「トリプル9」。欲望のバージニアで男ゴコロをグッと掴んだヒルコート監督の新作です。最近クールなポリスアクションが足りなかったせいもあり、そこそこ満足できた一本。全体的には凡庸でも、キラリと光るワンア>>続きを読む
…これ、何て言えば良いのかなあ〜
まぁ、ネタ映画ですよね。
呪いのビデオを見てしまった女子大生と、佐伯家の隣に越したおかげで伽倻子に誘われてしまった女子高生が、口の悪い霊媒師の助けを借りて互いの呪い>>続きを読む
いやぁ、〈ホラーの黒沢〉が帰ってきた!ってのが第一印象。過剰なまでの照明効果、クルマ移動時の背景クロマキー撮影など、「黒沢映画らしいっ!」と拍手したくなる演出で、まずは合格点。ロジック無視な展開も、黒>>続きを読む
交通事故に遭い、意識を失った若い女性ミシェル。目が醒めると、そこは民家の地下シェルターだった。主は元軍人のハワード。彼が言うには、ロシアか宇宙人か、得体の知れない何かが地球を攻撃し、地上の生き物>>続きを読む
緒形直人の、あのメモ食っちゃうときの顔演技だけで合格点ではあるんだけど、その後、無理矢理に佐藤浩市劇場になだれ込むのがガックリでした。原作みたいにスパッと終われば綺麗だったのに、なんであんな蛇足展開に>>続きを読む
ニューヨーク。話題の銘柄と最新の市場ニュースを伝える財テク生バラエティ番組「マネーモンスター」。司会のルー・ゲイツは、長年コンビを組んでいるディレクター・パティと共に、いつもどおりスタジオに入った。今>>続きを読む
アメリカ、ニューポート。地元大学の哲学科教授として赴任したエイブ・ルーカスは、鬱でインポの暗い中年男。向かいに住む同僚で欲求不満の人妻リタに迫られても勃起しないし、学内一美しい女生徒ジルに告白されても>>続きを読む
典型的な転落ボクサーの自己再生ドラマで、「ロッキー」も「チャンプ」も知っている者からしたら、何を今更…と思ってしまうのは否めません。アントワン・フークアの映画って、「それなりに男のセンチメンタリズムを>>続きを読む
奇しくも映画ネタやメタ演出などデップーと共通点が多い「神様メール」。
この世界を作った神様は、実はブリュッセルの安いアパートに住んでいました。神様は、人間を作って増やしたはいいけど、見ていて退屈なの>>続きを読む
傭兵ウェイドが愛する娼婦ヴァネッサとラブラブな日々を送っていたある日、全身癌の末期と宣告されてしまう。ヴァネッサを悲しませたくない彼は、癌を完治させてやるとの甘言につられて怪しげなミュータント実験に参>>続きを読む
「スキャナー 記憶のカケラをよむ男 」。モノに触れて残留思念を読みとる能力のある元芸人・仙石が、元相方の丸山と共に失踪したピアノ教師を捜すうち、おぞましい連続殺人事件に巻きこまれるというストーリー。>>続きを読む
観ていて胸くそ悪くなる、インテリジェンスの欠片もない映画です。そしてこれは、私なりの褒め言葉だったりします。
二時間延々、ただひたすら喧嘩と弱者いじめを繰り返すだけの映画なんですね。文字どおり衝動的>>続きを読む
「この国では、人が消え過ぎていると思いませんか。皆、狭間に落ちるんです、建前と現実のね」
〈story〉
モスクワ、ゴーリキー公園で三つの銃殺死体が見つかった。被害者は外国人で、弾丸は7.65ミリ>>続きを読む
今日は「ヘイル、シーザー!」を鑑賞。コーエン兄弟の新作です。
結論を先に言うと、〈面白くないけど楽しい映画〉といったところ。スジはあってないようなモンだから、「ファーゴ」のような坂道転がる系の映画じ>>続きを読む
昭和64年1月5日、群馬県下の雨宮漬物店の一人娘・翔子ちゃんが誘拐され、殺害された。事件は未解決のまま時代は平成となり…
平成14年12月。翔子ちゃん事件(通称ロクヨン)の追尾班の刑事だった三上は、>>続きを読む
ラッセル・クロウがジェイク役で、大人になったケイティをアマンダ・セイフライドが演じます。ジェイクが遺した作品「父と娘」の内容が不明だとか、ケイティがセックス依存症なのが受け入れがたいとか、レビュー評価>>続きを読む
26世紀、移住計画の先駆けとして苔とゴキブリを火星に送り込んだ日本政府は、大気が地球同等となった時点で繁殖したゴキブリの駆除に乗り出した。犯罪者たちを宇宙船に放り込んで、火星に飛ばしたのである。彼らは>>続きを読む
何の予備知識もなく、どーせ年寄りが年寄りのために作った人生賛歌でしょ、と思い込んで見始めて…開始数分で衝撃を受けました。
これは凄い作品で、極めて難解です。監督のソレンティーノさん(ちなみに年寄りで>>続きを読む
