ジョディフォスターが主演を降りたのは残念だったけれど、今回はレクター博士が自由の身なだけあって終始緊迫したせめぎ合いが繰り広げられる。一作目とは異なり、主役の座がほんの少しレクターへとシフトし、スター>>続きを読む
レクターが人智を超えてるのはもはや観る前からわかるとして、スターリングの方こそやることなすこと、思考回路、全て奥がある。素朴で真面目な印象からの上がり幅が物凄い。
この二人は競い合いながら、一方で授け>>続きを読む
リンチの映画で会話に聞き入ってしまうとは思わなんだよ。若者との対話も、老人同士の会話も心地よい。しかし最後のシーンには会話なんて必要ない。なんで突然こんなに様式美に忠実な映画つくったんだ。
アメリカ北>>続きを読む
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パッケージから期待しつつもずっと機会がなく観てなかったこれ、ハリウッドの苦手な要素を煮詰めただけの嫌なやつだった。サイバー描写ナメすぎてて許せない。
「スナッチ」までのヴィニージョーンズ素晴らしくよ>>続きを読む
ザ・スクエアのユーモアは全然笑えなくてずっと恐かったけど、今作はいっぱい笑える。ディスコミュニケーション好きにはたまらない作品で、そうなると風刺が利いてるかどうかなんて関係ない。クソ売りのおじさんの船>>続きを読む
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全然イケてない逃避行。
みんなナヨナヨしている。
冒頭、おっさんの頭蓋骨に穴が開くまで殴打し続けるオーバーキル・ケイジと、
唐突に重要人物感を醸して現れるものの、何のメッセージ性もなく弾け飛ぶデフォ>>続きを読む
長編デビューするなり、息をするように犯罪を描くのがゴダール。主人公がとにかく多弁でやかましくて、なおかつ内面何考えてるのか全く読めない不思議さ。酔っ払って台本書いたとしか思えない台詞回しでセンスを感じ>>続きを読む
ホウケンを誰が演じるのか知らない状態で見れたので楽しめた(なんと予想も当たった)、けどあまりに中途半端なところで終わりすぎている。函谷関の戦いまでは映画化すると思ってたけど、いったいこのペースで何作分>>続きを読む
小澤征悦の呉慶でどうしても笑っちゃう。呉慶だけでも観る価値のある続編。
トヨエツの麃公による「酒じゃァ」も味わい深い。
レッドクリフのついでに記録。
膨大なキャストが必要な中で、8割方キャラ作りが上手くいっているのは本当にすごいこと。
赤壁開戦に向けてじわじわとボルテージが高まっているのに、小喬の演技が水を差していた記憶を呼び起こしながら観た。その通りだった。絶世の美女をふんだんに使った挙句に本筋がぼやけ加減になるあたりジョンウーを>>続きを読む
なぜかずっとUNEXTでしか配信されていないので、加入を機に観た。およそ15年ぶり。
当時すごく興奮したのを覚えているのに、アクションこんなだったっけと思って寂しくなっちゃった。金城武の孔明だけはいつ>>続きを読む
愛しのタチアナを観た後のおかわり。こんなに楽しくて馬鹿げたものを続けて観てしまうと、労働者だとか弱者だとかのカウリスマキ作品には戻れなくなってしまいそうだが、このひと呼吸が現実と向き合うための活力や救>>続きを読む
時が経っても結局自分はジャームッシュなフィルムの虜であることをカウリスマキに教えられる。必ずコーヒーを淹れてから観るように。
ぶっ飛びたかったので観た。
これ一本でオーバードーズ。
ベニチオも定期的に摂取したいよね。
官学の曲者たちが連携しゴジラに立ち向かったシン・ゴジラに対し、戦後間もない国力で、しかもほぼ民間の力だけでゴジラに挑む本作。ゴジラは原水爆、及び戦争のメタファーであるから、このタイミングで登場するゴジ>>続きを読む
