マイコさんの映画レビュー・感想・評価

マイコ

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正欲(2023年製作の映画)

4.3

複雑なテーマを、複雑なまま最後まで扱い切っていて好きな映画でした。朝井リョウさんの小説はいつもそんな切り取り方で、断罪も解答もしないところが面白いです。
性的嗜好の範囲がどこまで許されるのかって人間が
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.6

バスの旅を通して出会う様々な人々と、紐解かれていく妻との思い出が、丁寧に織り混ざられていて心地の良い映画でした。
バスにおじいさんが乗っている時、その存在を気に留める人がどれくらいいるだろう。その表情
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千年の愉楽(2011年製作の映画)

3.7

高良くんも高岡さんも色気がもうすんごいんだから。濡場とか関係なく、さりげない仕草
とか目配せだけでドキドキした。
しのぶさんの味のある演技とも相性抜群。
普段こういう一昔前の時代設定のものはあまりたく
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望み(2020年製作の映画)

3.8

いつか息子が大きくなったら、こんなことが我が家に起こるのかもしれない。って考えながら見たから没入しすぎてしんどかったけどすごく良かった。
犯罪の加害者被害者ってよくあるテーマだけど、そのどちらかを待つ
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.1

生活保護をテーマにしたドラマや映画は複雑なテーマであるがゆえにどっちつかずの現実だけを垂れ流すドキュメンタリー的な感じが多いけど、これはけっこう思い切って問いかけている印象。かといって薄っぺらい勧善懲>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

世代の価値観の違いを埋めるのはいつの時代も多分すごく難しくて、もういい分かり合えないから。ってなってしまうのだけど、そこから逃げずに関わりあえたならこんな味のある親子の時間を生み出せるのかもしれない。>>続きを読む

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.8

多様性多様性って言いながらも、他人事だから言えるみたいなところあるよね。当事者にならないと本当に複雑なところは分からないんだろうなぁ。
この人は悪いとか正しいとかそういうジャッジを下すことなく、ただた
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.5

藤原竜也に引き込まれて最後まであっという間だった。どこまでがフィクションなのか、あやふやな感じが個人的には考察が広がって楽しかったけど、白黒はっきり!みたいな映画が好きな人はモヤるかも?
ラストが余韻
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.5

養子縁組をする側と引き渡す側を、ものすごくリアルに丁寧に描いている映画。知らない世界だけに、めちゃくちゃ没頭してしまった。
事情があってひっそり赤ちゃんを産むお母さんはたくさんいるけれど、みんなが妊娠
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.4

観ててずっと楽しくて愛おしい!出てくる人たちみんな好き。自然な魅力とパワーに溢れた人物たちの、葛藤や人間模様も面白い。
偏屈なおばあさんが改心するっていうありがちな展開かと思っていたけど、主人公がとて
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

4.2

パワフルで超超超かっこいい!
でも人間の一筋縄ではいかない繊細な部分も丁寧に描かれていて、元気になる味わい深い映画でした🎞
少し前の映画なので前時代的なシーンも多かったけど、やっぱり過去の欧米は今の日
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

観る前は勝手にゲイカップルのラブストーリーかと思っていたけど違いました。
男の人が好きとかじゃなくて、好きになった人が自分と同じ性別だった、という一言に尽きるのかな。
マジョリティ側からすると男同士で
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.7

すごくすごく可愛くて面白くて泣けてくるようなものがぎゅっとつまった宝物みたいな映画だった。
主演の二人が最高すぎるよ。
お芝居だから本当は存在しない二人だけど、見終わった後むしょうにこの二人に会いたく
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前科者(2022年製作の映画)

4.8

こういう綺麗事抜きの映画を見るといつも、犯罪者と犯罪をおかさずに済んでいる私は地続きなんだと思う。

犯罪者は異常者か?それとも、条件がそろっただけの、普通の人か?

人は生まれながらに不平等で、もし
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.8

主人公の言葉染み入ったな…
「この島を受け入れようとしている、でもこの島は私を受け入れてくれないかもしれない。私はそれすらも、受け入れないといけないの?」
主人公の対息子、対夫への思いと重なりあって。
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.5

流星くんが役にすっぽりはまっていて、江口さん三浦さんが風格だだ漏れでとにかく格好良い。
劇中での白い光を最大限に使った背景なんかもすごく物語に溶け込んで、美しい世界観が素敵でした…!

