ましろさんの映画レビュー・感想・評価

ましろ

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夜を越える旅(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

石を揉むって結局なんだったの……

いわゆる事前情報を仕入れずに観た方がいい系映画。
の中でも個人的にトップクラスに好きかもしれません。

派手な見せ方&見せ場はありませんが、むしろそれがいい感じ。
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

3.2

すべては神のおかげで、すべては神のせい。
信仰と妄想に翻弄される姿は憐れではありますが、モードにとっては間違いなく救いとなっていたのでしょうね。

最後に一瞬だけ現実での有様を見せつける終わり方が好き
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

2.4

主演ふたりと下の階の住民の妹さんのルックスがあまりにも強いつよすぎる。
そしてそれ以外何も無さすぎる。ある意味潔い潔すぎる。

それ目当てで観てみると、開始早々のケチャップを舐めとるシーンが一番ぐっと
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

眠るたびに愛妻の死を忘れ、目覚めるたびにこの世にはいない事を思い出させられる毎日とか絶対しんどいよねという……

「この70年で初めて嘘をついてない」
という言葉が重すぎる。
忘れたい記憶、忘れたくな
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.6

上映時間が短めだったのが救い……
これを2時間かそれ以上の尺で見せられてしまったらこちら側のこころまでもがおかしくなってしまいそう……
いやいっそおかしくさせて欲しいからこういう映画を観ている気もいた
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.6

悪魔、魔女、疫病などが当たり前に視覚化された世界。
ファンタジーと現実の境界線の曖昧さがめちゃめちゃ好み。

悪魔と契約してでも叶えたい恋……素敵……
どこに行けば悪魔に出会えますかねぇ……!

かな
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うまれる(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「子供たちを殺してしまったら、その母親たちはどうなるの?今のあなたと同じように傷付かない?」
というセリフは確かにその通りかもなと思いますし、迎えたのがこの結末というのは加害者児童たちにとっての最高の
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愛ちゃん物語♡(2021年製作の映画)

3.1

ひたすらにポップでビビットでキュート。
作中に込められたメッセージそのままな、好きなことには全力でいかなくちゃを具現化したような作品。

この手のテーマの割には珍しく(?)、陰鬱な助走部分などもなく、
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この制作陣なら、という期待を良くも悪くも裏切らない作品。

結局家族の絆は壊せそうで壊せないものなのかな、
というオチの先に、これ絶対ヤのつく人達が落とし前つけにきて全員処されるだろと思っちゃいますね
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.9

おれもクソを漏らして生きるぜ!となってしまう、
元気が出ちゃう系痛快ムービー!

終盤の奇想天外怒涛のたたみ掛けが最高過ぎる。
ドッケン大佐が出てきた辺りからのブレーキの壊れっぷりよ……!

ちょいち
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

欺いているのかそうではないのか、そんな事よりも
目の前で希望の光や一縷の望みを見せてくれる存在がいるのならば、それは誰かの救いと赦しになりえるし、その存在はまさしく聖女だったのでしょう。

時代にとっ
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からっぽ(2018年製作の映画)

2.7

自転車を漕ぎだした先の未来、ふたたびコンテナルームが物で埋め尽くされるのか、はたまた別の誰かに赤以外で染め上げられるのでしょうか。

生きていくためにはめちゃくちゃ有利そうで他人から羨ましがられそうで
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.4

変わるべきところを変えられなくて、変わらなくていいところだけが変わってしまった男女の末路。

自分の家族でも知り合いでも、割とよく見掛けるありふれた話。
きらきらが永遠に続けばいいのに。

そして娘と
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放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)

4.0

おとなが見ればノスタルジックな気持ちに、若い子たちが見れば前向きになれるような優しい作品ですね。

クリームがとけてしまう前に、この時間が過ぎてしまう前に、おとなになってしまう前に、
一瞬一瞬がかけが
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スノータウン(2011年製作の映画)

3.9

動物も殺せなかった少年が、歪んだ正義(と見せかけた残虐性)に少しずつ支配され心が壊されていく様をじっくりねっとり描いていく作品。

泣き顔の演技が素晴らしすぎて、見る者の精神もズタズタに引き裂かれてゆ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.7

ミミの唯我独尊ぶりよ……
真に宇宙の支配者たるのはミミしかいない気がいたしますぞ……

映画あるあるなシーンの数々でも徹底してバカ!もうほんとうに90分間ずっとバカ!愛すべきバカ!ぱわー・おぶ・らーぶ
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左様なら(2018年製作の映画)

3.9

会話している当人たちよりもまわりの人間の表情や仕草がそれ以上に生々しい……
クラスメイトの子達みんながあまりにも現実的すぎてずっと胸がむずがゆかったりチクチクしたり。

泣けないのも、ひとによって態度
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atmosphere(2017年製作の映画)

