Moetさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Moet

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クロニクル(2012年製作の映画)

3.5

王道の少年漫画的な展開は一切なし、ただただ物事が悪い方向へと進んでいくのを見守るだけの超能力SF。ハンディカムを通して映される世界は息遣いのひとつひとつまでリアルで、妙な怖さがつきまとう映画だった。>>続きを読む

ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

3.5

世界はジム・キャリーの思うがままに。
ジム・キャリーが神様パワーを駆使してスティーブ・カレルにジム・キャリー語を話させるシーンで捩れるぐらい笑った。あとモーガン・フリーマンは白のスーツをパリッと着こな
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リンガー! 替え玉★選手権(2005年製作の映画)

3.5

楽しくて優しい人たちばっかり出てくるから、めちゃくちゃ元気が出る。取り扱う題材が究極に倫理観を求められるためにおふざけはいつもよりちょっと控えめ、全体的に誠実さを感じる。スペシャルオリンピックスという>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

3.0

衣裳安っぽすぎて本当に悲しくなったけど、漫画やアニメでも特に大好きな神楽ちゃんと沖田は本当に、再現度申し分なかったと思います。
ムロツヨシと佐藤二郎は力技で無理矢理に笑わせてくるからズルい。もはや銀魂
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソンにとっての「しょっぱい顔のおじさん枠」ってビル・マーレイでとうの昔に埋まってしまったと思っていたから、トム・ハンクスが出てくれて本当に本当に嬉しい。

色も構図も完全にコントロール
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2番目のキス(2005年製作の映画)

3.5

とんでもないシーンを期待してたら普通に可愛いラブコメで終了した。わたしはファレリー兄弟の映画に刺激を求めすぎているみたいでした。でも野球少年に諭されるシーン最高に良かったな。世界には愛すべき素敵なこと>>続きを読む

愛しのローズマリー(2001年製作の映画)

4.5

反ルッキズムのつもりが結局ルッキズム映画になってしまった感は否めないけど、ローズマリーにお姫様抱っこされて心から幸せそうなハルを見たら許しちゃった。
わたしも大きく切り分けたチョコレートケーキを手掴み
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.5

キック・アスはめちゃくちゃなんとなくでヒーローになる。大いなる力は無くとも大いなる謎の責任感があるのでヒーローを全うするが、命を投げ打ってでも守りたい何かみたいなのはなくて、やはりなんとなくの正義のも>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.0

なんか、内容的にあんまり他人事だと思えない映画。でも、サムが気持ち悪すぎるのであんまり感情移入せずに観れる。デ・ニーロの神出鬼没で飄々とした感じがかなり良くて痺れた、めちゃくちゃカッコよかった。デ・ニ>>続きを読む

サンダーパンツ!(2002年製作の映画)

3.5

子供も大人もみんな揃って大真面目におバカをやっていて楽しい!わたしの愛してやまないクレヨンしんちゃん的なバイブスを感じる良作です。主人公はもちろん、ちいちゃいルパート・グリントのビジュアルが極上、台詞>>続きを読む

結婚記念日(1990年製作の映画)

3.5

ショッピングモールには人生のほとんどが揃ってる。アホらしくて微笑ましい映画。16年も一緒にいて簡単に離れられるわけないんだろうな、夫婦の掛け合いが滑稽で、わたしは結構好き。あと何度でも言いますが、浮気>>続きを読む

スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

3.5

ひとつの映画の中でたくさんの言語が話されていて楽しかった。アパートの住人がみんな個性的で、それぞれが主人公のエピソードがあってもいいくらい。

グザヴィエが自分の彼氏だったら本当に最悪だけど、ロマン・
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おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)

3.5

ウィリアム・ワイラーはすごく現実主義な監督だと思っていたから、こんなに夢見心地な映画を撮るのか!とびっくりした。

肝心な美術館潜入シーンもおっとり優雅、泥棒にしてはかなり鈍くさくて超カワイイ。

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ウェインズ・ワールド(1992年製作の映画)

4.0

マイク・マイヤーズのゆるゆる笑顔、超エクセレント。
第4の壁を超えてわたしたちにかまってくれるウェインとガースがかなり可愛くて最高、メタっぽい演出ってどうしてもうざったくなりがちなのだけど、全然そんな
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ドリーム・チーム(1989年製作の映画)

3.5

映画が終わる頃には4人のこと大好きになっちゃった!
精神病患者たちが街に解き放たれる映画のテーマソングがHit The Road,Jack!なのって皮肉なのかなんなのかおもしろい。さっさと出てけ、もう
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オーロラ(2006年製作の映画)

3.5

ただただ画が美しくて、ぼんやりとずっと眺めていたい。
オーロラは全編ほぼ下着みたいな衣裳で踊っているのだが、ものすごく清らかで聖なる感じがして安心して観ていられる。弟との戯れなんて絵画の中の天使たちみ
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海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

4.5

限られた世界の中で生きることは、無限の選択肢を与えられて生きることよりも幸せなのかもしれない。果てしなく広がる世界を知らないから、思い描くことのできる自由がある。本当の意味での自由を、1900だけが知>>続きを読む

ビッグ・ビジネス(1988年製作の映画)

