sayakoさんの映画レビュー・感想・評価

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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.1

ノーラン、メメント思い出した。
リンチの作品(エレファントマンとかイレイザーヘッドだとか)を思うに、今作は精神的なディスアビリティを抱える人の話、ってことだとは思うのだけど、レネエの復讐劇にもみえてよ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.3

見比べ、完。2006、お気に入りのカットは残しつつ再撮影したのだな〜とわかった。裾が挟まるシーンとか。いや、結構同じな気もした。テンポ感をよくすることに重きおいていたのか?

個人的には1976が好き
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犬神家の一族(2006年製作の映画)

2.9

探偵という職業の虚構と現実について語り合いました。

個人的にはこのシーンがここだったのか!と答え合わせな感じで観た。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

その場所を踏まずして、何を以て専門家だと名乗るのか、何故その土地の人よりも知っていると驕ることができるのか。

バランスが崩れた瞬間の、潜在的な殺意、か?
あの瞬間に見えた親鹿は、幻だったのかもしれな
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

4.3

生活の中の綺麗だなと思う瞬間を、見たまま思うままに撮れるのは、本当に素敵なことだし羨ましくも感じる。

ミステリートレインぽいなとも思った。
不意にそれぞれの生活/人生が交差してゆくところが。誕生日の
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

2.7

AirPodsとシャネル。圧倒的で奥行きのあるティルダ様。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

畳掛け方、観る人へ常に問う感覚はやっぱりノーランだった。今年だからこそ余計に観て良かったとも思った。

表があれば裏もあり、嘘があれば真実もある。どの面に光が当たっているかというだけで。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

あの時のスターウォーズ然り(産まれてないけど)、映画史に残る歴史的瞬間に立ち会っているのだな、という気持ちに。
展開から途中で「2話で収まるわけ…」と思っていたので、まだまだ続きそうな終わり方で安心。
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プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

2.4

いかにも尤もなことを言ってみて、映画に深みを出そうとする感じもB級映画らしくて良い。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.9

脚本も演出も面白すぎ。サイコー
疲れて何も受け付けなくて萎びた心の栄養剤となったというか、生活の中での息継ぎの仕方を思い出させてくれたというか。

ループものの定石を踏まえて色々頑張る感じ、「あるある
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キカ(1993年製作の映画)

3.7

始まって数分で人が死に、3年後へ飛ぶ。
カメラワークにワクワクする映画。

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ポケットバイク出てきた瞬間が1番笑っちゃった。無駄な才能はいずれ役に立つし、レシピは墓場まで。

今回もタランティーノは不憫な死に方でした。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.0

古くて新しけりゃフォークソングさ。
万物は流転するし、時代も巡り巡る。

訳分からんアダムドライバー出てきてめちゃウケた。好きだよ。

ガンモ(1997年製作の映画)

2.8

ピュアに狂ってる。でもそれは彼らなりの生き残る術だったのか?
初めは「苦手だ…」という気持ちしか湧かなかったけど、見進めると点と点が繋がり始めて「面白いかも」に変わった。

荒んでいて倫理観もなく、途
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10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002年製作の映画)

4.6

CELLOは、実験映像的というか、10分というフォーマットだからこその映像作品が多かった。考えるな、感じろ的な。

推し監督がTRUMPETに偏っていたので、こちらはこのスコアで。

超豪華永久保存版
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10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002年製作の映画)

4.8

同じ10分でもそれぞれの監督の個性というか映像らしさがありありと。オムニバス映画って展開が結果としてありがちに収まること多いイメージだけど、ここまで被らないのはすごいと素直に感じた。圧巻。

これは1
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.2

自分の中にある自分と、外に置かれた自分。高部は間宮で、間宮は高部になったのかな。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

ケリーライカートの、映すもの(見せるもの)と映さないもの(感じさせるもの)のバランス感覚や、シンプルなストーリーへのドキドキのスパイスの加え方がとても好き。語らず映さずに気配を伝える。その時が来るのを>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

他人の生活と隣接する、自分の世界の幸福の時間(サイクル)を守ること、一方で外的要因による変化を享受する柔軟さに、老いがもたらす寛容さを感じた。

「人と自分の距離」というのは今回私の中に引っかかった要
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

