まーくさんの映画レビュー・感想・評価

まーく

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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

やっと違う場所に行けるようになったのに、最後に二人がいる場所が変わらないのが印象的だった。結局、二人でいられるのなら、場所はどこだって関係ないのだと思う。どこにいるかではなく、誰といるか。ただ一緒の時>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.5

コルムの度が過ぎていて、いやいやいや...となったけど、超閉鎖的な環境下で何事か自己実現をしようと思ったら、目障りなものはあれほどまでに強く排除しなければ達成できないのかもと思った。内戦も、何もかも、>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

2.8

あのワンダーランドが残されていた理由がよく分からないけど(爆発したり方法はいくらでもあったんじゃないか)、気味が悪いものは誰も見たくないし聞きたくないし、触れたくないもんね。

蓋をされていた臭いもの
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誰かの幸せ(2020年製作の映画)

3.8

誰か... 友だちなど身近な人の、幸せを素直に喜べない時ってあるな。幸せのための継続した練習を、本人はごく自然なこと、むしろ楽しいことと認識していると、余計に嫉妬心が湧いてしまうだろう。なぜなら、努力>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

丁寧に・優しく・傷つけないように、最近の指導方法は変わってきている。確かに相手をひとりの人間として尊重することは指導者にとって大事な姿勢だけれど、あまりに傷つけないように、いや言うならば批判されないよ>>続きを読む

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

池井戸潤さんの作品はじめて観た。これは推理ものなの?人情ものなの?大きな種明かしもなく、誰かに共感できるでもなかったんだけど、どっちかに振り切ってくれてる方が印象に残ったと思う。振り切れなかったのは、>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

ベランダでミキティーが華子に投げかける言葉に救われる。それぞれの環境に、それぞれの地獄があるわけだけども、その地獄の中でたったひとりでも、拠り所となる誰かがいてくれたら、それだけで何とか生きていけるの>>続きを読む

オースティンランド 恋するテーマパーク(2013年製作の映画)

4.5

新たな劇の一つのかたちとして、イマーシブシアターが流行している。この作品はその逆バージョンと言えば良いのだろうか、イマーシブシアターを映画を通して観させられる。イマーシブ好きとしては、現実と舞台が次第>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.5

好きな女性が周りにとても多いので、何がそんなに魅きつけるのだろう?と鑑賞。どんな人間であろうと、誰のことも、誰も断罪しないし、かといって大袈裟に受け入れるわけでもなく。この距離感に憧れる。

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

4.0

まさかの着地点!彼ほど柔軟性のある人間はいないのでは?公務員=安定なのだとしたら、彼は図らずともその対極にいるのでは。

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.5

隅々までコメディとして観るべし。主人公はもちろんだけど、都市が勃興していく姿がキラキラしていてまぶしかった。

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

4.0

観たら背筋伸ばされる真面目な内容を期待してたら、ケラケラ笑わされた!イタリアも日本と同じくらい、いやそれ以上に保守的な労働環境なのか〜と思いきや、どの人物もカラッとしていて最高。

恋人はゴースト(2005年製作の映画)

3.4

他人が置いてた家具そのままに住めるってすごいオープンやな、ましてや他人が使ってた寝具そのままって、、、、笑 それだけ神経質じゃなかったら、そりゃあんな危険な真似をしてでも助けようってなれるよね。主人公>>続きを読む

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

4.9

RRで育った人を狙ってるのかと思いきや、RRを観ていなくても、間違いなく楽しめる!!!

リブートものって失敗に終わることがほとんどで、作品中でも、過去の栄光をもう一度手にすることがいかに難しいかをデ
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.2

母と娘は、敵であって味方である。母の面子を潰さない程度に、出し抜かない程々のラインを守りながら(=いい子ちゃん演技)、それでいて母の叶えられなかった望みを代わりに叶えてあげる(=男子に負けない、競走に>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.1

国と、そこに属する人々。個々によって程度の差はあれど、意識/無意識はあれど、ふたつは形の見えない、深い根っこで繋がっている。自国を追われ、乗り越えるために前に進むしかない、その痛みはどれほどのものだろ>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

ハラハラドキドキだけじゃなかった!非常に訓示にあふれた作品だった。

自分とは何者なのか?人がこの問いを持つ瞬間は、往々にして人生を揺るがす危機に陥ったとき。父母仲睦まじく、子供は優等生、そんな絵に描
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

デボラの理解力の速さと深さに、地味に一番びっくりした。一体彼女がどんな背景を持った娘なのか、裕福でないこと以外分からないのがかえって彼女の頭の良さを際立たせていた。

と、いきなり脇役の話をしてしまっ
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

こんな小ちゃな石ころに、なぜこれだけの犠牲が必要なのか... 世の中ってふしぎだなあ、と他人事のように見ていたけれど。よく考えてみれば、これはダイヤに限った話ではなかった。自分の身の周りにあるすべての>>続きを読む

夜の来訪者(2015年製作の映画)

3.6

一軒家と回想のみで場面が動くのに見応えがあるの凄いなと思っていたら、戯曲が元になっていると知り納得だった。そういった背景をしらないままだったら、私だったらいかにもイギリス人好みのミステリーっぽいのに普>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.7

主人公をとりまく環境内だけで発展するこういうシンプルな作品は、気構えず、過度な興奮もなくて、たまに無性に観たくなる。気にかけてみたら、自分を変えてくれるトリガーなんて、日常の中に山ほどあるんだなと思っ>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

3.5

なぜパピヨンは最後までドガを見捨てようとしなかったんだろう?さらに、実際にはドガの存在はいなかったと知って、なぜドガを作品の中に盛り込んだんだろう?と不思議に思った。

恐らく、ドガはパピヨンにとって
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.5

スパイダーマンって、ありふれたヒーローものなんだろうくらいの認識だったけど。「父親とはなんたるか」を強く訴えてくるメッセージ性のある作品なんだとびっくりだった。本当の父親ではないけれど、いっぱいの愛情>>続きを読む

ブラックブック(2006年製作の映画)

3.8

「簡単に他人を信用するな」、的なことをスマールから言われていたけれど、あの言葉を通してこの作品が伝えたかったことの一つは、「同胞というものは脆い関係性でしかない」ではないかなと思った。

権謀術数に巻
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

以前観てなかなか題名が思い出せず、やっと見つけた。それくらい、なぜか忘れられない、他とは被らない魅力のある作品。確かに壮大すぎて初見では頭に「?」が浮かぶし、「で?何が言いたいの?」てなるかもしれない>>続きを読む