マサルさんの映画レビュー・感想・評価

マサル

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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.5

タイムリープ・ラブコメディ。複数で同じ時間を繰り返すとなると、単調な毎日もバリエーションが生まれる。主役の2人のせいか、ユダヤ系の都会派コメディぽい展開に。打破したい関係ってあるよな。J・K・シモンズ>>続きを読む

チンパンジー属(2020年製作の映画)

3.0

苦手な映画だった。主人公はなぜ自首しなかったの?悪が生き残るラストでいいの?

恋唄1980(2020年製作の映画)

4.0

まさかの「愛のコリーダ」登場!女性が前に見たわとか言うし。
年代を明示した青春映画なのに、ほとんど時代が分かるものが出てこない。部屋にもポスター1枚貼ってないし。
主人公が体操選手みたいなイケメンだっ
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最後の入浴(2020年製作の映画)

5.0

すごく綺麗な男の子だったな(笑)。おばさん、自分に正直に生きていきなよ。

初仕事(2020年製作の映画)

4.0

市川崑みたいなタッチ!!監督の才能を感じる。映画祭で紹介される価値があると思った。

愛で家族に 同性婚への道のり(2020年製作の映画)

5.0

重要な記録映画。子育て中のビアン、長年連れ添ったゲイ、若い起業家のゲイ、3組のカップルの物語。あなたがたが幸せで、僕も幸せです。
台湾では同性婚を認めないことに最高裁が違憲判決を出して、反対派による住
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オマールの父(2020年製作の映画)

5.0

手術の失敗で死んだ息子の死体を抱えたパレスチナ人の父親を、イスラエル人の女性が助けようとする。決していい話にしないところがいい。暑さの中で死体が臭う描写が多数。理不尽さと偶然さ。死海が美しい。

息子の面影(2020年製作の映画)

5.0

行方不明の息子を探してわずかな情報を頼りに辺境の村を訪ねる母親、アメリカから国外退去になって帰ってきた青年。
角と尻尾を生やした悪魔のまぼろしが現実になるラストに絶句した。

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.5

監督、いろんなボクシング映画のエッセンスを詰め込んだね。素晴らしい群像劇だった。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

とても美しいビアン映画。女性が一人前に扱われなかった時代の女性画家と貴族の箱入り娘の恋。タイトルが燃える女性だから、最悪の事態も含めて気になってしまうと思う。
描くことが理解することでもあり、愛でもあ
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

4.0

後半がチャップリンの「街の灯」みたいと思ったら、最初からそれがモチーフになっていたんだね。犬が飼い主を覚えているシーンが良かった。
三木監督、いいなあ。それに主役の二人の演技と魅力で、ものがたりが自然
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461個のおべんとう(2020年製作の映画)

3.5

父親と高校生の息子。
高校時代には、好きな子ができたり、振られたり、本当に大切な友情を見つけたり、自分を見つめなおすような出来事があったりする。そんな起こるだろうことが起こる。
ミュージシャンの父親に
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

グリコ・森永事件をモチーフにしたミステリー。真相がこんなだったら、ひどすぎる。本当に悲しい物語が解き明かされていく。
暇なはずの文化部記者が、社会事件を解決する筋運びがよかった。梶芽衣子、阿部純子の演
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.5

「新感染ファイナル・エクスプレス」の続編。コン・ユやマ・ドンソクは出てこないけど、カン・ドンウォンやクォン・ヘヒョが登場する。
ゾンビの無法地帯となった韓国に金目当てで戻った亡命者たちが、そこでサバイ
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おもかげ(2019年製作の映画)

4.5

実子を亡くした女性と、年若い男の子の物語。彼女が怒るのも、男の子を気にかけるのも、その土地で勝手なうわさになっているのも、いちいち納得できる。海辺のリゾート地が美しくて、ヒロインがそこで生き続けるのに>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

永作博美、蒔田彩珠、浅田美代子。女優陣が素晴らしい!今年の女優賞は彼女らのものだと思う。
養子の男の子が生み出す、育児不安の義父母。望まれぬ出産の物語。そして実母の若い女性の転落物語。義父母の前に現れ
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

イスラム原理主義が台頭した90年代アルジェリアでの、ある女子大生の抵抗物語。人の価値観を強制する連中って本当にひどい(怒)。
他国に逃げるのでなく、この国が好きっていうヒロインに、これでもかと許せない
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.0

ドラえもんを題材にしたSFスリラー。
未来ののび太の結婚式と過去のおばあちゃんの思い出、その二つをさんざん行き来する現在ののび太とドラえもん。タイムパラドックスを回収するのが大変だし、ここまでするとい
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

