薔薇さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

薔薇

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ダーティハリー(1971年製作の映画)

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ドン・シーゲル監督。クリント・イーストウッド主演。猟奇的殺人犯VSアウトロー刑事。
『グラントリノ』のあのシーンに通ずる映画。イーストウッドの代表作。

44マグナムを犯罪者にぶっ放す
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トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

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クリント・イーストウッド監督、主演。
敏腕記者スティーブが、今日死刑執行が予定されている男の無実を証明するために走る。

完全にフレッド・ジンネマンの『真昼の決闘』という西部劇が元になっている作品だと
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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クリント・イーストウッド監督、主演。ニック・シェンク脚本。
妻に先立たれた厳格で保守的な老人ウォルトと、隣に住むモン族の少年との交流を描く。

イーストウッドがなぜかっこいいのか、人生を通し
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恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

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クリント・イーストウッド主演、初監督作。
異常なストーカーに追い回される男を描いた
サイコサスペンス。

女ったらしをイーストウッドが演じるという納得性抜群の設定にまず笑う。しかし、それか
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

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クリント・イーストウッド監督。
実在のグループ、フォー・シーズンズの経歴を舞台化した『ジャージーボーイズ』を原作にした伝記映画。
84歳のおじいさんが撮ったとは思えないくらいの若
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はちどり(2018年製作の映画)

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キム・ボラ監督初長編作。
1994年の韓国に暮らす1人の中学生の物語。

初長編とは思えないほど、いや初だからこその初々しい映像美。堅実に撮ったように見えて、色んな構図があり、物語に対して象徴
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

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ダルデンヌ兄弟監督作。
イスラム過激派に洗脳され、教師を殺害しようとする少年を描く。

主人公が礼拝や、祈りを捧げるシーンをくまなく撮っていたのが印象的だった。どれだけ彼が傾倒しているかが映像で理解で
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空気人形(2009年製作の映画)

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是枝裕和監督作。
心を持ってしまった空気人形、いわばラブドールが外の世界で見た物、出会った物を描く。
是枝監督の作品の中でも原作持ち、さらにはファンタジーといった、異色の視点の映画だった。過激なシーン
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

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スタンリー・キューブリック監督作。
強盗、強姦、殺人、暴力。モラルを持たない残忍な青年アレックスが洗脳により、模範市民に変わっていき、その先の顛末を描く。この映画を見た後は「雨に唄えば」を聞きた
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

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テリー・ギリアム監督。
情報統治がなされた未来の暗黒社会のを舞台にした近未来SF。『12モンキーズ』評の為に何年かぶりに見返したけど何回見てもやっぱり頭がおかしい映画だった。

ジョー
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

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テリー・ギリアム監督。
全世界に蔓延したウイルスにより人間が地下に逃れた2035年。発生源と謎の組織「12モンキーズ」を探る為に1900年代に主人公はタイムスリップさせられるというSF映画。
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

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深作欣二監督。
笠原和夫脚本の最終作。東京オリンピック前の激動の日本社会を舞台に、広島ヤクザの終わりを描く。

シリーズの中でも突出して暴力シーンの数、さらには悲惨さを映像に残した作品だった。映画の大
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

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ペドロ・アルモドバル監督。スペイン。
ジュリエッタの現在と、過去に囚われた記憶を交互に描いていく。

真っ赤な衣装を見に纏う現在のジュリエッタの背中のカットからスタートするこの作品は、全
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

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深作欣二監督。1973年。東映。
シリーズ三作目。一作目から直接繋がる話。

広島の枠を飛び越え関東も巻き込んだ規模での物語が展開していく。一作目、二作目とガラリと変わり、政治劇が淡々と描かれていく。
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

5.0

深作欣二監督。1973年。東映。
シリーズ第二作目にして一作目のスピンオフ。一作目と同じ時間軸の広島市に舞台を移し、若者のヒットマン中山の目線で抗争を描く。

一作目の遥か上を行く傑作だった。北王子欣
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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深作欣二監督。1973年。東映。
戦後の呉を舞台にし、実話を脚色した”実録ヤクザ映画”。日本映画の代表的な一本。
ドキュメンタリータッチの映像とナレーション、登場人物の名前表示などを取り入れ革命
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

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ブリランテ・メンドーサ監督。フィリピン。
マニラのスラム街にて麻薬売買をしていた家族の逮捕と後の経過を描く。

ドキュメンタリーと創作のリアリズムが混ざり合ったような作品だった。手持ち
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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ジム・ジャームッシュ監督作。
どこかおかしなゾンビ映画。 『パターソン』も監督の”自語り”が映画に反映されていたのを感じたけど、今作はさらに濃く、おもしろおかしく反映されていた。
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ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