3.0

リリー・トムリンもベット・ミドラーもこの時40代だけど、バチバチに可愛いピンクのスーツやワンピースを着こなしていて完璧すぎる。4人が次から次へと着替えてくれるのですごくときめいた。肩パッド入りのお洋服>>続きを読む

ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー(1989年製作の映画)

4.0

あーこれは、子供の頃の自分に観せてあげたい、あの頃の自分だったらもっともっと楽しめたはずだと思って勝手に悔しくなっちゃった。

必要以上に薄暗い画面、地下のじめっと湿った感じとか、かなり不気味で素敵だ
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ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.5

ジム・キャリー、おもしろいが行き過ぎてしまいもはや恐怖な瞬間が度々あるけど、この映画はそこが基準値。この人は映画の中でどこまでもおかしくなれるからすごい。絶叫しながらドアに激突してくるジム・キャリーを>>続きを読む

シャギー・ドッグ(2006年製作の映画)

3.5

To infinity…and beyond!!
でかくてふわふわのシープドッグとティム・アレンのおもしろ声を堪能しましょう。

天才ヒーローの真逆に位置するであろうショボめのヴィランがなぜか似合いす
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ファミリー・ゲーム/双子の天使(1998年製作の映画)

4.5

雑味ゼロのシンプルなストーリーライン、ロマンティックな音楽、気の利いた衣裳や美術、そしてとにかくリンジー・ローハン。そばかすだらけの天使。明るくて楽しくて彼女のこと見ているだけで嬉しい気持ちになる。こ>>続きを読む

そろばんずく(1986年製作の映画)

3.0

おもしろいかおもしろくないかはさておき、若くてぴかぴかのとんねるずがかわいい。女の人もみんなかわいい。 
ただひとつ言えるとすれば、とんねるずにもっと暴れて欲しかった。
「そんなの、身体交わしてみない
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夏休みのレモネード(2002年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃデリケートなテーマを扱いながらも、本当に優しく誠実な作品ですばらしかった。子供ならではの純粋な探求から見えてくるものがある。誰に祈るかは違っても、誰のために祈るかは同じ。これこそが理想の宗>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.5

戸田奈津子も翻訳しかねた、汚すぎる罵詈雑言の数々。前半だけで一生分くらいの罵声聞いちゃった。コントのような冒頭から始まって、どんどん地獄になっていく。ドーナツ腹筋シーンにニヤついていたのに、いつの間に>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.0

今にも雨が降り出しそうな空気の色、常に物悲しさが漂う画面をぼんやり眺めてメランコリックな気持ちに浸る。現実のはずなのに現実じゃないような、なんとも言えない生々しさが、夢の中で見る世界っぽい。中国の山間>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.5

私たちはみんな、ミセス・ハリスみたいに、勝負どころで背中を押してくれるような人を必要としている。

パリは映画の中でどうしても美しい街として描かれがちなところを、「ストライキ中だから」という理由で敢え
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カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

4.0

思うようにいかない人生を、どうハンドリングするか?マックィーンってどうしようもなく傲慢で嫉妬深いくせに、自らを省みたり変化を受容する能力が半端なくて、その人間性の高さに毎度惚れ惚れする(車なのに!)。>>続きを読む

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

4.0

人生の早回しシーン、冗談抜きで毎回泣いてしまう。「思わぬ出費のせいで夢にみた贅沢ができない」というとこが、社会人になってから異様に刺さるようになってしまった。

ディズニーでHappily ever
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ニセものバズがやって来た(2011年製作の映画)

3.5

small fry:取るに足らない人々

バズ、人間規格の施設を完全に熟知しているので、取り残された時の機動力抜群すぎて最高だ。

アルベルトの手紙(2021年製作の映画)

4.0

アルベルトもマッシモみたいに大きくて優しい男になってほしいよ。

ヘビーウェイト/サマー・キャンプ奪還作戦(1994年製作の映画)

4.0

変な髪型のベン・スティラーが肥満児たちにコテンパンにされてました。

キッズがみんなずる賢くしたたか、かつかなりのネアカで可愛かったな。あと、着ているものもやたらとオシャレなのね。
チョコレートソース
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

最近のキャリー・マリガンは映画を通してこの異常な世界に対して猛烈にキレていてカッコ良すぎる、ますます好きになってきた。
これが本当にあったことで 今も世界のどこかで起きていることだと思うと本当に腹が立
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幸せはシャンソニア劇場から(2008年製作の映画)

4.0

愛おしい人々の、悲喜交々の人生。雲の切れ間から差し込む太陽みたいに、ささやかな救いを感じられるラストシーン。クリストフ・バラティエの映画って大好きだな、これぞ人生、これぞフランス映画って感じがして。

X エックス(2022年製作の映画)

3.0

ミア・ゴス やっぱりすごすぎる。人間の欲望と狂気が真に迫ってくるクソったれなホラー映画でした。

「パール」観たばかりだったので、彼女が老いてもなお、若い頃とまったく同じ苦しみや憎しみとともに生きてる
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

圧倒的会話。とてもつらい映画だけど、ある種の女性讃歌でもあると感じた。わたしたちは考えることができる、わたしたちには言葉がある、そして、わたしたちには生きて前に進む力がある。
最後に語られる「善きもの
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