はずれのほうの福田雄一監督作品。退屈。

時代劇だと、たといウソだと分かってても、もしそうだったら面白いなというのがないと。ヘタレキャラてもいいけどさ。

よいところ。豪華な衣裳(でも着慣れていない)
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

大戦直後、捕虜だった元ドイツ兵が英国サッカーリーグで活躍する。ナチスドイツへの憎しみを一身に集めながら、彼自身も戦争でのトラウマを抱えながら。
許すより憎む方が簡単!というメッセージが素直に響く好編。
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空に住む(2020年製作の映画)

4.0

両親をなくしたヒロインが親戚の計らいで高層マンションに住むことに。気持ちと住む場所の浮遊感が重なる。多部未華子の演技力が楽しめる。岩田剛典がスター俳優役で登場、そんな多部未華子に演技論をぶつのがおかし>>続きを読む

フェリチタ!(2020年製作の映画)

3.0

登場人物がキュートなフレンチコメディ。主人公の女の子の心の友達が宇宙飛行士の姿をしている。
ただし共感できないまま終わった感が。物語も正直もうひとひねりほしかった。

南スーダンの闇と光(2019年製作の映画)

3.5

ヒューゴ・ウィービングがトラウマを抱えた戦場カメラマンを熱演。

戦場カメラマンと同じ戦場で出会っていた男との友情物語。これが一筋縄ではいかない。平和なオーストラリアと虐殺現場の南スーダンと、これが同
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Hope(英題)(2019年製作の映画)

4.0

クリスマスに末期がん宣告されたヒロインの物語。本当に治療法がないのか、子供たちにはいつ話すか、事実婚の夫との関係は?そして時間は過ぎていく。
監督の実体験を映画にしたときいて得心した。夫役がステラン・
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リル・バック ストリートから世界へ(2019年製作の映画)

3.0

黒人ダンサーの生い立ちを追うドキュメンタリー。メンフィスのローラースケート場から主人公の生涯を追体験する。ストリートダンスにクラシックバレエを加えて、世界で認められる有名人に!
僕はこの人のことまるで
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シュテルン、過激な90歳(2019年製作の映画)

3.5

35歳の若手監督が、死にたがっている90歳のおばあさんの映画を作った。
ばあさん、孫娘とつるんでやりたい放題。いつのまにか、人生が愉快にみえてくる。

ザ・ペンシル(2019年製作の映画)

4.0

田舎にやってきた女教師が、無法な連中に苦しめられる。腕力や権力を持っている連中に抵抗できない土地の人々、あっけなく殺されてしまうヒロイン。ロシアの現実、というか、黙っているだけじゃないんです、ペンがあ>>続きを読む

戦場カメラマン ヤン・グラルップの記録(2019年製作の映画)

4.0

デンマークの戦場カメラマンを追うドキュメンタリー。家族との日常と、それからかけ離れた戦場。
驚くのは、映画のスタッフも一緒にイラクの戦場に行っていること。捨てられた人形のようになっている死体、死体。あ
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写真の女(2020年製作の映画)

4.0

人物写真を修整して美しくみせる写真館の男が、胸元に大きな傷のあるダンサーの女性と出会う。
女性は男が気になるんだけど、男は女と付き合わない主義。そして交尾の相手を食べるというカマキリのモンタージュ。す
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雨の方舟(2020年製作の映画)

3.0

本編を見たときにはうまく消化できなかったけど、カタログに「嵐電」で鈴木卓爾監督の助監督を務めたとあって、なんか理解できた。映画には映画らしい表現があるんだな。

B/B(2020年製作の映画)

3.0

多重人格の女の子。映画には、そのキャラクターがつぎつぎ現れて集団行動する。人格が入れ替わるから多重人格なんじゃないの?いっぺんに出てくるのもありなの?とは思いつつ、普通の人には、そういう頭の中でいろん>>続きを読む

あらののはて(2020年製作の映画)

4.5

同級生のスケッチのモデルをしていた女の子が失神してしまい、あの日の経験はなんだったんだろうと、その時以来になる元同級生を訪ねる。
過去の割り切れない思いを清算したいっていう気持ち、なんか分かる。役者の
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コーンフレーク(2020年製作の映画)

4.0

しっかり者の女、働いていない男。どんなに好きでも、やっぱりケンカはする。
この男が魅力的なんだな、駅前で音を集めていたり、そんな時間の使い方をしてる。みていて、こいつ変わって欲しくないなとおもった。

コントラ KONTORA(2019年製作の映画)

3.5

後ろ向きに歩くホームレスの男。親戚争いの家族。隠されていたお宝。
モノクロで描かれる日本の田舎のドラマ。

調和を破った先には、日本の原罪があるように思えた。

来夢来人(2019年製作の映画)

3.5

元カノの家に乗り込むなんて!元カレにラブラブアピールするなんて!やれやれ、馬鹿な男どもだよ。
若葉監督、生身の男を演出するんだな。

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