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ベルナルド・ベルトリッチ監督作。1972年。
マーロン・ブロンド演じる中年男ポールとマリア・シュナイダー演じるジャンヌの出会いと別れを描く。かなりの問題作。

この2年前に『暗殺の
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.5

デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作。
「何か」に追われる若者達を描くホラー映画。
課題でこれを出してくれた先生に感服してる。

この映画は『遊星からの物体X』などの擬態物、『シャイニン
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

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ジョージ・ミラー監督作。
マッドマックスシリーズの2作目。『北斗の拳』がモデルにした世紀末英雄譚。メル・ギブソン若い。

数多のシリーズの『2』の中でも世界観の飛躍が異常な作品。
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田園に死す(1974年製作の映画)

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寺山修司監督作。
寺山修司自身の歌集を自分で映像化した作品。ATG出資。

全編に渡って、到底理解できないような演出、映像構成が施されている。ほとんど意味がわからない。そして中盤に全編を揺る
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カサブランカ(1942年製作の映画)

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マイケル・カーティス監督作。1942年。
二次大戦下のフランス領モロッコのカサブランカを舞台にしたロマンス。「君の瞳に乾杯」のセリフでおなじみの映画。

ハンフリー・ボガードを存分に楽しむ映画
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

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ジェームズ・マンゴールド監督作。
トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演の一風変わったスパイアクション。

物凄く基本的な骨太の脚本の上にしっかりとした映像が撮れるジェームズ・マンゴールド監督の作品
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第三の男(1949年製作の映画)

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1950年キャロル・リード監督。
戦後のウィーンを舞台にしたフィルム・ノワール。主人公ホーリーが事件に関わる”第三の男”の正体を探る。

光と影を使った映像がカッコ良すぎた。戦後の荒れたウィー
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

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チャン・フン監督作。
1980年に実際に起きた光州事件を脚色。
戒厳令が引かれた内戦状態の光州を世界中に報道する為にドイツ人ピーターがタクシーで潜入する(実話)。
名優ソン・ガンホ主演。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

リン・ラムジー監督。
『JOKER』のホアキン・フェニックス主演。
トラウマを抱えた主人公と少女が対峙する闇を描く。

殺し屋と女児という、構図的には『レオン』や『タクシードライバー』と同じ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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三宅唱監督。
函館の不思議な三人の関係を描く。淡々として掴み所がなかなかない映画だった。ふわふわした3人の日常をラストギリギリまで描いていた。

これまた”青”の映画だった。夜のシーンの照
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さざなみ(2015年製作の映画)

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アンドリュー・ヘイ監督。
結婚45周年パーティ直前の老夫婦の元に一通の手紙が届き、平和な日常が揺るがしていく。

2人の45年を根底から揺るがす”大事件”を大々的にではなく、主人公の心に
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

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本広克行監督。ヨーロッパ企画の上田誠原作・脚本。エアコンのリモコンを巡った青春SFコメディ。
個人的No.1小説、アニメ『四畳半神話体系』がこの作品ベースに新作を作るみたいなので見た。

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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

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マーチン・ピーター・サントフリト監督。デンマーク。
デンマークの捕虜になった敗戦国ドイツの少年兵が地雷除去作業を命令される話。

終戦後から今に至って映画やドラマ、本にアニメなど、どん
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下女(1960年製作の映画)

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1960年韓国。キム・ギヨン監督。
中流階級の家庭を工員のメイドが破壊する話。
『パラサイト』の原型だと教授に熱弁されたので見たが、その通りかなりベースになっていた。この作品は「寄生」
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パターソン(2016年製作の映画)

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ジム・ジャームッシュ監督作。
日常と詩と夢の話。パターソンという街に住むパターソンという男の日常。

全体的な構造としては、パターソンに生まれた時から住んでいる男のいつもの日常を描いているが、特筆して
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

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No.256
ガス・ヴァン・サント監督。
アメリカの田舎に眠る天然ガスを巡った人間ドラマ。
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エネルギー問題と田舎、農業の関係に踏み込んだ作品だった。現代のアメリカの田舎のアイデンテ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

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ダン・ギルロイ監督作。
テレビ局に事件、事故映像を売り捌いていくストーリー。テレビ局の裏側の煽りや偏向報道の過程も描かれる。

ジェイク・ギレンホールの全力が見れる。とにかく気持ちが悪
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

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ドイツ、ファティ・アキン監督。
極右組織のテロによりトルコ系の夫と息子を爆殺された女性の現代劇。移民問題、テロ、麻薬、法廷の問題、現代の極右と盛り沢山の設定。
最後にテロップにも出るように実際の極
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