3.1

伝える事の難しさと、伝わる事の喜び。
少し肌寒いようでいて、ほんのり暖かい空気感が素敵な作品でした。

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

おバカな人物達のおバカな行動で事態を動かしていく展開になりがちなジャンルだと思うのですが、今作は各人の行動に納得感があるのがいいですね。
余計なストレスを溜め込むことなく、求めていた方のストレスを最後
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.1

粗いヤスリでこころの奥深くをゆっくりと静かに撫でまわされ削られていくような感覚。
心が弱っている人がうっかり観てしまったら、よろしくないスイッチが入ってしまいそうな。

銃は嫌いと言っていたヘレンの家
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.7

やっぱり戦いは数なんすねぇ。。。

気軽にサクっと見られるご機嫌な作品。
セリフやキャラ付けがクセツヨで人を選びそうではありますが、こいつらしなねぇかなという連中がちゃんとしんでくれたり、しっかり需要
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恐怖人形(2019年製作の映画)

3.0

でっかい市松人形が襲い掛かる!物理で!!
のインパクトは絶大で、期待していた通りのおバカっぷりも楽しめますが、前半部分のJホラー的な怖さは意外なほどちゃんとしていて驚きました。

Jホラーや海外のスラ
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.3

「わたしに色ってあるのかな」

きゅんきゅんしながら観られていた前半と、違う意味で胸が締め付けられる中盤以降の落差よ……

嘘を重ねて、受け売りの言葉を吐いて、妬んで、存在も幸せも他人に依存している人
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その少女、怒り。(2021年製作の映画)

2.8

深夜帯の連続ドラマにありそうな雰囲気。

過剰すぎる演出や、赤いヘッドホンをしながら罪と罰を読んでいるようなキャラクター付けだったり、セリフたちだったり、狙ってやってるんだろうなという各要素を受け入れ
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.6

幼さゆえの繊細さ複雑さ、厨二っぽさ。
とにかくもどかしくて苦しくてキュンとしちゃうお話し。

体の繋がりと心の繋がり。
つっら……

メイクや服装の助けもあるとはいえ、
ほんとうに中学生ぐらいの年齢の
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蝋人形の館(2005年製作の映画)

3.5

ホラー映画の王道パターンを踏襲した、めちゃくちゃ褒めるほどではないけれどツボをおさえた良作。

ツッコみどころは満載だけど、見せたい画、撮りたい画を優先しました!という意思を感じさせてくれますね。
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.5

不気味さ特化の因習村ホラー。
わたくし、誰かの不幸の上に幸せが成り立つという思想は嫌いではないというか、むしろ共感を覚えてしまうようなタイプでございます。

インパクトある場面がテンポよく続いていきま
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ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)

3.9

めちゃかわほほえまストーカー映画。

切なさではなく、ほがらかさやみずみずしさで恋を描いた内容でございますなぁ。

最後のセリフは何度でも見返しちゃう聞き返しちゃう!

どこまでも可愛らしい、素敵なお
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SHIBUYA TOKYO 16:30(2020年製作の映画)

3.3

居心地が悪すぎる15分間。
あるあるなんだろうなぁ……

道行くひとの足音や笑い声がなんだかいい味。

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

とてつもない時間と労力を注ぎ込み作られた洗脳映像。

予備知識無しで観ても何となく想像できるところもありますが、背景を知ってから観るとおぞましさマシマシ。

コミュニティの跡地が現在では観光地になって
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クロムスカル(2009年製作の映画)

2.4

シンプルだけどインパクトのあるグロシーンが豊富で、そこは期待にバッチリ応えてくれた感がありました。
一瞬でドーンっていうパターンがちょっと多すぎたかな?という気もしましたが。

が、それ以外の面に関し
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赤い天使(1966年製作の映画)

3.9

兵隊は人間ではなくモノであり獣であり、やっぱりどうしようもなく人間だったなぁという。

モノクロだからエグみが抑えられている面もありつつ、モノクロだから想像
してしまう恐ろしさもありますなぁ。

しあ
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.8

なるほどあなたの成れの果てを描いた作品でしたか。

人間と田舎の醜悪さを煮詰めまくったような内容ですが、大福娘と今井が突き抜け過ぎていて急にフィクションっぽさが増してしまった気がして、終盤はそこまで息
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.6

自撮り棒チャンバラのシーンやサイン会に来たファンの言葉など、救いのある場面もありますが
基本的には徹底した露悪と蔑みにまみれた作品で、胸の奥に結構なしこりを残してくれますねぇ……

スピンオフとしてジ
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蝸牛(2019年製作の映画)

3.3

ヒロインがむちゃくちゃ可愛らしくてよいですね!

その悩みを抱えているひとにクチでしてしまうのは
無くなって欲しいけど無くなって欲しくない、もやもやを孕んだ行為なのかな?

不安や苛立ちとキュンに翻弄
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もとめたせい(2020年製作の映画)

3.0

性を求めたせいで。
頭おかしいんちゃうか?という設定は被せてあるけど、本質は思春期の性のもどかしさを描いているのかな。
頭おかしいけど、多かれ少なかれ変態的な欲望を秘めているのはおかしなことではないで
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