だまさんの映画レビュー・感想・評価

だま

だま

映画(639)
ドラマ(0)
アニメ(0)

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)

-

沖縄の島々に着々と増やされていく自衛隊の軍事施設。戦争に向けての準備が着実に進んでいるようで恐ろしい。近所にミサイルが運び込まれる。いつも通る道を戦車が通って行く。自宅で寛いでいると銃声が鳴り響く。想>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

-

狂った世界を見続ける凄まじく恐ろしい105分。音と映像に全集中し途切れぬ緊張感に鑑賞後はぐったり。絶え間なく聞こえる叫び声や不穏な物音。彼らは本当に無関心でいられたのか。狂った世界に馴染んでしまうのは>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

-

苦手ジャンルだけど主演2人の魅力もあってラストまで引き込まれた。18歳と36歳を違和感なく演じたシュー・グァンハンがとても良い。清原果耶の笑顔も涙も全てが素晴らしい。青春の煌めきに満ちた台湾パート。ク>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

-

地球の危機になっても変わらぬ人間の愚かさにうんざりし。高度な文明を持っていそうな侵略者も同じように愚かであることにげんなりする。そんな状況でもめいっぱい青春な日々を過ごす彼らが眩しくて切なくて。終盤の>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

-

切なくて愛おしくて胸が張り裂けそう。性格も環境も随分違う2人。傷つけあって離れ離れになって。それでも誰よりも大切で大好きで側にいたい人。それぞれの心の内が明らかになるにつれ涙が溢れて止まらなくなった。>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

-

軽い気持ちで撒き散らされ世の中に溢れかえる人々の悪意。自身がそれに晒されているような気持ちになって冒頭からずっと心が削られていった。それでも時折感じる僅かな光。人は人を傷付けるけど。その痛みを癒やすの>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

厳しくも美しい自然の風景。繰り返される人々の日常と何気ないやり取り。それだけなのに胸がざわざわして落ち着かない。不思議な感覚。徐々に変化していく対立の構図。完璧な善も完全な悪も存在しない。そんなことを>>続きを読む

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

-

映画と言うより演劇的で前半はちょっと退屈する場面も。でも自分もかつて悩める女子高生だったことを思い出し。彼女らの焦りや苛立ちや言葉にならないもやもやに共感し引き込まれ。それぞれのラストが素敵で涙が溢れ>>続きを読む

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(2022年製作の映画)

-

冤罪でテロリストにされ5年も拘束された青年。国家と闘った母と弁護士。淡々と事実を積み重ねる描き方だが内容はとても重い。暴走するアメリカの正義。責任逃れの各国の政府。図々しくて賑やかな母の明るさと利益よ>>続きを読む

赤い糸 輪廻のひみつ/月老 また会う日まで(2021年製作の映画)

-

ホラーからラブコメ純愛アクションファンタジーに下ネタまで。あらゆるエンタメ要素が詰め込まれててめっちゃ面白い。楽しくてくだらなくて切なくて。たくさん笑ってボロボロ泣いた。感情の振り幅がエグい。犬も可愛>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

-

泥臭く生々しい暴力シーンに圧倒された。途切れることのない緊張感。ひりつくような痛みが伝わってくる。欲望と暴力が支配する世界。しがらみに囚われながら刹那に生きる男たち。そんな男たちの中で強烈な存在感と生>>続きを読む

あまろっく(2024年製作の映画)

-

演出も展開もベッタベタ。でもそれがこの作品の良いところ。分かっていてもボロボロに泣いた。江口のりこは言うまでもないが中条あやみも負けず劣らずの良い演技。様々な表情を見せる後半の2人のシーンどれも胸にじ>>続きを読む

陰陽師0(2024年製作の映画)

-

まずビジュアル面に大満足。美しく幻想的な風景の中に溶け込む現実離れした美しい人々。衣装も独特な質感と動きが感じられて素晴らしかった。存分に眼福を味わった。内容も謎解き、アクション、ラブロマンス、バディ>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

-

若い女性が焼き殺される。容疑者も捜査員も全員男。無意識の女性蔑視。捜査を通じて浮き彫りになる身勝手で傲慢で浅はかで弱い彼らの姿。女性たちが捜査に加わり少しずつ変わっていく空気が良かった。色々と進んでそ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

“原爆の父”の苦悩に満ちた半生とともに描かれるのは人類が破滅への第一歩を踏み出すまでのカウントダウン。決して後戻りできない選択。核実験“トリニティ”が進行するシーンはあまりの恐ろしさに鳥肌が立った。映>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

-

怖さよりもいかがわしさや生々しさが強烈で。超絶胸糞悪くて気分悪かった。でも前日譚としては良くできてるし。謎解き要素も飽きさせない。ダミアン誕生の理由にも納得。バッドエンド確定の制限あるなかラストの展開>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

-

めっちゃ面白かった。それぞれの思惑が入り乱れ。景気良く人は死ぬし。様々なアクションてんこ盛りだし。迫力あって見応え十分。でもユーモラスだし。何だか気分爽快だし。何よりキム・ソンホ演じる殺し屋が不気味で>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

-

プロレスシーンの迫力が凄いし。ザック・エフロンの肉体の完成度もエグい。お互い大好きなのが伝わってくる兄弟のじゃれ合いシーンが微笑ましい。でもその深い家族愛が時に呪縛となり彼らを追い詰める。見ていてとて>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