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初日に観に行ったのに予想外に乗り切れなくてレビュー残すのすら忘れてた。ヒューグラントが主役なら早く言ってくれないと。
トムハンクス。並の言葉の羅列では彼の凄みを表現できない。最初はまた偏屈なキャラやってんなと思っていたのに、物語のアップダウンに合わせて、静かにその表情を変えていく。同情したいのはこっちの方なのに、逆に>>続きを読む
設定とかロジックがずっとフワフワしていて、数字ベースの謎解きも見ていて全然楽しくない。しかし登場人物が終盤、フルスロットルで変容していく様子などは現代映画のような忖度が皆無で、良くも悪くも清々しい。
作業がまったく捗らない夜に観たくなって、累計7,8回目になるかな。元々はこのテンポ感が好きで、作業のやる気も出るしで、そんな感じで観ていたんだけど、どんどん主人公に感情移入してしまって、結果的にフィン>>続きを読む
元祖スウェーデン版を観ないことにはレビューが難しいが、ダークな雰囲気作りが過剰なところなく丁寧。特段大きな場面転換が生じるわけではなく、ゆっくりと物語が進んでいくのにちゃんと面白く観られるのは、フィン>>続きを読む
これぞ迷宮入りってな。ヌハハ。
出てくるひとみんな変な感じでなんだこれって思うけど、現実こんな感じで人は動いてたりするよ。
さすがスパイクリー。
名俳優たちの珍妙な演技、素晴らしかった。
ベストセラーを映画化するにあたって、銀幕デビューしたてのノートンに全幅の信頼を寄せているのがすごい。
いまさら先入観なしでノートンを観るのは不可能なのでその点で楽しみは少ないけど、当時の先見の明たる>>続きを読む
ガイリッチーとステイサムにハズレはないんだから、観るべき時にもっと早く観ておけばよかった。序盤はハリボテみたいな中身のない会話劇を楽しませておいて、終盤は壮絶な復讐劇になる。緻密さと、思い切りの良さを>>続きを読む
アクション面では見どころ多いんだけど、総じて面白かったゴーストプロトコルを基準にしてしまうと前作同様多少の物足りなさが残る。ただミッションの難易度はどんどん上がっている感じがあって、そこに注目するのが>>続きを読む
冒頭がクライマックス、で間違いないですか?
このシリーズちゃんと観たの小学生ぶりだけど、こんなユーモラスでおもしろかったんだ。
敵の魅力の無さがとてつもないけど、それを仲間の魅力でカバーしてくれている。レア・セドゥだけはいろんな意味で魅力的だ>>続きを読む
夏になるとジブリが見たい。
でも金ローでは見たくない。
そんな折に届いたハヤオ10年ぶりの復帰作。
要約するのが難しい物語なので、前情報はむしろ必要ない。ちょっと不気味だけど、ちゃんと優しいハヤオの>>続きを読む
大きくなってもキャシーは可愛い。作風バランスに最も影響を与えていた小さい頃のキャシーをもう見られないという寂しさもあったが、スコットそっくりに育ったキャシーを目の当たりにすると感慨深くもあった。それ以>>続きを読む
ヴィラン誕生背景は丁寧で良かった。この主人公は今後も観たいと思わせる。
ただし終盤は何もかもおざなり。敵役の振る舞いはステレオタイプにも程があるし。
ヴェノム2に引き続き今後のスパイダーマンユニバー>>続きを読む
ソニーの方のユニバースを探ってみようと思って。
トムハーディもヴェノムもキャラが立っていて良いが、ヒーロー/ヴィランとしてはバックボーンが弱い。感情移入を促すようなストーリーがそこにはない。
あとシ>>続きを読む
ベイビードライバーが無理過ぎたので恐る恐る観たけど、そもそもトーマシン・マッケンジー目当てだったので何とかなった。憧れに胸躍る少女の高ぶりから、幻想が崩れ落ち始めるまでのテンポがよくて、音楽はその起伏>>続きを読む
小学生の頃、この映画が地上波で放送されると、休み時間のサッカーが白熱していた。B級映画の枠には収まり切らないパワーをこの歳になっても感じる。