merrydeerさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.2

原作がニール・アームストロングの伝記故か、軽薄で過剰な泣き落とし要素は希薄で、月面歩行までの軌跡を丁寧に淡々と描いている印象です。
宇宙空間での危機、仲間との死別、家族との軋轢とそして愛情…というよう
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.6

ハロウィンシーズンだったので、久々に鑑賞。

圧巻のストップモーションアニメーションにより、不気味だけど素っ頓狂で愛着を覚える死に体の様なキャラクター達が生き生きと奇妙な世界で動き回る様は正に不可思議
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

鬼滅の刃の原作は独特な絵柄や所々シュールなテンポの中に時折眩く放たれる少年漫画的王道要素と言う塩梅に魅力を感じていました。
無限列車編の頃などは正に、今にも強烈な光を放ちそうな原石的な雰囲気が漂ってい
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ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

4.1

駅の時計台で隠れて暮らす孤児の少年が自分の役割を見出し、現状を打開していくジュブナイルものであり、そのプロットの中で映画における偉大なる先人への有り余るリスペクトがあり、そしてキラキラのファンタジーの>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.4

新しく購入したオンボロ山小屋の別荘で休暇を過ごしにきたタッカーとデイルの中年コンビ、一方、そのすぐ側にはキャンプにやって来た大学生グループ。
ひょんなことから休日の楽しいはずのひと時は血で血を洗う惨劇
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.1

舞台、登場人物いずれも必要最小限に留めて、極限状態で生じる人間間の不信、そして排他へ至る心理変化が終始不穏な緊張感の中で描かれている。
ミニマムな情報量故に観る側に色々と想像させる余白を持ちながら、と
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.2

プロットを見るだけで、泣けてしまいそうな作品ですが、いざ鑑賞してみると、トゥーマッチなドラマチックさは希薄、物語の描き方が悲劇的でなくむしろ何処かコミカルなのも相まって全体的に流れる空気感もなんだか淡>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.3

初回視聴時は、前情報をほとんど入れない状態で鑑賞したのだけど、映像、音響の凄まじさにはいつも通り圧倒されつつ、案の定、話の大筋をほとんど理解できず、中々に打ちのめされた感があった。笑

その後、各所、
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Nas タイム・イズ・イルマティック(2014年製作の映画)

3.8

ヒップホップ史に残る名盤として、未だ輝かしく君臨するNasのデビューアルバム「Illmatic」がいかにして誕生したかに迫るドキュメンタリー。

Nasがデビューまでに過ごしたニューヨークの公営住宅ク
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

来たるシン・エヴァ公開に備えてシリーズをひと通り見返しているのだけど、新劇場版の一作目「序」とそして本作「破」は本当に色々と胸が熱くなるものがある。

往年のテレビ版及び旧劇場版でもいよいよ辿り着く事
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アーティスト(2011年製作の映画)

3.6


サイレントムービー主流時代の映画スターがトーキーの台頭と共に富、名声、力を失っていき、精神的に追い込まれていく様を情報過多なご時世にモノクロのサイレントムービーで描くという洒落のきいた作りになってい
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インセプション(2010年製作の映画)

3.7

こちらもめでたくリバイバル上映されたので、IMAXで鑑賞。

夢の中を舞台にしたSFアクションという荒唐無稽にも思えるプロットもノーラン先生の手にかかれば、スリリングでドラマチックな一級エンタメ作品と
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来る(2018年製作の映画)

2.4

終盤はスペクタクルバトルホラーの様相を呈してきますが、ホラーを媒体に子育てによって生じる家庭やコミュニティでの軋轢、人間のダークサイドを描く事に重きを置いてる印象が強い。
それ故か、出血量はおびただし
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.4

色彩、動き共に豊かで美しくもクールなアニメーション、要所で挿入されるラップミュージックに主人公マイルスはスプレーを手にグラフィティに興じるというヒップホップ要素、そしてそれぞれ個性が立ったスパイダーマ>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.2

描かれている主役の女の子のイケてない感や外面は飄々としてる感が絶妙に生々しくて観てて中々辛い…。
映像や音楽が煌びやかなのもまるで彼女の虚勢の様。
それでも絶望しないでちょっとずつだけど前に進もうとす
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