カステラさんの映画レビュー・感想・評価

カステラ

カステラ

アングリーバード2(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

単純な筋でも視点を複数持たせることで飽きないということを改めて知る
入植のための虐殺が、現実世界と重なり実感を持って理解できてしまうのが良いことなのか悪いことなのか
ネオリベ的シングルマザーが悪役であ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

絞られた肉体の鈴木亮平にびっくり

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

長い

時間をかけること自体が重要なシーンもあるが、ほぼ全編でやられると流石に冗長
スローモーションを入れられても元々が鈍いのでただただ引き伸ばされていく時間を感じてしまう
ひたすら”前振り“ばかりを
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

会話が面白くない 冗長

斧を引きずって登ってくる水木はよかった(その後のゲゲ郎のセリフのクサさとスローモーションで台無しだが)
塵になる桜も

キッショい制度をぶっ壊す意志はあったが、キッショい制度
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ころころと入れ替わる人物達は代数となり、それぞれに等号をかけようとするが、そこで強調されるのはその代替可能性ではなく、むしろ取りこぼされたものや拭いきれない違和感の方だろう

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

宇津井健と山本圭が良い
ニューシネマみたいなラストも良かった

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

音が良い
冒頭の幻覚も美しい
かなりの長さだけど全く退屈しなかった

ただそれだけで
ただそれだけとしか今は受け止められない
中心がぽっかり空いた伽藍堂の映画
風立ちぬと重ねて観てしまうがそれほどのワ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

神話的なつくりはなりをひそめ、全体としては話がバラけた印象に(前作であんだけ出し渋ったサンドワーム乗りがあんなにあっさり出て来るんだから、肩透かしも良いところ!)
視点はチャニやガーニィに固定して、ポ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

贅沢な映画
ジェイソン・モモアとジョシュ・ブローリン、オスカー・アイザックを一作で使い潰すとは思わなかった。
チャン・チェンをあんな風に使うのは本当に勿体無い。

モモアのスタイルの良さが好い。
アト
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

疑いのない状態から解消されない疑問を掬い出す
弁護士に疑いを抱き、証人に疑いを抱き、検事に疑いを抱き、自らの経験から疑いを抱き、自分自身に疑いを抱く
暑く狭く不快で隔絶された空間
社会的立場や資本、体
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2時間49分。決して短くはないけど、決して冗長でもない、すっぽりと納まった時間。老いた映画。

ノスタルジアの片鱗があるが、登場人物の誰1人として自分の年齢や過ぎた時間自体には蟠りが無さそうで爽やかだ
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

意外と物語映画にナレーションを持ち込むのは難しいのかもしれない。
邦画(例えば『南極料理人』)ではすんなり観れたが、外国製の映画でひたすら字幕で読むと混乱して飽きてしまうかもしれない。実話ベースの小説
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

愛情とは髪を梳かすことだ、と何かで読んだことを思い出す。
字幕だとアイルランド語と英語の切り替えが判りづらかった
大家族や学校で浮き気味なコットと従伯母夫婦の愛情溢れる交流は温かな心持ちになる(が、多
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(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ウェスアンダーソンは特に言語による細かな描写を重ねていくことが好きなタイプだと思っていたが、考え違いをしていた。
むしろ非言語的感情を強調させるために、台詞を言語を(これまたウェスアンダーソン特有の)
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

序盤の白黒 ロンドンでは何かが侵されているように居心地が悪かった。光のコントラストの加減か、眩しくてみるに耐えなかった。何故かこちらの身体まで毀損されているように感じた。私にとって、あの座席は安全地帯>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

4Kレストア版の前に一度。

ラストの、土埃塗れの顔の美しさ(そしてそれを美しいとだけしか感じ取れない自分の浅ましさ!)
アメリカンニューシネマを継いだ-不条理と諦念とほんの少しの爽快感がある-終わり
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキの作品は『枯れ葉』が初めてだったが、その次に見るものとしてぴったりだった。大まかな話の流れや枠が同じなのに受ける印象は大きく異なるので。
アールネは中絶費用や「小遣い」を渡そうとする
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

美しい絵柄の違い
本当にいわさきちひろ風のショートフィルムが良い
役所広司の目が怖い

蛇鶴八拳(1977年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

子連れ狼三途の川の乳母車に出てくる公議護送人鉄の爪三兄弟そっくりのワンポイント助っ人が出てくる
三つ編み(剃り上げてないけど弁髪)のジャッキーはめづらしいかも
季節が主に冬なのも目新しい

砂の器(1974年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「旅の形は変わっても、親と子の“宿命”は永遠である......」の結びは意味不明

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生活の目線
不自由な暮らしの中で自分の機嫌を取ることは、最低限の尊厳を保つことだと思う
年末に観るのに良い作品だった
竹田の子守唄とジムジャームッシュが意外だった......

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

いつ役所広司が噴火するかで無闇にドキドキする

アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

音楽がとても良い
尺が長かったが、冒頭30分が最高でその勢いのまま観れた
理想郷としてのセルビア(旧ユーゴor大セルビア?)は吃音や障害などが消えたように描かれていて、エイブリズムを感じる
実際の映像
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東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生活の中での些細な諍いもありふれた家庭の事情もそのアイレベルでは大問題だし、フッと押されるように引かれるように人生は転がって行く。
孝子をフィルターとして作中の家族(特に女性は)は重なっている。赤子の
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(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

羽柴兄弟と黒田の掛け合いが良い。ボーイズクラブ的だが。

トッツィー(1982年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ダスティンホフマンの物言いたげな表情が良い

私はゴースト(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自殺は天国行けねーっすよって事?
フィルム🎞️ライクな画面が、話とあっている
複製・再生された自分......

お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.2

2人を繋ぎ留めたものが-おそらくは愛情が-あるとすれば、それは制度ではなく家でもなく、生活の、行為の中にある(それで制度やハコの価値や呪縛が無となるわけではないが)
お茶漬け自体ではなく、炊事と食事の
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F/X 引き裂かれたトリック(1986年製作の映画)

3.4

泥棒撃退用怪獣がキュート
わかりやすい回想シーンがある映画を久しぶりに観た
デフランコの笑った鼻、見たことあると思ったらLaw&Orderの刑事さんだった