モカさんの映画レビュー・感想・評価

モカ

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関心領域(2023年製作の映画)

5.0

ドアの小窓の光から
現実に移行したことにじわじわ気づく編集が、
完璧すぎた
💯

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.0

時代錯誤な要素も多いけど
男女はこれくらい
お互いにそれぞれ性差のある愚かさを抱えているのかもしれない。
ステレオタイプな型におしつけることは
避けるべきだけど、
本来持っているこういう願望があること
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

ノーランなのに、
時間軸がわかりやすくモノクロにしたり変えてくれてたので見やすかった。

なんでそんなに優しくするの?

という感想。
つまりそれって、ちゃんと感情や出来事を、
理解させたかった。とい
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GIFT(2023年製作の映画)

4.0

「悪は存在しない」よりも
説明の露悪性がないぶん、
ショットと素直に向き合えて、
好きになれた。

はじめて濱口作品で、
「あざとさ」を感じずに
鑑賞できた。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

さすがにこれは
完璧な映画。

本能的なフェミニズム。

レンズ選びのエゴイズム。

各章のタイトルワークと
その後ろのCGIの完璧さは、
「わたしは真吾」の扉絵のそれと
同じ。

音楽は見ている人を
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

監督が好きにやれてるから、
もうそれで良いと思う。
作っててニヤけただろう。それで最高だよ。

ユダヤ人の歴史云々あるだろうけど、
そんなことはおいといて、

この世の全ては
(トラウマも、コンプレッ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

マスターピースすぎるけど
改めて見たらそこまでキレキレではなかった。

でも、冒頭5分くらいは完璧だった。
あの曲と素材見つけたところが勝ちだろう。

あとは、
イーニドが自分の中にいることを、あらた
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.0

ファンタジーとはいえ、
戦争をエモーショナルに消費しちゃう系
コンテンツだから、
推せない

じつは
狂った絵作りがほとんどなくて
見やすい。
見やすくて、好きではありません。

どセンターきめてたり
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

3.0

市川崑から引き継ぐ
場所テロップかっこいいけど、
アングルはあんまりよくない。

怪獣と意思疎通取れるのは
好きではない。

とはいえむちゃくちゃやってるからよい。

「そら」が最後に持っていくのよい
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宮松と山下(2022年製作の映画)

2.5

監督たちは、本当は、
あんなにわかりやすいところに
宮松が山下である最後を思い出すシーンを、
入れたくなかったんじゃないかと思う。

あそこにない方が怖いし、
あそこにあると、すべてが明白で、全然人間
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タブロイド紙が映したドリアン・グレイ(1984年製作の映画)

3.0

22歳が作ったみたいな
仕上がりで
最高でした。

もっと恥ずかしげもなく
22歳であらなきゃな!
と思いました。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

2.0

全然思ってたより良くなかった
ただのトイストーリー的なものだった

チキンが自尊心獲得して、まわりも認める

って筋で、結局恋愛対象になりうるヒロインがいて、屈強なライバルがいて

って話で、
そのラ
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

「おまたつるぺた」
は、
小ネタギャグのようでいて、
全体を通す大コンセプトだった。

ジェンダーの話はもちろんのこと
女性の体が老いること、死へ向かうこと、
と向き合うことは、
それはつまり「生きる
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エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

3.0

すごく好き、最高!
というわけではないけど

自分がこの映画の登場人物に思えて
心地よかった。

愚かな日常や、持ってることや持ってないことや、それにまつわる不安定さが、
真理と地続きだと感じさせてく
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

現実はいつだって
少年の頃の夢と空想と地続きであるから、
や、本当に、そうなのだから恐ろしい。

不穏恐怖描写、実は和製ホラーよりも
本当に上手いな。

アオサギが、
シーンごとにグロさが増す描写は
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.8

悲劇で喜劇で
ファンタジックで
でも現実批判のリアリストが作ってあることが
ひしひしと感じられる
寓話!

ラストが最強すぎる

悪魔や、飛ぶ、など
ずっとフリが効き続けていたんだけど
いやらしくない
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

1.2章は小学生の親として観る
3章は性自認が曖昧であった思春期の経験者として観る

脚本が丁寧だったように思う。
特に加害性のある言葉を発するものたちの無意識さの描写が丁寧だった。

そのようなテー
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マザー!(2017年製作の映画)

3.3

ダーレンアロノフスキーの中で、
実はやろうとしてることが
一番わかりやすいから
見やすい作品なんじゃ?

ただの創世記と現在の実写化って
だけだもんね。

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

2.8

物語、というか、事実が
つきつけてくるものが凄まじい


映画としてはどうだろうか

事実を伝えるのも映画の機能ならば
良いとするか。いや。

しかしオルガ役が美しすぎないか?

いや、オルガもまた
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

自分の話だった
いずれこのように
過ちを後悔し
妻からも娘からも軽蔑されながらも
その存在に甘え、愚かに死ぬのだろう。

白鯨の捉え方にこそ
わかりやすく生きるとは何か
が込められているシンプルな物語
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ良い
テーマやモチーフが明快なのに
うけとる読後感に曖昧さがある。
その曖昧さは結末によるものではなく、
各カットの長さや質感によるものだと思う。

ひもとくなら編集がハネケ映画のひとだと
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

2.5

いい映画なのかもしれないけど
あまり心に刺さらなかった
フィルムで撮る意味は感じなかった
グレーディングでより懐古的なトーンに転がしているから、むしろトーンにあざとさを感じてしまう

ヒミくんと彼女は
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

4.5

ブニュエルみたい
いつかこんな自分語りの夢イメージ数珠つなぎの映画がつくれたらいいよね
いいなぁ
っていう感想

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

社会への批判性が高いけど
それをドライに決めていて
でもそれって、あんまり社会に対して
効力を発揮しないんじゃないかな

って思う。

おもしろいんだけど
でも遊びっぽいというか

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

好きそうと言われるがそんなことなかった。
頭が痛くなったので、ちゃんと正直にメモしておこうと思う。

絵作りにそこまで美意識が高くないと思う。
音楽も良いし。
だけど現代的なテーマだしチームだしそこは
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

素晴らしかった
理解できないシーンを入れるのは良い(靴)
妹の目は菅原小春に似ている
回収と非回収のバランス良い

I AM JAM ピザの惑星危機一髪!(2022年製作の映画)

4.4

最高
映画初期衝動が全部詰め込まれてる
と、見せかけて
それをするには脚本の技術が要るし
編集やアングルの知識の集積を感じる。
無駄な音やカットなかったと思う。
10億で次回作作って欲しい。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

音がいい
心象と現実のライブ感をいったりきたりするときに音の効果設計が綿密にされていることが重要だと気付かさせられる。

極道の妻たち(1986年製作の映画)

4.0

「愛した男が極道だっただけ」の大セリフがさらっとしたシーンででてきて驚いた。

終わり方好き

あのひとの死ぬ時のカット最高

橋の上の横位置うしろ光ボケカット良い

姉妹喧嘩シーンはめちゃ念入りにリ
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れいこいるか(2019年製作の映画)

4.5

素晴らしい
いい男といい女なのに、そこに気づくのに何年も何年もかかって、それでもそうだから、別れていく。
震災と個人の小さな物語。
つらい人生はまだ、続くから、
まだまだ辛いけど、
なんとかやっていけ
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映画女優(1987年製作の映画)

3.2

吉永小百合の演技、嫌いじゃないよ!
映画史さらいたくなるから、
それはもう、いい映画なんだよ!
って暴力的な感想いだきました。