極黒の女子中学生さんの映画レビュー・感想・評価

極黒の女子中学生

極黒の女子中学生

阿賀に生きる(1992年製作の映画)

3.0

良い釣り映画なのだが、魚がかかった瞬間を撮らないのはいかがなものかと。
船作りのくだりはずっとジーンっときてた。老化を理由に距離を置いてた仕事に復帰するくだりは思わず泣いちゃうわぁ

村の人が裁判所に
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.0

アクションのでたらめ加減はすごく好き。ガンアクションで畳返しをする突飛さにも軽く感動。悪の組織のアジトの間抜けさはネトフリマネーでどうにかならなかったのかな…
鈴木亮平のアイドル映画としても好印象。鈴
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.5

大美賀均と西川玲が帽子を脱ぎ相手に共存を望む所作と、それを冷たく突き放す自然の描き方はまあまあ良かったが、特に小坂竜士と渋谷采郁の車内のやりとりが好き…
『ハッピーアワー』で「すみません」という言葉を
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ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ(2023年製作の映画)

3.2

これは良いカラオケ映画。『HHH:侯孝賢』のラストを思い出す
「いつまでも君を」のセリフパートで加山雄三に寄せてるの笑った。一航海(90日)で恋人の心が変わり振られた話で喰らった

コロナ禍後にも繋が
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.3

役者同士の会話でバストショットやクローズアップを使いまくるが、役者はレンズではなく、その奥にいるであろう役者に目線を向ける。ラストではそのレギュレーションが破られ、暗視スコープを被ったテッド・レヴィン>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

1.8

濱口竜介ってこんな画面シメる映画撮るんだ…という発見ができてよかった

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

2.0

科白が白々しすぎて引いた。最後のNOT THE ENDも寒すぎて風邪引いた

バンドマンたちが最後演奏しないで聖歌隊として参加するのはワロタ(しかもめっちゃ上手い)

何食わぬ顔(2003年製作の映画)

3.0

ラストの電車内が良い。トンネル入った後に走る光の筋

天使の復讐(1981年製作の映画)

4.0

ダサくて最強に面白い80s映画。ラストずーっとスローで撮ってて爆笑してしまう
序盤は割と重厚なドラマかと思わせておいて、中盤からはアホみたいに男が死んでいく。30分くらいで男が10人くらい死ぬ

職場
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ガールフレンド(1978年製作の映画)

2.0

芸術家になれず結婚する女友達の描写が弱い… なぜ序盤であんなに雑な編集をしてしまったのか

北部への追撃(1943年製作の映画)

3.8

特撮が良い。潜水艦のシークエンスから始まり、雪崩に巻き込まれるドイツ人とワンコたち!ラストでちゃんと飛行機も飛ばして墜落してくれる

エロール・フリンの暴力がリアルすぎて引く

PASSION(2008年製作の映画)

4.0

前半はテレビドラマみたいな編集と照明の脆弱さにハラハラさせられたが、後半の室内劇から劇的に盛り上がる。そしてなによりラストのトレーラーの通過〜〜〜!奇跡すぎる
切り返すと別の時間のような明るい画面にな
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

いまさら見たけど死ぬほど良かった… 『親密さ』の駄目なところを全て克服したかのような出来映え

観客に優しくないのは尺だけで、脚本は大衆向けに感情を台詞に乗せていて好印象。
特に観客が抱く感情を代弁し
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ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

4.5

車が横転しまくって爆破される神映画。プールに落下して爆破するところが爽快すぎる。

巨大モニターの前でジグを踊るブルース・ウィリスも最高だが、ラストの爆破オチも最強に笑える
全く匂わせないが、実はブル
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ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

2.8

会話劇の楽しさはあるがイマイチ肌に合わず…。圧倒的に運動が足りない
仕事後に見る映画ではないな…疲れた…

苦役列車(2012年製作の映画)

3.5

森山未來がサブカル女をなじるときに決してカメラを切り返さない選択をするあたり、何を撮るべきで撮らないべきかを選別できていて偉い

中古屋で物売るときって自分の価値を査定されるみたいでキツいよね

「お
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

画面に変化のない会話劇を約2時間見せられてヘトヘトに疲れながらも、流石に後半の養護施設からは画面的にも面白くなる。

役者の顔を撮るのはタイトル通り眼差しを魅せたいからなのは理解できるが流石にくどすぎ
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.0