史上最もダサいベーコンを味わうことができる珍品でしたね。少年たちの関係性やキャラクターを、二人の行動だけでしっかり観客に植え付ける前半の脚本の巧さ、笑わせるつもりはないのに可笑しいベーコンの演技。スタ>>続きを読む
人種や性別による差別社会を皮肉った世界観で、〈なりたいものになれる〉というアメリカンドリームの肯定がテーマのディズニー作品。オトナも笑えるし、刑事モノとしてのストーリークオリティも保っているので、良作>>続きを読む
アラバマの開拓地…小さな牧場を営む開拓民ジョー・スターレットは、美人の妻マリアン、幼い息子ジョーイと暮らしていた。彼らを含む開拓民たちは、以前からこの地で牛を育ていた豪農ライカーの嫌がらせを受けている>>続きを読む
「大統領の陰謀」のような優れたジャーナリズム映画にして、観ていて熱くなる社会派ドラマ。何がいいって、この問題をスポットライトチームがパーソナルに捉えているところですよね。サーシャには敬虔なカトリックの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
とにかくジャックの健気さと自然体、そして成長ぶりですね〜!彼の目を通して見えるありふれた景色が、なんと美しいことか。ここぞという時に昂ぶる音楽も良かったですよ。ウィリアム・H・メイシーの使い方にはやや>>続きを読む
暗殺を通して人の役に立つ大人へ成長していくという逆説的テーマが、この続編ではさすがに無理になってきています。
これから起こることや武器の特徴を全てセリフで説明するという邦画のお約束は、まぁ許しましょう>>続きを読む
いわゆる藤原〈半笑い〉竜也映画の中ではマシな一本。強引なところや、死亡フラグが目立ちすぎる点や、ツッコミどころも多数あるんだけど、キライにはなれない。それはやはり、子役たちの立派な演技によるとこが大き>>続きを読む
「探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!」。待望のDVD化です。オンデマンドで値は張りますが、これは買う価値ありましたねー
ポイント1:タイトルシークエンス!
ビル・コンティのスコアをたっぷり堪能できるの>>続きを読む
1920年代末のコペンハーゲン。そこそこ名の売れた風景画家アイナーと、いまいち売れない肖像画家のゲルダは仲睦まじく暮らす若夫婦だった。ある時、ゲルダの絵のモデルを手伝うため女装したアイナーは、幼少の>>続きを読む
「家族はつらいよ」観て参りました。新宿ピカデリー、高齢者で埋まったシアターでございます。
「東京家族」と同じキャストでコメディをやるということで、キャラの変換ぶりが一つの見所。夏川結衣や正蔵なんか>>続きを読む
話は嫌いじゃないです。橋本環奈にフレッシュさがないとか童顔すぎるとかイチャもんはつけたくなるけど、話は悪くない。青春ドラマと極道映画のいいバランスは取れていたと思います。何度も繰り返しますが、話に文句>>続きを読む
スペイン…
…元国語教師で現在失業中の中年男ルイスは、12歳の娘アリシアと二人暮らし。だがアリシアは白血病で余命僅かと宣告されていた。ある時、アリシアの日記をふと読んでしまったルイスは、娘が日本製ア>>続きを読む
その昔。ある銀行のあるオッサンが、いいことを思いつきました。それは、銀行が抱えている住宅ローン案件を証券化した商品として投資家に売るというもの。家を買った人は毎月ローンを払うのでそれが投資家への配当>>続きを読む
1952年、雪嵐に襲われたマサチューセッツ州の漁村チャタム。沖合で二つ折になって難破したタンカー〈ペンドルトン〉の救助のために、たった四人の沿岸警備隊員が小型救助艇で荒波に飛び出していく。そのリーダー>>続きを読む
元XスポーツアスリートでFBI訓練生ユタくんが、同じようにXスポーツで犯罪を犯すボーディのチームに潜入する…という「X-ミッション」を観ました。以下ネタバレ!
➖➖➖➖➖
ひじょーーに残念な映画で>>続きを読む
断っておきますが、私、1話もテレビシリーズは見ていません。小栗・柴崎のファンというわけでもございません。単に時間的都合でこれをチョイスしただけでございます。
最初にザックリとドラマシリーズのあら>>続きを読む
「ザ・ガンマン」。96時間のモレル監督新作という扱いですが、そんな紹介はダメです。これは…
ショーン・ペン兄貴のプロモーションビデオなんです(笑)
ロゴの出ない〈ヨーロッパコープ〉映画と言える>>続きを読む
安定打率のリドスコ映画でしたねー。彼の低予算作は意欲的かつマニアックなんだけど、大風呂敷広げる映画は見る者選ばない作風(ケレン味なくて物足りないんだけど)ですよね。本作は、もろ後者のカテゴリでした。 >>続きを読む