monologueさんの映画レビュー・感想・評価

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(ハル)(1996年製作の映画)

3.8

SNSが主流になった今だからこそ、このインターネット黎明期のメールでの素敵なやり取りを今見ると逆に新鮮でお互いの不器用なやり取りが心地良く見れました。
ラストシーンのはじめまして(^_^)で終わらせる
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

まず、主演の石原さとみが今までのキャリアをかなぐり捨てるかのように見せた演技とビジュアルをボロボロにしてでも見せつけた狂気は 本当に凄かったです。
対比するように、夫役の青木崇高は悲しみがありつつもど
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.7

正統派の時代劇といった印象。派手さではなく人の感情にフォーカスし音楽や光や影、背景を巧みに表現した高品質な作品。白石和彌のあらたな一面が見えて面白かった。主演の草彅剛は、復讐作品のエキスパートなだけあ>>続きを読む

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.4

中田青渚×松本穂香の組み合わせがいつかの宮崎あおい×蒼井優みたいでスゴく瑞々しくてキラッキラしていました。
また見たいなあこのコンビ。
内容については、イマイチかなあ。
地方に住んでる故の退屈というか
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.3

この作品における一番の衝撃は、台湾のカラオケ店長役がずっとチャンス大城だと勘違いしていたこと。そっくりすぎ。その他作品展開等は、あまりに王道すぎて、感情はあまり動かなかった。
台湾の景色は綺麗だったし
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

原作は物語はあまり知らないけれど、キャラクターは知っている程度。それでも伝わる鈴木亮平の再現度の驚異的な高さ。ビジュアルだけでなく声まで似せてくるなんて。国内最高級の憑依型俳優ではないだろうか。
時代
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.2

リアルな中学校2年生の1クラスの3学期に密着したドキュメンタリー。新しい青春映画の傑作を見ました。
学校生活だけでなくそれ以外の生活面にも密着して、思春期の生徒達の思いについてここまで打ち解けることが
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.2

期間限定上映ということで劇場内は満員でした。その雰囲気でスクリーンに映し出された懐かしのジブリ映像というだけで、感情が揺さぶられ、正にエモい体験でした。
初めて鑑賞しましたが、従来のジブリ作品にはない
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恋は光(2022年製作の映画)

3.6

西野七瀬がとてもハマっていました。
とても魅力が溢れている。正直今まで話題作に出演していても、特に印象に残ったことなかったけれどこの作品に関しては、作品の内容ではないが正に光ってた。また、登場人物達の
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.5

原作は数話で脱落しましたが、映像化でスムーズに鑑賞出来ました。原作ファンの方には満足度が高い作品に仕上がっているのではないかと思います。主役の2人を演じた幾田りらとあのちゃんという現在のエンタメの最前>>続きを読む

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

4.0

主人公達が2年生になり、下級生が入部する事で出てくる部活動特有の人間関係の面倒臭さや努力の方向性の持っていきかたなどを個性的なキャラクターを使って丁寧に表現している。演奏シーンは圧巻。
確かに凝縮され
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.8

予想を超えてエンタメ作品としては面白かったです。ただ内容的にも鑑賞後は心地良いとはなりませんが。シリアスキラー対悪童達ということでしたが、終盤になるにつれて誰に感情を持たせればいいのか。正に全員悪の状>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

3.7

東出昌大演じる主人公が心を病み、環境を変え療養中に走るという行為でギリギリ自分を保ち続ける物語。メンタル面の病についての難しさや周りのサポートの大変さがよく見えました。
主演の東出昌大は、あのどこか飄
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.6

新たなダークヒーロー作品とは思わなかったけれど、不遇の人生を歩む主人公を唯一の友とも言える犬達が支え続けていく。言葉を理解して動く阿吽の呼吸については、もはやユーモア。
また個性的な設定のキャラクター
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.8

北野武映画一つの集大成的な作品。
デビュー作から積み上げてきた多くを語らず映像と音楽で伝えてくる独特のスタイルから更に芸術性が交わり感性が炸裂している。ラストシーンをあのような形で終わらせるのは衝撃的
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.1

流行りの社会問題が全部盛りで、重めな展開でしたがイマイチ伝わって来なかった。テーマを絞ればいいのに、次から次へとつまみ食いのように出るからどこに感情移入したらいいか分からない。志尊淳のキャラクターは分>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

原作未読でアニメ視聴している者としては、最高に熱く充実した作品でした。試合速度と同じく無駄のないストーリー展開と、両チームの各キャラクターにしっかりとスポットを当てて個性が際立っており、全く飽きません>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.9

たまに見たくなる名作の一本。
原作の大切さが叫ばれている昨今、高橋留美子という大看板作品を自分色に染めあげてしまった押井守の鬼のような尖っぷり。
ミステリアスな世界観から無駄のないテンポ。ループ作品と
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蝉しぐれ(2005年製作の映画)

