みーこさんの映画レビュー・感想・評価

みーこ

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バービー(2023年製作の映画)

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思ってたのと270度違うバービーだった!うまく言えないけど、女が見ても、どうも座りが悪いんじゃないかしら。

バービーランドでは女性が生き生きと活躍している。大統領も医者も弁護士も、みんな女性なのだ。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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とにかく初恋ものが苦手なんだけど、そんなチョロいものではなかった。12年ごとの2人を追った三段構え。36歳の主人子たちにとって、全ては過ぎ去ったものであり、けれど無かったものではない。彼女だけの時間も>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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映画の虚構性と、裁判でめぐる真実。2つのブラックホールに吸い込まれて落ちていく。映画と裁判という舞台を考えると、判決になんとも言えない居心地の悪さを感じたり。

証拠の寄せ集めが真実なのか。こぼれ落ち
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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じゃあ、正義は善は存在するのか?否。

「悪は存在しない」と言われると牧歌的な田舎の、自然の、あたたかな人との絆をどうしても押しつけてしまう。けど、そうじゃない。里山にあるのは、人と自然の摂理。それだ
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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感動搾取の道具にしない。画面に映ることのない舞台裏でも、きっと忍耐強く作品づくりに励んだ方たちの思いが滲み出ているように感じました。良いところ満載の本作ですが、個人的には役所が悪者じゃないのすばらしい>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

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ヘラヘラしてるのに時おり正論かますリリー・フランキーさんがやっぱりリリー・フランキーさんでうわぁリリー・フランキー!!!となる出汁のきいた1本。どっちが良いとか悪いとかじゃないんだけどさ。父とか母とか>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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弥太郎さんの世界の車窓から。
24時間営業のドーナツ屋さんからぐいぐいひきこまれた。まどろむおじいさんの疲労感と微睡と、ゆるやかに目覚めた時の多幸感が光ってた。働き、料理し、食す。人の営みの素朴で美し
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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ボーはおそれている。何をおそれているのか、わかりやすい答えと、その奥にある曖昧なもの。奥にはまさかね、自分が含まれるとは思わなかった。(諸説ありそう)

支離滅裂な脅迫イメージが非連続に襲ってくる冒頭
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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蠱惑的でダークメルヘンな世界でしっかり包みこまれた、残酷で冷徹な現実社会。そんな世界に立ち向かっていくためのトライフォースをしっかり打ち込んできたよねぇ。知恵、力、そして勇気。

フェミニスト文脈の作
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

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キアロスタミ2作目。地震後の村での映画製作。どこまで映画のセリフなのかもよく分からずとも、ずっと大事なことをさらりとこぼしてくれるお話でした。とても優しく穏やかな作品でありながら、自分の嫌な意識がアク>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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わたしも貴方も、名前のない風に吹かれて前を横切っただけの枯れ葉。それが人の世、それでいい。さよならだけが人生だ。淋しさのない世の中はないし、世の中は淋しさを解決しないでほしい。
画面から消えたあとに残
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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ヴィム・ベンダース監督が日本でメガホン取ってくれただけで寿命が伸びるような気持ち。ちまたの称賛に共感しているので、自分用に違和感があったことなどを書き留めておきたい。ひらやまさんへの敬意を込めて、自分>>続きを読む

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