まめさんの映画レビュー・感想・評価

まめ

まめ

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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

最初はひねくれて口の悪いお爺さんとしか思えなかったが男気や優しさ、苦悩が徐々に見えてくるグラデーションが良かった。予想とは違う一段深い展開には彼の悔恨の人生を見るようで唸らされる。彼の大切なものが然る>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

舞台美術というか背景や色がとても綺麗で見ていて楽しかった。主人公がどんどんきれいに見えてくるし周りの人達も皆優しいね…。設定はざっくりしていてなかなか力技で進められていくが見応えがありました。頭におか>>続きを読む

汚れなき祈り(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

異物であるアリーナに悩まされる中、修道院側は全員が彼女のためにと消極的な善意で行動している姿を見ると同情的になってしまった。だが警察との問答を聞くとはっきり異常な行動であると認識でき面白い。
親族、孤
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.2

ブラックジョークが盛り沢山な肉屋の夫婦の話。奥さんの゙適応ぶりと旦那の良心のチラ見えが面白い。
オチも良く面白かった

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

弱く頼りなく調子の良い男で簡単に女を口説き落としつつも押しに弱く入水を断りきれなかったりと情けない太宰で良かった。蜷川さんの映像美も楽しめて内容もさっぱりしていて見やすかった

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.3

壊れやすい積み木を無造作に重ねていくような不安さがずっと続く。理解が得られなく居場所のない本人もそれを支えなくてはならない家族もつらい。理解者の庇護が裏目にでてしまうところも悲しい。どうすれば良かった>>続きを読む

破戒(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

四民平等になった後の部落差別の話、戦争に向けた教育の変化など興味深かった。
制度が変わってから馴染むまではかなり時間のかかることなんだろうなと感じた(今でも問題は残っている訳であるし)
銀之助が裏切る
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

-

岩下志麻さんが美しい。
昭和の言い回し、相手の言葉を繰り返したりするリズムがなかなか面白かった。
挨拶が丁寧だったり全体的にゆったりしているのも時代を感じる。

敗戦を酒の席でコミカルに消費しながらも
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.2

綾野剛の演技は凄いな〜!コメディかと思うほど重なる不運とそのカラクリの提示、面白い作りでした。
不死身がすぎる…

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

一作目がとても良くて見ることにハードルを感じていたがとても良かった。ヤクザも警察も怖いし上林と日岡のような純粋なイレギュラーは尚怖い。ストーリー喪飽きさせず楽しめました

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.3

タイムループを理解する人を徐々に増やしつつ対策を練る&経験値による作業効率化のテンポがとても良い映画で爽快感がありました!

イコライザー(2014年製作の映画)

3.8

ホームセンター無双と聞いて…!普段の紳士さからバトルでの容赦の無さがかっこよかった!

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

非日常のコテコテレディース喧嘩物語と日常のOLの舞台のミスマッチさが面白かった。ところどころバカリズム由来であろう冷静なツッコミが入るのも良い。後半は盛り上がりに欠けるがバトルシーンの豪華さも笑ってし>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

ヤクザと家族の監督と聞いて見ました。この方はどん詰まりの表現が本当に上手い。少し話の形が見えてしまい無難な終わり方になったが、役者陣の演技がとてもよく見応えがあった。

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

阿部サダオさんの演技がとにかく良い。笑顔と丁寧な物腰やほしい言葉をかけてくれながらもゾッとする雰囲気がでている。
周りの人心を掌握し操作する壮大さも面白かった。主人公の内面がもっとみえたら良かった。ラ
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

小説と現実が入り交じる面白い話の作り方だった。この作品を見ながら実際起こった事もこちらの想像であり辻褄が合うことで納得感を得ているのかもしれないと思った。

西部戦線異状なし(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

若い新兵が何も知らず歌いながら戦列に並びアジテートに熱狂する様、塹壕戦の悲惨さ、状況より自分の理想と見栄を優先させる上層部の表現は素晴らしく反戦争への思いを感じられる。ストーリーではいらんことすな…と>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

紛争の中資金源に使われるダイヤモンド。襲われる村人、作られる少年兵。搾取の連鎖の中でもソロモンの揺るぎない父親ぶりがよかった。内紛の中利用されるダイヤは海外が求め我々が憧れる装飾品としてショーウィンド>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

4.3

マ・ドンソクのアニキャラっぷりが素晴らしい。跳ねっ返りの警察とタッグを組む中でもお互い争ったり手を貸したり、大立ち回りにカーチェイスまでの欲張りセットで楽しかった!

