lamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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聖杯たちの騎士(2015年製作の映画)

3.5

『ツリー・オブ・ライフ』と似てるなぁと思ったら同じ監督*
映像が綺麗だしナタリー・ポートマンやケイトが出ていてわぁっと思うんですが、いまいち内容が頭に入ってこず・・・

テニスボールが水に浮かんでいる
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ざくろの色(1971年製作の映画)

5.0

ずっと記録できていなかった。映画をよく観るようになってからわりと初めの方にジャケットを見かけ、その強烈なビジュアルに惹かれすぐさまDVDを購入したのを覚えてる。

羊皮紙の書物、果肉を素足で踏み潰すO
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ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

4.4

ずっとこっちがデビュー作だと思っていました。退廃的な街並み。ネジや眼球のない人形、無機質な物に宿る命。

クエイ作品は奇妙なルックスの人形が多々出演していますが、今作ではまともでリアルな男の子(中国人
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人工の夜景(1979年製作の映画)

3.6

四六時中ずっと暗闇、みたいな何となく夜の終わりのない感じがする世界。デビュー作からクエイワールド炸裂。

ふわっふわっと軽く宙に浮くように歩いてるシーンが良かった。

一時期毎晩寝る前に観ていたけど、
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.6

二人並んで犬の散歩してる時の、背景が鮮やかでよかった*レオニー役の女の子が可愛いことが救い。

なんかイライラする、退屈な日々。自分の感情はコントロールできないし、周りを許すことも受け入れることもした
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.6

夏になると観たくなる、ロメールの作品。瑞々しさと可愛らしい配色、ナチュラルな映像に心奪われました。不思議と何回も観ちゃう。あの一瞬の表情をジャケットにするところもさすがです。

7/2〜8/4までのデ
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ザ・ヴィジル~夜伽~(2019年製作の映画)

3.6

ユダヤ教、ホロコースト、そこに主人公の過去のトラウマが入り混じったオカルトホラー。

あまり詳しくありませんが、ユダヤ教の超正統派と呼ばれる人々は、外界とは隔離されたコミュニティで生活をしてるそう。そ
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.9

今更ながら初鑑賞*
誰もが一度は憧れる、ファッションアイコンとして名高いマチルダ!やっとお目にかかることができました( ; ; )ナタリー・ポートマンはこの頃から天才的な女優さんだったのね・・・
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天使のたまご(1985年製作の映画)

4.2

たまごを抱える少女と、夢で見た鳥を追う青年。退廃的な水没都市。巨大魚の影。ずっと夜のような、洞窟の中にいるかのような暗い世界。水やガラスの瓶、少女のふわふわな髪が美しい。

このジャケットに惹かれ、昔
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くもとちゅうりっぷ(1943年製作の映画)

5.0

ああなんて可愛いんだろう( ; ; )
昭和レトロなてんとう虫ちゃん。
シルクハット被った、おじさんみたいな蜘蛛に狙われて・・・

46年に日本でこんな素敵なアニメーションが誕生していたとは衝撃。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

全てにセンスを感じる、非常に美しく洗練された作品でした。マリアンヌとエロイーズが離れてもきっと互いの存在を思い返すように、私も鑑賞後数日間は深い余韻に浸っていました。

焚き火の炎がドレスにふわっと燃
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危険な戯れ(1975年製作の映画)

3.8

うわ、ジャケットこんなだったの…?シリーズ( ; ; )笑 この監督でなければ絶対見てなかっただろうな・・・

相変わらずフェティッシュな描写が多く、目が点になることありましたが、美術やぶつ切りのコ
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.8

ペドロ・アルモドバルの女性讃歌3部作の2作目*
昏睡状態に陥った2人の女性。
それぞれの女性を想う2人の孤独な男たち。

OPはピナ・バウシュの『カフェ・ミュラー』の舞台。作中ではピナ・バウシュご本人
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アパートメント:143(2011年製作の映画)

3.4

恐怖度だいぶ抑えめのPOVホラー。

こういう作品にかわいい男の子やワンコが出演していると、早々に嫌な予感がしてしまってどうか無事でありますように・・・と祈りながら鑑賞。

既視感のある演出ですが、父
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言葉にならない(2017年製作の映画)

3.0

小さい頃から中々"Yes"を言えない男の物語。

モーニングルーティンでコーヒーを飲む!!!ということだけは例え遅刻してでも外せないみたい。笑

これを機にYesと意思表示できる人になって、幸せになれ
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不思議な黒いシミ(2015年製作の映画)

3.4

突如部屋の壁に現れた黒い"シミ"。
無くならないし、いつの間にか部屋の中で場所を移動する謎のシミ。

シュールなタイトルとジャケットに惹かれて。勝手に期待値上げすぎました。

内容は面白くていいなと思
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.7

3部作最終章、2章に続きドキュメンタリータッチで描かれる今作も、起承転結があまりないにも関わらず自然と魅入ってしまうから不思議。

あらすじに"異色のラブストーリー"とあって、どこがラブ?と思いながら
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ゾンビの中心で、愛をさけぶ(2018年製作の映画)

3.3

ゾンビになるウイルスが蔓延した世界。
「外出禁止」のアナウンス、「製薬会社がワクチンで大儲けを狙っている」、「人との接触は控えて」・・・現在の世界の状況に非常によく似ててびっくり。

究極的に追い詰め
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.8

南イングランドのハイベリー村。黄緑色の和やかな自然を背景に、赤いローブを纏った少女達が列をなし画面を横断する。色彩や構図、舞台や衣装の美しさ。どこも華やかで可愛らしく、観ていて退屈しません。

お屋敷
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.6

薔薇風呂に入った美女の画像を何度も目にし、いつか観たいと思っていた作品。
下劣でバカバカしいけど思わず笑ってしまう、サイコラブコメディ!

