ズーンさんの映画レビュー・感想・評価

ズーン

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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

関心領域って面白いタイトルだと思いました

ヘス一家は自分の家族の事にしか関心がないが、その一方で観客である私はこの家族に一ミリも興味がなく、
この家の塀の向こう側で何が行われているのかばかり気になっ
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

4.0

ピアノがポロンポロンの優雅な映画かと思ったら別の物がポロンで口あんぐり。性の匂いがすんげープンプンする映画でした。

粗野なハーヴェイカエテルとピアノ大好きホリー・ハンターがなんやかんやでピアノレッス
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塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.0

面白い!のだが、、、ラストは不満

ご都合主義的に人間が生き返るのは、個人的にあまり好きじゃない 

ユージーンが自分の命と引き換えにラプンツェルを自由にした所で終わってくれたら満点だった

その後生
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

皆さん仰る通りちょうど良い映画

ダレる事なく無駄を省いてコンパクトな時間に収めた監督の腕の良さは特筆すべきものがある

最近の映画は時間が伸び過ぎだし、こういう映画を見習う必要があるんとちゃいますか

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

4DX視聴

髑髏島だけ見て他のモンスターバースは見てません。
でも普通に面白いよb

コングは可愛いし、怖そうだった敵役の氷怪獣が実は素はキュートで良いやつだったとか萌えますわ

無重力空間で怪獣バ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.5

内容はハイジだよハイジ
まあ良いんだが、全体的にそりゃそうだろという展開なのは物足りなかった。演出は丁寧だが、やや話運びは鈍重。
あと、コットの生活範囲の狭さが気になった。ステイ先の家と農場くらいしか
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

アニマル浜口を100倍怖くしたような毒親率いるプロレスラー一家
そこの4兄弟の悲劇

まあこの兄弟たちはすごく良い奴らだ。なんとか救われて欲しいのに不幸の連続で、ホントにきつい

よく考えるとこの一家
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衝動殺人 息子よ(1979年製作の映画)

3.0

若山富三郎は殺人事件を追っているのに、どこか陰惨さに欠ける

木下恵介の好みなのだろうか、メロドラマに終始して辟易

松本清張みたいなものを作れと松竹から言われたのかもしれないが、嚙合わせが悪い

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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

寄る辺ないある女性について
高峰秀子はバーの気高き雇われマダム。しかし、その美しき気高さゆえに不器用。

どこまでいっても高峰秀子に居場所はない
家は仕事のために借りているだけ、職場の女の面倒を見たり
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賢治のトランク 双子の星(1996年製作の映画)

2.5

千葉繁と立木文彦を暴れさせすぎ
もう少し演技を抑えるように

ハーメルンの笛吹(1933年製作の映画)

4.0

ハーメルンの笛吹という、聞いたことはあるけど内容をよく知らない童謡
見たら超絶ホラー

労働をしている子供だけ引き連れて、ネバーランドに送り込む笛吹はディズニーそのものか

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

お金が絡んだコメディ映画

さらっと見られる良さもあるが、いちいちチャリンチャリン音が出たり顔が赤くなって湯気が出るなんて演出はダサい

全体的に過剰な表現が目立ち、俳優の演技トーンはおかしい

ただ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

父親の死は殺人or自殺、どっちが本当?
と聞いたら、最初はミステリー物かな?と思ったら、全く違う

客観的事実が乏しすぎて、どいつもこいつも主観で物を語る

法廷という場が印象操作を加速し、真実を更に
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

見た目ほんわかなのに、電灯が点滅するホラー演出、上白石萌音のキレる演技、お守り・お菓子買いすぎ等の高い演出力が光り、ただのほんわかで終わらずにダレる事なく見続ける事ができた

血栓症の家族歴ってだけで
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.8

良い奴らは死んで逝き、勧善懲悪の真逆を行く一ミリの救いもない映画

格差と分断の混沌が進んだ先はこんなニュー・オーダー(新秩序)かと思うと、頭が痛くなる

主人公を拉致った軍人共には怒りしか湧いてこん
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

夏には若く生い茂った青葉は風に揺られ青葉同士で交わるが、秋も深まると葉は枝から枯れ落ち、枯葉同士で地面に重なり集まり合う

枯れた中年であり、社会という大きな枝から抜け落ちた男女の恋愛話

この映画の
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.0

ヒーローとヴィランの誕生を、ここまで地味にかつ悲しく描く作品もないのではないか

自分の対極にいる人間を見つけることで、自分の存在意義を見出そうとするミスターガラス。コインの表があれば裏もなければいけ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

この「英雄か悪魔か」っていうキャッチフレーズつけたやつは誰だ(海原雄山風)!
本気でそんな内容だと思ってこんな煽り文句考えたんだったら、この仕事でもらった給料を今すぐ返納しろ!