3.8

正に藤沢周平ワールドの作品。身分が変わろうとも一途に思い続ける事の大切さと美しさ。今の時代じゃ考えられない。佐津川愛美がまだ垢抜けていないというか素朴な演技で印象的。
ただなんといっても素晴らしいのは
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そばかす(2022年製作の映画)

3.8

多様性とか便利なワードが生まれるようにはなったけれど、結局世間からの解釈とかは中々変わらない訳で。皆、それぞれに抱えながら過ごしてる。結局、幸せの価値観は本人の折り合い次第。出演陣では、前田敦子がいつ>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.3

ネットで流行りだした時は文字だけでも妙なゾクゾク感はあったのに、いざ映像化したらなんでこんな安価ホラーゲームみたいな雰囲気になってしまったのだろう。残念。

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.6

映像の激しさに対して割とストーリーは分かりやすい仕上がり。ただ、ずっと主役の2人が殴り殴られてる。綾野剛のサイコパスな笑いは実に薄気味悪かった。韓国映画のリメイクとは知りませんでしたが、確かに疾走感み>>続きを読む

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.6

人物描写の細かい設定や説明を省き、鑑賞者の想像に任せるように進む静かな物語。音楽は久石譲が幻想的な曲が包む。耳が聞こえない主人公ということで、台詞がないどころか、それに対する感情表現も少ない。本当に波>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

2.2

ドラマはリアルタイムで見続けていたので、思い入れみたいのはあるのですがこの劇場版はあまりにもノイズが多すぎてしっかり見れなかった。
まずドラマと違って終始雰囲気が重いし
他のキャストは当時のままを保ち
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

鑑賞後は美術館にいたような感覚になりました。主人公ベラの成長をアートで浴びせられた感じ。
まず、映像音楽含めてとんでもなくオシャレでクオリティが高い。序盤のモノトーンからカラーへの転換も面白いなと。そ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

原作未読だったので、序盤の展開からこれどうなるのかな?と思っていましたが、合間の小気味良いギャグ要素含めて心地良いエンタメ映画でした。
とりあえず綾野剛の「カラオケ行こ」という声や背広姿が色っぽすぎて
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

芸人の深夜ラジオ好きとして、有名なツチヤタカユキの物語だったので公開前から楽しみでした。オードリーのANNでも当時かなりネタにされていたので記憶にありましたがバックボーンとして、笑いに対してここまで不>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.7

個人的には北野映画の原点にして頂点。
ミステリアスな音楽と決して多くない台詞の中で見せつけられる本当の凶暴。
彼の作品ではよく見る相手を脅迫する際などに見るビンタの応酬。ああいうのがリアルな暴力で怖い
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市子(2023年製作の映画)

3.8

日本の法律の落とし穴の中で、悲しくも力強く生き抜いていく主人公の物語。
ある男とかに近い設定なのかな。
序盤の幸せな日常からの主人公の不条理な生い立ちと怒涛のラストシーン。
まず、杉咲花は正に熱演。凄
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.3

こんな切ない前日譚があるのか。
ただ、本当に伝えたい事をまとめあげた作品ですごくインパクトを受けた。
普段の子供が楽しく見るゲゲゲの鬼太郎ではないけれど、ある種水木しげるの哲学を見せられた。というより
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.8

安定のPA仕事シリーズ。
ウイスキーには明るくありませんでしたが、変に専門知識も必要とせずに見れて楽しめたかなと。
また純粋に仕事に対する捉え方は、ポジティブに考えさせられました。
変に恋愛要素等は入
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正欲(2023年製作の映画)

4.3

非常に不思議で純粋な作品で、特別感情に訴えてくるような感動作品ではないのですが、日々感じるノイズや生活していく中で思う当たり前の異物感に対しての思いを、直接台詞に乗せて表現されると涙が出てきそうになっ>>続きを読む

ZARD LIVE 2004「What a beautiful moment Tour」Full HD Edition(2020年製作の映画)

4.0

期間限定上映の際に鑑賞しました。
一時代を席巻していたこともあり、一度は聴いた曲ばかりでした。
自分より親世代の方々が多く来ており、途中、坂井泉水さんがスクリーンで唄う姿に涙を流す方がいらして、感情が
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

イチゴジラシリーズファンとして、シン・ゴジラ以降上がりまくったハードルにチャレンジして堂々と自分らしい作品に仕上げた山崎監督、お疲れ様でした。
彼の総決算みたいな作品でした。
令和のCGを駆使したゴジ
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.3

長尺のアイナジエンドのPVを見せられたような気分。
登場人物や物語の深掘りがないまま、時間軸が交差していくので全然感情移入出来ませんでした。
様々な社会問題を中心に進むのだが、あんなに様々な問題取り上
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.6

岡田麿里は、ラストでヒロインが準ヒロインのマウントとる癖面白いなあ。
高確率で見てきた気がする。
作品自体は、自伝も入っていたせいか全体的にスゴく彼女の思考とする作家性が強く出ていたと思います。
序盤
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