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.5

こんな名作を今さら観たけど、なんでもっと早く観なかったんだろうか!と思った。
主演の二人がダンディで妖艶でとにかくドキドキした。この人たち主役を演じるために生まれてきたんじゃないかって思うくらい主人公
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キャタピラー(2010年製作の映画)

3.8

性暴力ものの映画はよくあるけど、これは「そこに目をつけたか」という面白さがあって、苦手ジャンルながら最後まで完走。

ただの反戦映画じゃなかった。
当時女性として生きることが四肢を奪われているのと同じ
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

インド映画とあってかなり長尺だけど、あっという間に見れてしまう。秀逸なコメディ要素多めで思わず笑ってしまう。
なにしろ男たちの友情が終始かわいくて愛おしくて尊い!何度も笑ったけど、何度も泣けたなぁ。
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余命10年(2022年製作の映画)

3.2

主演の二人がすごくすごく良いので、もっと味の出る言葉を話させる脚本だったらさらに入り込めたろうなぁと思いながら鑑賞。
原作読んでいないのでどこまで脚色なのか分からないけど、どこかで聞いたことのあるセリ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.5

もう共感とかいう次元ではない。笑
宮本も靖子もアツ過ぎて、見ながらついていくのにヘトヘトになるし血生ぐさいシーンもしんどいんだけど、
でも見終わった後になんか得体の知れないガッツが湧いてくる不思議な映
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.8

とっても可愛くて心温まる映画。
母になってから観たので余計に泣けてしまった…
シリアスすぎずポップな反抗期で、疲れた時にクスッと笑いながら楽しく観れる。
ついでに八丈島行きたくなっちゃった。

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.3

橋本愛ちゃんもすごくナチュラルで素敵だけど、出てくる田舎の人々のたたずまいとか営みがかっこいい。田舎に住む人たちを、かっこいいという目線で見たことは意外となかったかも。発見のつまった、奥深くて面白い映>>続きを読む

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.3

不思議。田舎のドキュメンタリーみたいな雰囲気だけど、ちゃんと心に響く映画で、ほっこりのんびりな雰囲気だけど、込み上げるものがある。見終わった後、良い映画みたなぁって思う。

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

4.3

夫婦の再生がテーマはよくあるけど、設定が面白いしコメディ要素もあってめちゃくちゃ楽しめる。メインの二人のラブストーリーも無駄なくしっかり描かれてて全然物足りなく無い。
ファンタジー、音楽、恋愛、友情、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

人物の人生や過去がゆっくり混じり合っていくのが、とっても心地良い。死と罪との向き合い方、変えられない今と過去の清算の仕方、どの人物の人生を手にとっても奥が深くて考え足りない。
他人の死に対して罪を背負
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

4.6

ワン・デイと同じくらい好き。親友同士のすれ違いラブストーリーっていうのは同じ。ワン・デイはすれ違いの部分がドラマチックに描かれてて面白いし、こっちは二人の固い絆が中心にあって心温まる。この手の話好きな>>続きを読む

火花(2017年製作の映画)

3.8

原作読まずに鑑賞。だから二人のうちどちらかが大病を患うとか事件に巻き込まれるとかいう展開があるのかと思ったら、実に日常的でリアルな展開。その生々しさに引き込まれた良い時間でした。スパークス最後の漫才、>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

鬱映画と聞いて、気になりつつも怖くて長くチャレンジできていなかった映画。
おっかなびっくり観てみたら、…鬱!圧倒的鬱!!ダンサーインザダークの500倍鬱。

でも、こんな言い方が合っているのか分からな
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.0

ドラマが最高だったので映画も観てみたけど、きちんとドラマの延長だった。ドラマとして最高だから、変に映画仕様にしないでほしい、というドラマファンの気持ちをよく分かってらっしゃる…
こんな穏やかなのに、声
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.3

映像美と歌声とで魅力的な映画だけど、やっぱりサマーウォーズから期待して見ると、どうしても盛り上がりを求めすぎてしまう。一番驚いたのが、染谷くんの演技上手すぎて、もはやプロの声優さんだったこと…!

バースデーカード(2016年製作の映画)

4.0

妊娠中に見たので余計に泣けてしまった。
橋本愛ちゃん、こういう空気感の映画すごく合うなぁ。本当に素敵な女優さん。私的には、弟のマサオがすっごくよかったけど。笑
一つ一つのセリフがどれも自然であったかく
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.3

三十路女の、わっと溢れ出す部分と、どこまでも鈍感で凹な部分と…
そのアンバランスさに共感しちゃうなあ。
誰かも言ってたけど、フランス映画っぽくてちょいとオシャレ。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

考えさせられる。検察の仕事の本質を垣間見たような気持ち。奥が深いなあ…
悪役のキムタクに期待して見始めたけど、悪役ときっぱり言い切れないどころか、悪人ってなんだろうかとまで考えさせる、素晴らしい演技と
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.5

普通のサイコスリラー映画かと思ったら、とんでもない奥深さで圧巻の1時間46分であった…!
怖い!そのへんのホラーより震えた!けど面白い!!

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.2

漫画もアニメも見たことなくて、夫につられてなんとなく観た映画。が、めちゃくちゃ面白かった!実写は残念説があるけど、普通にすごく面白かった…。原作はもっと面白い、もっとカッコいい、と聞くのでそっちも見よ>>続きを読む

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