかける呪い】
魔法が使えないという明確な能力不足で差別される主人公。
魔法はないけど、あの子は出来がいいだの、悪いだの。
これはどこの家庭にもある話。
レッテルという呪いを家族から>>続きを読む
【誰が哀れなのか】
ベラは1人でありながら多くの「女性像」を表現する写身のようだった。
(際立たせるように、女性主要人物がほぼいない)
体やモノへの興味(幼少)
性と冒険(青年)
知の探求(成人)>>続きを読む
【後で気がつく、そしてニヤつく】
戦史や世界史にめっぽう弱い私
ダイナモ作戦も初耳、どこがどこと、なぜ戦っているのかもわからない。
しかし映画は一切の説明をしないで始まる。
唯一の説明は
1we>>続きを読む
【感情の行き来、距離】
ライリーと同じ11歳だった頃、小1からの親友と些細なことで殴り合いの大喧嘩をした。
そこから2年間口を聞かなかった。
一瞬の怒りのことは覚えてないが、2年間続いたモヤモヤや悲し>>続きを読む
【村という場所がもつ苦しさ】
八つ墓村、死国、首なし村。
村というロケーションは持ち前の場力がある。その暗さ、重さがアニメーションでありながら嫌にリアルだった。
田舎に生まれ育った小さい頃を思い出す>>続きを読む
【圧倒的ビジュ。ああビオランテ】
映画館のない田舎に育った当時4歳の少年は、叔母が録画した金曜ロードショーのVHSでビオランテに出会った。
口がついている触手、ちぎれると溢れる緑の体液、多歯、キュー>>続きを読む
【無駄な前戯】
大どんでん返しがすごい!!
という触れ込みで、なんか少し気になったが
つまらないので前半で離脱。
なぜつまらなかったのだろう。
どんでん返しすることを目的に作られたストーリーだから>>続きを読む
【トー横という特級呪物】
親と分かり合えなかったり、学校に馴染めなかったり、友人と揉めたり。自分がわかるようでわからない。そんな青年期の孤独な瞬間に生まれる心の隙間に入り込む悪霊と、入り口となる呪物。>>続きを読む
【ゴジラで何を描くか】
70周年作品とのこと。
昭和〜平成ゴジラは、「ゴジラ」が主役。
いろんな造形の敵と戦って、ゴジラ自身も変化を遂げて、強くなっていく。
シンゴジラは、「日本」が主役。
ゴジラ>>続きを読む
■念仏を歌う
私は昔から意味のわからないことをやらされるのが嫌な子供だった。
特にお盆の時期に親族と仏壇に念仏を唱えるイベントが苦手だった。
大人になり、大好きだった祖父が亡くなった。一緒の家で暮ら>>続きを読む
【子供はいつまでが無垢なのか】
子供は、できることが増えて行く。
つまり能力を身につけて行く過程で、善悪の狭間で一線を越えるかどうか悩み、判断し、行動しては、周囲かの反応を持って、善悪を確かめていく。>>続きを読む
【尊さと気色悪さ】
美しいものほど汚れが目立つ。
生命を授かり、育み、また繋げる。
子を持つ身として、尊い行為と思う。
しかし、その絶対的尊さこそ
とてつもなく強いフリとして活きる。
つまり歪曲す>>続きを読む
【定義なんていうもの】
SM、血液型占い、2:6:2の法則、フェティシズム。
定義。
定義とは、限定、整理、効率化。
私も、効率を大義に、良かれと思い、どれだけ定義を受け入れて、整理して、限定して>>続きを読む
【荒波に浮かぶ孤独なオレンジ🍊】
青年期は非常に難しい。
誰であっても青年期のリピドーが快楽(スポーツ、暴力、恋愛、性欲)に向かうのを止められない。
その中でいかにして人は善に向かうのか?
