mondreiaさんの映画レビュー・感想・評価

mondreia

mondreia

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.9

トニー!!!!!百点満点のトニー。
マーベル詳しくないですが、単体で十分楽しめる話でした。笑えるところもあり、アクションも所作が美しくてかっこよく、何よりミシェルヨー様が素晴らしかったです。

我们回
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.2

空気が、水が澄んでいる。静けさの中に風の生み出す音がする。土や砂利を踏みしめる誰かがいる。心地よい生活の音。木々の葉の色が目に優しく、隙間から漏れる光がきらきらと降り注いでいる。クローズアップが印象的>>続きを読む

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.8

どの場面も絵画のように美しく、構図は全てにおいて計算され尽くしているのが分かってピーターグリーナウェイ恐ろしや、になった。
いろいろ起きているんだろうけど格調高い画面の絵画的美しさ、常に仮面をつけ本心
>>続きを読む

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

4.0

とってもかわいい。
アイルランドのアニメーション、音楽も世界観も好きでした。

妖精や小人、精霊って本当にいると思いますか?わたしには確かめる術が無いけどいてほしいなと思います。存在する世界だといいな
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

おもしろかったけどよく掴めないところもあった。今わたしがどんな感想を書いても、それが賞賛でも批判や不満であったとしてもこの映画に笑われる気がします…

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.0

サウンドトラック豪華やなあ…と当たり前のところで感動した。
特殊メイクが圧巻!なんてクオリティなんだろう。顔全然違う。

ファンとしては、キャリーマリガンの晩年のフェリシアの演技に圧倒されました。あん
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.7

おもしろかった!!
ある男性が雪の上で倒れているところを発見されて、現場検証などから容疑者が挙がってそこからが本番。
‘Anatomy of a fall’ 素晴らしいタイトル!
一生懸命見すぎて頭が
>>続きを読む

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.7

怖すぎる。音楽と色彩とがこれまた美しいんだ…。見ててフランソワに本気でイライラしてしまったので、もはや話が通じない人なんだとは思うけど、言わせてください。




恋に落ちること、人を愛すること、あな
>>続きを読む

ジョーンについて(2022年製作の映画)

3.7

ジョーンというアイルランド人とフランス人の両親をもつ女性の話。
なかなか激しく珍しい設定の数々で、特にお母さんのエピソードは何それ…?って素で声が出た。(あれが一種の日本のイメージなんでしょうか?!困
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.8

なぜそうなったのかが明解でウォルトという人間の行動に矛盾が無く、話の構成や人物描写に無駄もなくて観客に親切でテンポも緩急も良いしめちゃくちゃ良くできてるなと思う。でも結論が優しくない。かっこいい!とか>>続きを読む

スヌーピーのメリークリスマス/チャーリー・ブラウンのクリスマス(1965年製作の映画)

-

デザインとしてのスヌーピーだけじゃなくて、原作やアニメも履修したいPeanuts。アニメは大成功を収めたこの作品から始まったらしい。

何もかもかわいい。とにかく音楽が素晴らしくてクリスマスの季節が近
>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.5

タイトルの出し方がめっちゃかっこいい。
おとぎ話みたいに始まるのも、それが最後に繋がるのもちょっと不思議な感じでよかった。

パリの人々とノートルダムの関係やその大きな存在、位置付けなど考えた。
現実
>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.2

すごく一生懸命で正直な人だった。言葉に嘘がなくて、見ているうちに守ってあげたくなりました。意地悪なテレビのインタビューに対する答えも真っ直ぐで誠実すぎる程ですごくて、それが意外だった。

すてきな曲が
>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.5

ニューヨークが見たくて…街並み、空気感、ファッション、よかったです。
おそらく同じ場所へ行っても今はもう触れられないものたち。実話を基に、当時を懐かしんでいるような感じがしました。だから余計にすごくい
>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

4Kリマスターの波に乗って、数々の名作が鮮明な映像でスクリーンに蘇り、そしてとうとう覇王別姫の番がやって来た。
あの赤い予告ビジュアルを目にしたら心の奥深いところで額縁に入れて大切にしまっていた美しい
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