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.2

工作員として潜入するハラハラ感と政治圧力、その中での対立や友情などとても魅力的だった。ラストがとてもとても良かった。

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

短編とはいえ題名から覚悟して見たつもりだったが予想以上に衝撃的な話だった。主人公側の家族の自業自得さはあるがやはり根深い意識を感じる。どちらのこどもの未来も、先は明るいとはいえない

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.2

マ・ドンソクの安心感よ…。組織も荒っぽければ警察もそれ以上に荒っぽい中コミカルな描写もあり、かなり楽しめた。最後も爽快で満足です!

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

イメージしていた男達の地下での熱い闘い…という単純な話ではなかった。むしろそれからの話。編集構成がおもしろく見ていて楽しかった。見終わって後に沢山の伏線があるという情報を読み、また答え合わせとしてその>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.1

ループものホラーと思ったがホラーコメディで面白かった。主人公の素行が悪くて容疑者が沢山いるのも、力ずくで解決しようとする所も大味で良い。ループ脱却の方法もだいぶ荒っぽくてジワジワ笑える。

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.0

最後尾から最前列に向かう中での階級の移り変わり、閉じられた中でピースの一つとなり形成する世界。小さな世界の中での設定がとても面白かった!

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

話題のホラーという事で気合いを入れて見たのだが、怖さよりも文化的相違による違和感を楽しめる映画だった。一つ一つの映像が美しく陶酔、幻覚状態の表現が凄かった。

ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

3.4

一人一人の人権が声高に叫ばれ意識も高まる昨今、というイメージは世界の中では実は小さな部分だけ、なのかもしれない。まるでSFを見ているかのような感覚。身を押し潰す不条理さの中で逞しく生きようとする人々。>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.5

ポンコツ刑事チームが活躍するコメディ&アクション!テンポよくゆるさもありチキンが美味しそうでした

EXIT(2019年製作の映画)

3.8

甥っ子にも煙たがられ周りに就職をせっつかれる主人公が毒ガスの蔓延する中でヒロインと共に活躍する…テンポが良くコメディありスリルありでとても楽しかった。あるものを使いなんとか凌ぐサバイバル感もさることな>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

-

戦時中の分断、差別や政治的な対立の中政治的な見世物として組まされたバラバラのチーム。言葉も通じず立場も違うジャクソンとギムがタップダンスの中で解放され通じ合う一瞬がとても美しく夢を感じる。コメディ部分>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.3

まさに今落ち目である事に焦る元スターとそのスタントマンの話。二人の関係は兄弟以上と言われる長年の信頼感がとても良い。ともかくクリフが渋くて格好いいし犬も賢い。時代背景と事件へのカウンターでもあり、やり>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

やくざという家族を得て人生を歩み、やくざということで家族や人生を失っていく。何枠もの血の繋がらない家族がいて親分から子分、兄貴分から弟分、子から親などさまざまな関係と感情が入り交じる。やくざという生き>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

無数の階層を縦断する食卓の食事の分配をシチュエーションスリラーとして使っていて面白い。もし安定して満たされていたならば他者へ分け与える事も考えられただろうが次の階層への不安、前はあれだけ辛かった、とい>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.3

機械的で人をはね除けるような会計士は実は裏稼業御用達で…との始まりだがどちらかというとフィジカル面が目立つ内容だった。数学的能力と身体能力がずば抜けていて几帳面な彼の狙撃のタイミングも等間隔なのはすこ>>続きを読む

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