カルチャーに対して好奇心旺盛に楽しい老後を過ごしていそうで何より。大学図書館のVHSで観たカウリスマキの新作を2023年に映画館で観られる喜びよ。
選り好みのポスターにイカしたバンド、初デートに「デッ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.6

自分の高校時代/就職期に重ねてしまい、懐かしくも苦しい気持ちになって涙出た。

なんとなくこの現状が嫌だし変わりたいとは思っているけど、変わるための一歩は踏み出せないし、ただイラついてるだけ。周りのみ
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(2021年製作の映画)

3.5

「ないものを創る」という映画の性質を直に体現していると思った。撮影楽しかっただろうな

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.3

私の知識不足により、きっと何かを象徴化して演出しているんだろうな、伏線なんだろうなっていうのは感じ取れたんだけど、それ以上の理解が難しく、ふわっとしたままエンドロールになった。
帰り道に色々調べて、な
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

1.5

ストーリーめちゃくちゃだし、なんなんだって感じだけど音楽は良い。キレキレトラボルタが見れるのも良い。
出てくるキャラクターで好きになれそうなキャラクターがいないまま終わってしまった。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

すごく社会的な映画だと思った。
核実験や宇宙人到来など、同じ土地で身近に起きているのに、喉元過ぎれば他人事のように日常となってしまう恐ろしさ。地球に住んでいる、と言う仲間意識/問題意識も、対宇宙となら
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.2

希望のような映画…肉体が滅びても精神は残り、影響を及ぼし続ける…"ホドロフスキーの"DUNEを(当たり前だが)体現している。

ホドロフスキーも言う。「文学作品を映像で表現するのは本当に難しい。全く別
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.3

これはすごい映画だ。

静と動。風に身を委ねる草木と、空を這う雲に、世界が、地球が、映像が生きていることを思い出す。

ティルダ様は、誰しもの心の端っこに在る、音の記憶、ないしは、それを受容する天使な
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ドライヴ(2011年製作の映画)

2.0

話の繋ぎ方のバリエーション無いし(いい感じの音楽がフェードインして映像だけ流れる)、海のシーンとか映像重視の映画っていう印象。

カーチェイスシーンは派手で観ていて楽しい。寡黙なライアンゴズリングがか
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

宮崎駿の原木を観た気持ちになった。これまでの作品でのメッセージらを、より的確に言語化できるようになり、その結果ストレートに届く作品になったのかなあ、とか。これまでのモチーフがオマージュされているのでは>>続きを読む

ムーンライト・ドライブ(1998年製作の映画)

2.5

とっ散らかってるけど、私は割と楽しめた。殺人鬼の殺人鬼なりの友情に胸がぎゅっとなるぜ…

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.2

オーウェンウィルソン、いつも良い役でほんと信頼できる俳優さんだ…

唐突な日本語は「ちょっと、ちょっと、もっとペヌケイコゥ(?)」と聞こえてなんのこっちゃだったけど、ホアキンがパンケーキと言ってくれて
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.6

高3の時に途中で挫折し、以来手が伸びなかったのだけど、今になって何となく観てみようかな、の気持ちになったので。

光を当てるもの、陰にするもの、映すもの、映さないもの、がはっきりしていて、どのシーンも
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THX-1138 ディレクターズカット(1971年製作の映画)

3.5

「junkhead」の複数階層の構造とか「ホモソーシャルダンス」の踊りの部分を思い出した。統制された世界での、異質排除。正しいとされることが本当にそうなのか?

よくある光景(病院みたいな白い空間)を
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

2.7

私が観てきた中で「車の中から撮る、運転のカット」史上最も横揺れする映画。

パートナーにこれ撮られるのどういう気持ちなんやろ…になってしまってあんまり得意ではなかった。

テーマが面白くて、ボリスとや
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右側に気をつけろ(1987年製作の映画)

2.8

運命から逃げろ、偶然から逃げろ

すごく政治的な映画。
「右側に気をつけろ」の意味も明示的だし、最後の語りの畳み掛けも。

そんでもって、ゴダールの自身の映画の立ち位置/在り方/意図するものを、バラバ
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