-

個々の力は小さくても大勢が集まれば大きな力に立ち向かえる。現実には簡単ではないそれを成し遂げた人々の物語。投資の話だけどその原動力は欲ではなく傲慢な富裕層への怒りや不満なんだろうな。主人公だけでなく名>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

-

何かに怯えて暮らす家族の姿。説明が極力抑えられており余計に緊張感が高まる。束の間訪れた2家族の穏やかな日常が崩れさる瞬間。追い詰められた人間の猜疑心や狂気。恐怖の正体は何なのか。それは本当に外から来る>>続きを読む

アストラル・アブノーマル鈴木さん(2018年製作の映画)

-

YouTube 配信ドラマの劇場公開版。また主人公もYouTuber という今っぽさ満載の作品。確かに映画館でなくても…とは思った。でも俳優陣の振り切れた感じが面白い。特に松本穂香のぶっ飛んだ怪演が笑>>続きを読む

ファイティン!(2018年製作の映画)

-

マ・ドンソク兄貴の魅力と二の腕と可愛さを存分に堪能。笑って泣けて興奮できる。安心して楽しめる良作。弟分との凸凹バディっぷりも好き。クォン・ユルのヘタレなイケメン具合が目の保養。一緒の時間を過ごす事で深>>続きを読む

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

-

エンジェルの目線で描かれる映像がとても美しく切ない。目が見えない少女と姿が見えない少年の幼い恋。大人になっても変わらぬ想いが肉体の官能をもたらす。見える目を閉じる事で感じられる喜び。そしてお伽話が現実>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

-

瑞々しくて柔らかくて繊細で。何度も何度も込み上げる感情が抑えられずに涙が溢れて止まらなかった。豊かな自然の中の丁寧な暮らし。蕾がほころぶように変わっていくコットの表情。少しずつ縮まっていく心の距離が些>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

-

凄く怖いとかではないけれど。幸せ家族に付き纏う何とも言えない違和感がじわじわ効いてくる。絶妙な気持ち悪さ。ちーちゃんも確かにヤバいけど。父親のヤバさが上回ってる。竹財輝之助とても良い。ちーちゃんと娘の>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

-

戻れない日々。選ばなかった選択肢。だからこそ美しいと感じることもある。後悔とも違う複雑な人の思い。繊細な心の機微が静かに丁寧に描かれていて。少しずつ気持ちが積み重なってラストで涙が一気に溢れ出た。それ>>続きを読む

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

-

最高だった。前半は考えなしに事態を悪化させるテルマに苛立ちもしたけれど。途中から切なくて胸が締め付けられて。ラストで大号泣。傷めつけられ魂を殺され続けた彼女たちの“ささやかな”抵抗。2人が本当に目指し>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

-

ゆるーい前半から一転。物語のもうひとつの姿が見え始めてからがめちゃくちゃ面白くて一気に引き込まれた。女子高生の何気ない日常と人類の危機が違和感なく両立する世界。でもそれは私達の現実そのものの世界にも見>>続きを読む

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

-

映画に携わる様々な立場の人々の苦悩と情熱と映画愛が溢れた秀作。たくさん笑ってたくさん泣いた。若い2人の青臭い情熱が眩しいし。若松監督と木全支配人の理想と現実の間で迷う姿も素敵だったし。前作も良かったけ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

-

冒頭からラストまで全てが見せ場。映像と音楽と効果音が見事に調和した圧巻の166分。没入しすぎてぐったり。あの壮大な世界と豪華なキャスト陣の中でもさらに存在感の増したティモシー・シャラメが文句なしに素晴>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

-

割と繊細で重い内容も笑いに転化して受け入れやすく描かれている。おかげで素直な気持ちで見れたし。色々と考えるきっかけも与えてくれた。限られた動きで豊かな感情を表現した大泉洋が良い。人間味溢れる高畑充希が>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

-

受け入れ難い悲劇により崩壊していく家族の姿がどこか異常で不快感を煽る。恐怖心よりも嫌悪感が勝る。血の繋がりからは逃れられないという絶望。終盤からの怒涛の展開は恐怖を通り越して寧ろテンション上がる。唐突>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

-

ガガ様がアリーそのものに感じられる圧巻のパフォーマンスと伸びやかな歌声。それだけで十分に魅力的な作品だが。それ以上に印象的なのがジャックの闇との対比。深まる闇と輝きを増す光。全ての闇を呑み込んでアリー>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

-

笑いもしたけどまさかの大号泣。こんな出来過ぎな実話ってありか。いや実話だからありなのか。選手みんなキャラが立ってるし。サモアの人々のゆるい感じも良い。態度悪いけど愛すべき監督と悩みを抱えながらも芯の強>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

-

何かに取り憑かれたようなケイレブ・ランドリー・ジョーンズが凄まじくて素晴らしい。知的で衝動的で醜悪で美しくて完璧。ダークヒーロー誕生なんかではなく。あんなふうにしか生きられなかった優しく哀しい男の物語>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

-

サイコパスな岡田将生はやっぱり良い。でも出番は少なめ。物語のメインは少年たちだ。でも誰が何を何処まで気付いているのか。誰が誰を欺いているのか。全貌が分かりそうで分からないのが面白い。ちょっと切ない気持>>続きを読む

>|