かわいい!監督独特のセンスが詰まったこの世界の住人になりたい。
砂糖菓子みたいな色合いのおしゃれな雰囲気のままブラックな要素もあってなんとも言えない気持ちになる。グリム童話原本って感じだ…。
刑務所の
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

集大成なんだなと思った。見ている途中も見終わった後もたくさん言いたいことが浮かんできたけど、今はもうちょっと話を聞きたい気分です。
最小限の情報のみを装備して初めて見てきた後の、整理のつかないこの感覚
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

-

大げさじゃなく最初から最後まで全てのシーンが悲しみに満ちていて不思議だった。あんなにクールなカットがたくさんあるのに。色彩やサウンドはとても美しいのに。完成度の高い芸術的な美しさがより悲しみの深さを際>>続きを読む

ボーイ(2010年製作の映画)

-

ロッキー…
ニュージーランドの田舎の空気感
眩しい陽射し、ぬくい空気、土や草の手触り、家の匂い、拡大されたイメージ、期待と希望と鮮明な記憶
監督の中の幼少期や故郷を構成するものが詰まっているのかな
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

c’mon c’mon,
なんて良いタイトルなんだ、と思った。

作中で読み聞かせの形で引用される『星のこども(’Star Child’)』という絵本からの一節がすごい。その著者の名前(Claire
>>続きを読む

グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.8

人々の暮らしのすぐ隣を戦車が通る。
温度感の全く違うものが食い込んでいる様子はどう見たって不自然で異質で怖かった。
人と人、それ以下でも以上でもないスケールで相手と自分を捉えたい。違いすぎるのは世界の
>>続きを読む

バーディ(1984年製作の映画)

3.8

全然タイプの違う2人がよく分かんないけど気が合って親友になる、って話はやっぱり見飽きることがない。希望と憧れみたいなものがあります。

ベトナム戦争帰りの男がかつての同級生であり親友と再会するが、彼は
>>続きを読む

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.8

陰鬱で寒々しくひたすら苦しく寂しくなるような冷たさに満ちていた。淡々と、それからゆっくりと進むから余計に堪える…。
どの場面も温度がなくなってしまったように感じて、それは彼の心の灯がすっかり消えていた
>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.7

ノルマンディーの眩しい海と空と街…
暖かな空気を画面越しに吸い込みました。

聡いケイトの正直な言葉が胸に刺さるし、それを素直に受け止めるアレックスも偉い。この2人の関係性が良い。
あらすじが詳しすぎ
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

初めからずっと耐えられないくらい辛かった。登場する人たち全員が傷ついていた。鑑賞後1日経った今も、どうレビューを書いていいものか迷う…。

チャーリーが精神安定剤やお守りのように反芻するエッセイ。偶然
>>続きを読む

男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)

3.8

いろいろ突然なんだけど、それでものめり込んで見てしまった。
アクションシーンは本当に見応えがあるし一作目より派手な気がする。ニューヨークのシーンとか単純にこれ撮影したのがすごいなと感心しました。

>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

-

デヴィッドボウイの頭の中を彼自身の作品や言葉、資料とイメージを使って再現を試みたような135分間。

途方もない好奇心と探究心を持って生にストイックに向き合った人なんだと感じた。

その孤独に触れて、
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

-

豪華バディのやり取りや空気感がすっごく良かった。リックが愛すべきキャラって感じで目が離せない。

一応予習してから見たのであの日が近づくにつれどきどきしました。急にサスペンスな雰囲気が漂ってピリッとし
>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.2

最初からなんだか切ない気持ちになってしまってちょっと落ち込んだまま最後まで…。そうしたらなんと!

タイトルの出し方、音楽の使い方がめちゃくちゃかっこいい。
グザヴィエドラン監督の作品を見るのは
これ
>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.6

昼夜問わず館の中がひたすら暗い。
とにかく薄暗く静かで不気味で、庭仕事のシーンの明るさに思わずほっとしてあたたかな日光に少し救われるような気持ちになりました。

白い服を着た彼女たちが不自然なほどに美
>>続きを読む

>|