みなとさんの映画レビュー・感想・評価

みなと

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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.0

陰陽師とは何か?と陰陽師に触れたことがない人にも分かり易い構成・晴明と博雅の邂逅と育まれる友情を描いたストーリー。「呪」を主軸に展開されるストーリーは面白かったが、何でもVFXとワイヤーアクションを駆>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
ある理由で後天的にサイコパスになった人間たちの業のお話。
正直、映画で何を描きたかったのか分からなかった。
もっと派手なサイコスリラー・バトル物だと思っていたら、全然そうでなく。ミステリー
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作同様、盛大な茶番劇だった。(褒め言葉)
個人的には武蔵野線としらこばと水上公園がハイライト。
狙っての構成なんだろうが、前作と同じ構成・オチでちょっと退屈だった。
それと、あのノリで約2時間は辛い
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(2023年製作の映画)

3.5

天下を取る為に様々な武将達がクレイジーな行動にて戦う狂騒曲。
信長(加瀬亮)と村重(遠藤憲一)キスシーンや光秀(西島秀俊)と村重のにゃんにゃんシーンがあったりと(衆道という概念があったのは知っている)
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミステリではあるが、どちらかというとSFに近い世界観。どちらが「現実」か「虚構」か?
あまり意外性もなく個人的には面白さは感じなかった。
ウィリアム・フィクナーが格好良かった。
何の前情報無しで観たの
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.8

ウイスキー製造にまつわるお仕事作品であるが、そこに関わる人達の群像劇でもあった。
仕事とは何か?と改めて考えさせられた。
映画の尺で、ウイスキー製造、主人公たちと家族のドラマ、成長と色々起承転結無駄の
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

2.8

原作未読。
恐らく小説としては面白いと思うのだが、映画としては見せ方が悪いのか正直つまらなかった。 序盤からオチが想定できる。
杉咲花の芝居が凄かった。
あと大森南朋のキャラ良かった。

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

恋の痛み
変化の痛み…
「生きることは痛みに満ちている」
だけど、どんな世界でも自分が望めば変わる事ができる。
そんな印象を受けた作品。

岡田麿里が描くキャラ達の、鬱屈し藻掻き苦しみ諦め色々拗らせて
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.2

TVシリーズ視聴済。原作未読。
ストーリーそのものは2時間サスペンス的なネタ。ちょっと長かった。
俳優陣が豪華。
整くんの既成概念をぶち壊す発言は、考えさせられることばかりで、もっとニュートラルに生き
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

こんな事件があったなんて全く知らなかった。
大義名分・集団の下では、人間は容易く獣になれる怖さを改めて認識した。
時代は違えど、現代もそうやっていることは変わっていないな、と色々と考えさせられる作品で
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.0

ホラー描写としては、ギャグにしか見えなかった。大門たちの除霊シーンでは大爆笑。ホラーの定義はなんだろう?と改めて考えてしまった。
直人の嘘から始まり、美雪と息子のバックボーンなどストーリーとしては、想
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.0

原作未読。
前作の「新宿プライベート・アイズ」が初見。
原作知らないながらも楽しめた作品であった。
しかしながら、本作の持ち味なのだろうがギャグパートがくどくて、また個人的にはそんな笑えるものでなく、
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

4.0

原作未読。
原作表紙のヴィジュアルだけは
見たことがあって。
主人公の1人の軍人は
色白の儚い系美青年という
イメージを勝手に抱いていたので、
映画のヴィジュアルを見て、
どんなイケメンでも日本人な顔
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.4

銀行員の「お金を返す」をスポットに当てたミステリ調なお話。
この手の話を見ると、学生時代の「レジのお金が合わなくても、自分のお金で補填しちゃダメ」というバイト先の上司の言葉を毎回思い出す。
佐々木蔵之
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あの結末をどう捉えたらいいの?
ああいう未来があったのかもしれない、というifエピローグしか受け取れないのだが…。
個人的には2人ともお亡くなりになったBADエンドでしかない印象。
穿った見方なのか?
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ノイズ(2022年製作の映画)

2.5

各々が自身にとって(若しくは集団にとって)障害になるもの(ノイズ)を取り除こうと、人間の狂気を描いたシニカルな作品。
最早ホラー。
話としては何番煎じ?ってくらい目新しさはなく、ストーリーとしてはイマ
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.5

法律は何の為にあるのか、「護る」とは何かと考えさせられる話だった。何が正義か善かは、立場によって変わるし護る対象によっても変わる。選択する以上全か個か、どちらかは犠牲になる。
正しくあろうとするのは難
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二流小説家 シリアリスト(2013年製作の映画)

2.8

原作未読。
ストーリーそのものは面白いと思うが、
こういった物語は邦画には向かないと思う。
おそらく原作の設定を変えて脚色している部分もあるのだろうが、演出含め、緊迫感や狂気さミステリ要素が足りない。
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ある男(2022年製作の映画)

