ちろるさんの映画レビュー・感想・評価 - 142ページ目

ちろる

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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声(2014年製作の映画)

3.8

よくあるような特別な才能がある少年と情熱的な教師の青春師弟ものではなく、不良少年ステットが、少しずつ自分の才能を、受け止めて答えていこうとする流れがとても自然でとても好感が持てる作品。

ダスティホフ
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.3

予想以上に良かった。

元来、人物に生き生きとした人格を吹き込むこと、瑞々しい青春を描くことにとても秀でた監督ですが、果たしてアニメーションにしてもその瑞々しさを出すことが出来るのだろうか?と多少の不
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

いままで描かれたようなお得意のサイコパスの心理やグロさのホラー感よりも、身近にいる人間の持つ怖さという部分をすごくリアルに表現しており、なんだか何を信じて生きていけばいいか分からなくなるようなマジック>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.3

観終わったあと心がスーっとなって、なんだかすぐまた観直したくなった映画です。
さわやかというとなんだか軽いけど、大切な想いを一つよみがえらせてくれるような気分になる作品で私はかなり好きです。

ジブリ
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

安藤サクラさんって本当に素敵な魅力がある女優さん。

端役のころから一度観ると、気になる演技とビジュアルで、よくわかんないけど、この子スゲーな、、と思っていました。
特に底辺の人生を演じるなら若手女優
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トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

4.2

流石リチャードカーチスが脚本とあってプロットがよーく練られています。

シティーオブゴッドやスラムドッグミリオネアにあったようなスラム地域で暮らす少年達の逞しさや賢さをかなりテンポ良く描きます。

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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.8

まずはこの執念に脱帽です。
実話ではないですが、6才の少年が大人になっていく過程を本当に同じ間キャストで12年間を特に作り込んだ演出もなく撮り続けます。
ドキュメンタリータッチだけど、ちゃんと、ストー
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.9

とにかくまずはみて欲しい!

クリストファーノーラン監督の映画って複雑なプロットでありながら、観るのを諦めたりできない、もう絶対この世界観に巻き込まれてやる!みたいに思わせてしまう魔法を持っていて、
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.0

予告編で持ったイメージとは全く異なるストーリーでした。

キラキラしたイギリスの2人の若者がごく自然に恋に落ちる様子も、幻想的なメリーゴーランドではしゃぐシーンも、全てが美しい、ラブストーリーの幕開け
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.0

紳士の国イギリスの中でも極めて律儀で真面目な主人公。
日本人なら彼に共感する人、結構たくさんいるんじゃないでしょうか。

観終わったあとは呆然としてしまいますが、あとからジワジワ泣けてきました。
でも
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.4

本当に繊細に作られた作品でした。

アランチューリングの人生の様々なエピソードを、一つの作品にまとめるとなると、もうちょっと散らかってしまいそうですが、よくもまぁこんなまとまって作り上げることが出来た
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

血と汗と涙とエネルギーだけで構成されたような作品でした。

演出や編集も素晴らしいのですが、それ以上にJKシモンズとマイルズテイラーのまるで格闘技のような演技がとにかく凄いの一言しか言えない。

観た
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あん(2015年製作の映画)

4.9

もっと淡々としたストーリーだと思っていたのにこんなに面白くて泣けるだなんて、意外でした。

監督の熱い想いや役者の魂の演技。
この映画は河瀬直美×樹木希林×永瀬正敏でなければなし得なかった作品です。
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.7

現代社会における人間関係の希薄さと、それとは反比例してどうしようもなく人のぬくもりを感じたい人々の欲求。
理由もわからない閉塞感や、残酷さ。
そして少しの笑いとささやかな幸せの瞬間を切り取り、3時間と
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.5

とんでもない映画を久々に観たと思った。
しばらく席から立てなくて、自分がどういう気持ちなのか分からないまま映画館をでるような、こういう感覚は初めてだ。
また観たいかと聞かれたなら、後味も良くはないので
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怒り(2016年製作の映画)

4.6

誰にも言えない悲しみと、ぶつけようのない切なさと後半は言いようのない苦しさでずっと涙が止まらなかった。

この映画のタイトルでもある「怒り」についてはいろんな解釈があるけれど、相手を信じたいのに100
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.5

普通の人間のちょっぴり見られたくない部分を抉るのがうまい西川監督らしく、妻の死という哀しいテーマなのに、少し滑稽で、きれいごとにしないところがリアリティがあって好きでした。

自分の後ろめたさを隠すよ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.0

ハリーポッターの映画のファンですが、忘れていた部分もあり不安でした。
予備知識があればところどころの伏線も拾えるのでかなりワクワクしますが、こちらは今までのシリーズを観ていなくても、最低限の知識(魔法
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

いい映画は終わってすぐよりも、その日の夜や次の日、また次の日とじわじわと感情が突き動かされるものだと思ったけど、まさしくこの映画はそれでした。

あるがままを受け入れ、ただ与えられた当たり前の日常から
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スモーク(1995年製作の映画)

4.3

地味で淡々としていてそれでいて胸にずっと残っている作品。世の中にあるいろいろなせつなさをちりばめ、
ぐっと胸をわしずかみにしてしまうオムニバス風作品。

ブルックリンの街中に生きる人々の半ば疲れ
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

私全てのシリーズ網羅していませんが楽しめました。
スターウォーズサイドストーリーというようなかんじで、本軸のスターウォーズよりは控えめでヒューマンストーリーを中心に描いているので、派手派手しい感じのS
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