高速道路が破壊されて高架下の住宅街が全滅するカットが超絶望。肉片だらけの光景の嘘っぽさも良い

ジャスティン・チャットウィンとトム・クルーズが口論するときに戦車が通過する情感描写も流石。(水飛沫まで上
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奇跡(1954年製作の映画)

4.0

目をゆっくり開くのではなく、一瞬目や眉が動き、手がゆーっくり挙がる。その後の第一声が「子どもは?」なのに泣く

あと子どもとプレーベン・レーアドルフ・リュが話すシーンの180°トラッキングショットもた
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

4.0

終始作為的な視線のズラしが繰り広げられるが、無闇にカットを割らずに長回しを選択したのが偉い。カットを割らないことで、画面には嫌らしさではなく気まずさが漂う。カメラをそこに置いたのではなく、そこに置いて>>続きを読む

川崎競輪(2016年製作の映画)

3.5

10メートルも泳げないカナヅチだから船が好きな立ち飲み屋店主のエピソードすき
カメラの存在感が無さすぎてビビる。カメラマンとおっちゃんたちの間の信頼関係を想像してしまう

ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

3.5

エディ・マーフィが着替え終わり、銃を構えるところでタイトルインするのかっけぇ〜!「Better way」を流しながらビバリーヒルズをドライブする点描(程よく治安が悪い!)も素晴らしい

ラストバトルで
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

ロングショット×唐突な暴力

長回しがあるからこそ一瞬のインサートが恐怖を際立たせるし、画面で事件が起きることを期待してしまう

どーみても首吊りのショットは人形だと判るのにマジでビビる

Helpless(1996年製作の映画)

4.0

音楽が良すぎる〜 終盤では常に低音が回ってて腹がぐるぐるしてくる

三石研がヤクザの腕を折るカットと、浅野忠信がフライパンでぶん殴るカットの編集が上手い。特にフライパンのカットは殴る瞬間も捉えているの
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長い灰色の線(1954年製作の映画)

4.4

モーリン・オハラとタイロン・パワーの出会いが良すぎる… グローブを蹴り飛ばしたあと落ちた帽子を拾って被せる所作!!!
オハラがなかなか声を発さないのが更に魅力を引き上げている。キスを迫るポーズにも萌え
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GIFT(2023年製作の映画)

3.0

雑木林の横移動撮影を2回行っているが、そのどちらも味わい深い。『悪は存在しない』ではヒロインの女の子が声を発するのかが気になる

サイレント映画として見ると、グランピング運営に反対するところをもっとコ
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上海から来た女(1947年製作の映画)

3.5

鏡映画の傑作。話は終始ふわふわしてるが、水族館のラブシーンが不穏すぎてゾクゾクする
ウェルズが遊園地の謎空間で迷子になるシーンもマジキチすぎる

TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

3.0

背景がとてつもなく良い… 劇画を描く上で最も重要な要素なので背景が気合い入ってるとそれだけで嬉しい
現実世界に漫画のキャラたちが総登場するベタな流れも大好きっす

咀嚼中の焼肉を欲する美人ママのエピソ
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やくざ絶唱(1970年製作の映画)

3.5

色彩や画面構成は明らかに平常運転の増村なのだが、勝新という異分子が掻き乱していて興味深い。
特に大谷直子が処女喪失したことにショックを受けて勝新が家を飛び出すとこの芝居の過剰さが、増村映画に染まらず抵
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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

3.0

瀬尾夏美の文章が良すぎる…

珍しく小森はるかが存在せず、劇映画的な画面が目立つ。

姿三四郎(1977年製作の映画)

3.0

田中邦衛が激萌え

尺に対してバトルが少なすぎるが、野外のロケーションの仰々しさは100点

息の跡(2015年製作の映画)

3.0

そこまで響かなかったが、エンドクレジットとその後のシークエンスに泣いた…
特にラストショットで引き抜かれたケージングを追うカメラのうごきね

かげを拾う(2021年製作の映画)

4.0

奥さんが登場してから俄然面白くなる
様変わりした実家の跡地を散策した後、港にでてから空の色が淡緑色に染まっていたのが衝撃だった。そのあと青野文昭が淡緑色の塗料を塗ってるカットに切り替わり、彼女にとって
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