それぞれが自分の美学に従い生きていて、側からすると変態的でし
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.6

海洋学者であり海洋生物を追いかけるドキュメンタリー映画を撮る主人公ズィスー(ビル・マーレイ)と、その仲間たちの物語。

ウェス・アンダーソンらしい、作り込まれた映像にキャラが濃い登場人物達。生身の人間
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.5

キアロスタミのジグザグ道3部作の2作目。1作目があまりに好み過ぎて、これから2作目以降どうなってしまうんだろうと鑑賞してみると、全然思ってもみなかった角度から作品は始まる。

被災したかつての撮影地は
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.3

自分以外誰一人として存在しない世紀末の世界。孤独な男を演じるのは小人症のピーター・ディンクレイジ。誰もいないと思っていたある日、一人の少女に出会う。

SF要素強めな設定ですが、内容はヒューマンドラマ
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.3

食べ残した牛乳混じりのシリアルを、キッチンのシンクに捨てる。フルーツの果汁を飛ばしながら噛み砕く。食パンの赤いジャムがたっぷりついた面を下にして、テーブルにベチャっと投げ捨てる。トマトの果肉まみれの人>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

恐ろしく醜くてヒステリーなアン女王。
そんな女王の寵愛を取り合う2人の女。
幼馴染で長年女王に寄り添い裏で政治を操るサラと、返り咲きを夢見る没落貴族の寺女アビゲイル。曲者揃いの宮廷不条理劇。

優雅で
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

4.5

透明な少年と盲目の少女。
2人だけに見える世界。

世界の片隅、閉ざされた空間で生きる少年"エンジェル"は、ある日盲目の少女マドレーヌに出会う。

目が見えないなんて嘘かのように、研ぎ澄まされた五感で
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

90'sティーンエイジャー、男の子の憧れにフォーカスした作品。

兄の真似をして、ポスターを部屋の壁に何枚か貼り、バランスを見て貼り直したりするシーンや、カセットテープの山にキュンとする*

"ワル"
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アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

3.5

観始めてびっくり。悲しい結末を辿る妹役としてブルック・シールズが出てる!幼い( ; ; )♡姉役のアリスは、妹への嫉妬や親からの愛を上手く受け取れずに歪んでいく。
アリスのヒステリーは、この母親の性
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七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち(2020年製作の映画)

3.4

"7つの大罪"を問題児7人の彼女たちに当てはめる。スクールカーストものから段々と殺人ミステリーに。

暗めの茶髪少女たちの中で、ブロンドに濃いリップの彼女が目立つ。脚細くて小顔、あどけなさが残るものの
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囚われの美女(1983年製作の映画)

4.5

海と砂浜を背景に、赤い幕、雲と青空が描かれたキャンバス。繰り返される悪夢。

マグリットの画は好きだけど、これはまた全然違う世界。あの構図や作品を使って、アランロブグリエワールドを見せつけられました。
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カサノバ(1976年製作の映画)

3.8

この豪快な美術とカオスな世界観、すべてが濃い演劇会のような映像は、さすがフェリーニとしか言いようがない。好きです。

ただ歴史に残るほどの女好きの男を描いた作品なので、ストーリーは実にバカらしい・・・
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

以前オープニングで即挫折して、よくわからないけど"パンク"は苦手だなと思ってましたが、エル見たさに再トライ。

こんなにカオスな作品だったんだ・・・というのが正直な感想です。笑
SF青春パンクロマンス
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8人の女たち(2002年製作の映画)

3.8

これぞお洒落映画!と思うくらい、レトロかわいいファッションが素敵*50年代のディオールにインスピレーションを受けたそう。舞台装飾との相性も◎、秋に観たくなる映像です。

ミュージカルが始まると目が点に
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ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)

2.6

レトロなロマンス。
80'sの雰囲気が楽しめたのはよかった*
ヴィンテージのクッキーとか焼き菓子のレシピ本をめくっているような感覚の映像。

ただ登場人物に感情移入ができなくて、キャストもあまり響かず
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黒人魚(2018年製作の映画)

3.8

全編通して冷たい水を彷彿とさせる映像。ブルーやグリーンで統一されたインテリア。霧がかった湖の雰囲気や絶妙な色合いがとても好みで、観ているだけで癒されました*

ダークファンタジーっぽい作りで、ホラーと
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

パーティーで出会った見知らぬ不気味な男。その男は目の前にいながら、
「前にお宅で会いましたね。私は今もあなたの家にいます」と目を見開き、笑みを浮かべながら主人公フレッドに言い放つ。
内容忘れて再鑑賞で
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