作中、>>続きを読む
【虹などないモノクロの世界】
市子が歌う「にじ」はなぜ悲しいのか。
多様性だの、価値観は虹色だの言うが、そんなもん本当だろうか。
この潔白で、真っ白ーい世の中に、黒ひいては少しのグレーが一滴でも落>>続きを読む
【ひとそれぞれの孤独】
孤独の種類を3つ、
それぞれ表現したような映画だった。
アン女王
自分を取り囲む人の数ではなく、
触れる人の真心が人を救う。
真心に触れられないかぎり、
どんなに連んでも、人>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【親子の呪いはひたすらに長い】
愛は容易く呪いになる。
保護しているつもりが過保護に
理解しようとしすぎて過干渉に
導くつもりの教育は支配、洗脳に
出発点が利己か利他かによって
利他は愛として、>>続きを読む
【共感という安い言葉】
2歳と4歳の娘がいる。
これが実在した事件で、被害者の家族が今もどこかにいるのかと考えると、作品を見て感じた感情をあらわすのに、どんな言葉も軽々しく相応しくないように感じ、何>>続きを読む
【明るく健やかにオカシイ】
土着文化、カルト、迷いのない村人、奇祭、無印良品的音楽、独自の性嗜好、全てがいいですね。
主人公の潔癖性、権威主義、人の土地に土足で入って説教垂れる昭和ジジイ感もなんか笑>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【怪物を探すわたし】
「怪物だーれだ」というコピー。
こども2人と、3人の大人が映るメインビジュアル。
サスペンスだと思ってますしね、こっちは。
そういうつもりでみますから、はじめっから「俺を欺くな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【映画の力】
ラストシーンの意味がよくわからなかった。
消化不良な、はっきりしない終わり方が気持ち悪かった。
実在する事件について知り、他のレビューを読んで、驚いた。
この事件が韓国にとってどんな>>続きを読む
【心のフイルムを現像する】
前も後ろも情報はほとんどなく、ただ父との大切な時間を切り取った映画。
大好きな祖父が小学校を卒業する春休みに、富山旅行に連れて行ってくれたのを思い出した。
少しの写真か>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【城とセックスする】
クィアだとか、階級社会だとか、陽キャ陰キャ、スクールカーストとかいろんな要素が散りばめられていていろんな捉え方ができるけど、強い憧れと同一化願望を持った男のヤバすぎサイコラブなの>>続きを読む
【9分に100年分のハピネス】
ディズニー
嫌いじゃないがそんな得意ではなかった。
ドリームがハピネスで、ファンタジーがエレクトリカルな世界が、自分には気恥ずかしかった。
デカい耳や手袋をつけてはし>>続きを読む
【願いは叶うかわからんが持つ権利はある】
4歳の子供と映画館でみた。
派手なプリンセスでもなく、脚本はシンプル。かつての手書き感を大切にした作画で綺麗だけど、いわゆる最近の超美彩な感じでもなく地味。>>続きを読む
【幼い大人の怖さ】
ただ軽薄なホラーはつまらない。
重たく残酷な残留思念がなす呪いや
脈々と受け継がれるキモい土着文化が
なすカルト系などどっしり重たいものが
大好きだ。
しかし、このパールちゃんに>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【怖さはどこから来るか?】
テディが感じる不安が、人に向けての不安から自身に向けられる不安にかわり、自分自身に恐怖して行く展開が恐ろしかった。
認知症の祖母が、たまに見せる不安の表情とテディの表情が>>続きを読む
【なんだったら人なのだろう】
人を殺すことに躊躇いがなかったら、
人に愛情を感じられなかったら、
なんだったら人で、なんだったら人の形をしただけの人でないものなんだろうかを考えながら見ていた。
人>>続きを読む
【狂人も常人の延長線上にあるか】
羊だけでは博士不足でしたので、これで補充します。
「優しい愛撫が気持ちいい人も、激しいスパンキングが好きな人も同じ延長戦にある。程度の違い」という話をSM嬢から聞い>>続きを読む