3.0

原作既読。
原作が一人称視点で内面を掘り下げながら主題を提示しながらストーリー展開していく作品なので、三人称視点になった映画だと、原作読んだ自分としては、何か違うなとなった。
映画は窪田正孝演じる「あ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

食に対する教訓めいた話ではあるのだが、色んな意味でヤバい作品だった。(←語彙力)客にも非はあるが、完全になるとばっちりじゃないか…となった。そして一番ヤバい奴はニコラス・ホルト演じるキャラだった。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

〈追記・11/18・11/26鑑賞〉
ダイジンは要石から解かれた際、
何故逃げたんだろう?とずっと疑問に思っていたが、もしかしたら、ダイジン、サダイジンは元は人間(とじ師)で何百年も掛けて神になった存
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.0

人間の感情の形は人それぞれであり、それを表に出せる人もいればだせないひともいる。一般に「普通」といわれる感情、行動がともわないからといって、一概にサイコパスとはいえない。
人間って思った以上に複雑で面
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(2022年製作の映画)

3.0

父性を求めてオジサンと関係を持つさわ子。そんなさわ子が、同僚の森との関係によってちゃんと傷つき、また自身と父親に向き合う再生物語であった。
初ポルノ映画であり、ポルノってストリートのない濡れ場ばっかり
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劇場版ツルネ ―はじまりの一射―(2022年製作の映画)

4.2

TV放送の総集編ではあるが、新規カットの他に全編アフレコ新録、音響も7.1ch対応で弦音のリアルな音と情景、心情に寄り添った劇伴。作画の素晴らしさは勿論のこと、演出、劇伴、効果音、声優さん達の芝居、全>>続きを読む

冬薔薇(2022年製作の映画)

3.1

救いと再生の話かと思いきや全然そうではなく…。寧ろ救いがなくてシンドイ。
どんなに辛く過酷でも自身と向き合い、冬薔薇のように生きろという話なのかしら?
人生ままならない、出会いもあれば別れもある、良い
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.3

原作未読。
文と更紗の関係を何と名付けたらよいのだろうか?お互い情愛はあるんだろうが、恋愛感情じゃないだろうし、依存とも違うだろうし…お互いの生が許される関係?
1回では中々咀嚼できそうにもない。
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.5

悲劇…この作品を一言で表すならこの言葉に尽きる。
事件の背景は、邦画特有のお涙頂戴ものさはあったが、魔犬の不気味さもあり、中々に面白かった。ラストの紅たちの救済の仕方も好きなんだが、地震は如何なものか
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

3.3

TVシリーズ未視聴だが、キービジュアルとタイトル「君の列車は生存戦略」というワードが刺さりすぎて鑑賞。
幾原作品をガッツリ観るのも多分初めて。

独特な演出と構成で、咀嚼しきれてはいないのだが、テーマ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.2

まさかの落涙…。
アニメ制作のお仕事作品であるが、アニメに関わらず、働いていると分かるわ、こういう気持ちで仕事したいわ、と刺さるシーン多々。
全体的にはちょっとテンポが悪く長く感じられたが、斎藤監督、
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

遥か昔に原作既読だが、話はすっかり忘れていたので、ほぼ初見状態。

目を覆いたくなるようなグロ描写があって、ウッ…となること数回。

狂気や怒りで、人間は理由がなくても罪を犯すことができるのかもしれな
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

2.8

予告見た段階からストーリーには期待していなかったのだが、想像以上に残念だった。
テーマ自体は好きだが、これホリックの作品を使って描く必要ある?という疑問。
常々マンガ原作の実写映画は、原作とは似て非な
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.0

最初は観に行くつもりじゃなかったが、予告で風見さんが出ていたので、急遽鑑賞決定(風見さん推し)
映画はやっぱり爆破阻止とサッカーボールがキーアイテムになるのね…と毎年の予定調和なストーリーだったが、ミ
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永遠の831(2022年製作の映画)

2.9

情報操作、搾取、既得権益、正しさの在り方など、今日の世の中を風刺した作品であり、またボーイ・ミーツ・ガールな物語でもある。政治的に停滞した世の中を(宿題の終わらない)8月31日を繰り返していると表現。>>続きを読む

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

2.8

結婚式を舞台に新郎新婦、参列者たちの心の声と共に結婚式を展開、またその裏側で起こっていた悲喜劇も描くコメディ。
予告を観て気になって鑑賞したのだが、結婚式のドタバタをウエディングプランナーの篠原涼子が
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.5

人生初のバットマン&アメコミ。
ロバート・パティンソン目当てで鑑賞。
原作全然知らないのだが、本作は今の世情を表しているような、風刺的な印象を受けた。本筋の事件とブルースの父親の事件を通して最後、復讐
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.0

原作未読。
事件が起こるまで長く正直睡魔との戦いだった。
ミステリは好きだけど、愛憎ものは私が求めているミステリじゃないなと気づいた。
トリックとかもなんだかなぁ…と。

船上のクローズドミステリとい
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