このナポレオンは、こ
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.0

観た直後は、まあまあの面白さかと思ったが、はしごで観たキラーオブザフラワームーンの完成度の高さと比較してしまい意見を撤回。

ストーリーや演出が単調すぎるというか、
電灯が点滅する→暗くなる→いきなり
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。
3時間越えという上映時間にビビり、眠くなったらどうしようと思っていたが、スコセッシ監督やはり流石というべきか全然ダレない映画だった。

オセージ族の利権簒奪の陰謀をたくらむ、デカプリ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

色々と惜しい、70~75点くらい。

ゲームというと、「たかがゲーム」と馬鹿にして考えている人は世の中にまだまだ多いが、冒頭場面にグランツーリスモのゲーム製作現場を描き、「ゲームなめんなよ!」とゲーム
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

エンタメ大味映画と思いきや、最初の方は案外しっかりとした人間ドラマ。OJシンプソン事件、人種問題、貧困問題、アメリカの保険問題も匂わせていて、自分は序盤かなり楽しめた。

だがしかし、主人公とオートボ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

この映画はジブリ好きの人向けではなく、宮崎駿好きの人向けの作品だと始めに断っておく。

何が言いたいかというと、この作品は宮崎駿の自己言及・自分語りで終始する映画であるってこと。駿大先生が大好き!駿信
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

映画には2種類ある。

一つは1回見てしまえば十分な映画のこと。話も単純、作りも単純、極論目をつぶっても寝てても大丈夫な作品(一般的に駄作のことをいう)。

もう一つは、何度も見直さなければいけない映
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.7

自由奔放、破天荒な詩人ムーンドッグがマイアミで暴れまわる

作中の大半でムーンドッグは酒飲んでるか薬キメてるかしかやっておらず常人なら悲惨な目にあってもおかしくなさそうだが、ムーンドッグの場合、金が尽
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

人間は聴覚によって言語を習得する。
逆説的に言うと、耳が聞こえないということは話せないということである。
先天的難聴の方々は常にコミュニケーションの困難さにさらされている。

この問題は、最近ではコー
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.7

いや〜中々ええやん

他のパージシリーズは未見だったし、
話の設定だけ聞いたらただのB級悪趣味映画かと舐めていましたよ

でも観たら中身は結構社会派だし、エンタメ作品としてかなり良心的作品だった
やっ
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荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

4.0

金はねえ!仕事はねえ!知り合いも居ねえ!

あるのは、酒!ギャンブル!銃!あと変なおっさん!

見知らぬ土地でこんな状況にあったら普通は犯罪に巻き込まれて酷い目に合うだろうと思い、これから来る惨劇の予
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.7

好きといえば好きだが、ちょいと男性原理に話が進み過ぎじゃねえかこれと言う感じ

男性の描写は嫌に丁寧だが、ヒロインの描写は何か空っぽというか

北野武の映画とかでも感じるやつでこういうのに引っ掛かると
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.6

Q.これってどんな映画?
A.ニコラス・ケイジ

あとはペドロ・パスカル。それ以外の要素などない。ストーリーだって?観た翌日には忘れるから気にすんな。

この映画でニコラス・ケイジはいい役者だと再認識
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.8

創造主と人間、言い換えればクソ親父とその息子についての映画。

フランケンシュタイン博士は鬼畜親父だ。自分が生み出した怪物を暗所に監禁しときながら、残酷にも怪物に光を見せてあげてやる。ホント父親として
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.5

面白いのだが、出オチ感は否めず。

小さくなった世界はどんなもんやろと見てくと、我々がいる現実とそんなに大差ない。小さなアメリカと小さな北欧が出てくる。人間小さくなっても社会の営みは変わらんのかもな。
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ときめきに死す(1984年製作の映画)

4.9

はっきり言って、私はこの映画に共感するダメ人間なのである。

この映画の主人公、沢田研二は社会不適合者、コミュ障、自閉症、テロリスト、etc.であり、部落出身者のようでもあり要は社会の鼻つまみ者なのだ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

なんて阿呆らしいなんて熱い作品。

人間、中年にもなれば自分の人生を振り返ってパートナーのことや子供のことを考えるだろう。そこでうまくいかない人生に虚無感を覚えてしまうかもしれない。

だがしかし!!
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.0

正直あんまり好きになれない作品である。

なぜなら今作はアントマン1作目のワクワクを裏切ったからだ。

アントマン1作目で量子の世界の一端が見られるのだが、そこで映し出される量子世界の映像は抽象的風景
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

4.5

あんまり右左ラベリングするのは嫌いだし、思想で目を曇らせて映画を見るべきではないということは初めに言っておこう。

そんなわけで、傑作でした今作!
この手の社会派映画のジャンルでいえば、ケン・ローチの
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