国境へ向かうトラックのシーンは、含みのあるラジオ音声と光景が相まって象徴的。最後は国境ではなく、恐らく生と死の狭間を超えたのだと。結局目指しても目指さなくても、皆そこに行く。それまでの間を人生というわ>>続きを読む
酒とか煙草、音楽とか、映画。
拘りや蘊蓄、歴史を語りたくなるものほど、実はしょうもない自己満足であることがほとんどだなと思うんですよね。
捨てるに捨てれないし、監督自身の俺はこうだから仕方ないみたいな>>続きを読む
原案小説の世界観が、独特なカット割りとあべこべな感情を混ぜた演技、また配役や映像と音響的な演出で増幅されます。
手法として全てが美しいわけでもなく、チープなものもあれば、裸で目を惹く思惑のシーンもあり>>続きを読む
扱ってるテーマは結構シンプルな肌感。
まず移民としてのテーマが見え隠れする。アルジェリアやセネガルからフランスへの移民というのはもともと植民地だったことから一定の割合存在する。モロッコとかも多いはず。>>続きを読む
ドイツが来たりソ連が来たりと大変なのですが、ウクライナの民謡が何度も登場します。
占領された土地で歌や詩などの文化を謳い残してなんとか民族的なアイデンティティを保とうとするのは、精神衛生上においてや>>続きを読む
気楽に見れて、わかりやすい突っ込みどころも残してある良きB級Vシネマでした。草生えまくります。
主人公と犬の掛け合いを見てると、寄生獣の新一とミギーを思い出す感があった。
いやまあそれだけでしたが、なかなか微笑ましい感じでした。
オチがそこまで違和感なく見れてしまうのは女があまりにアレ過ぎて感>>続きを読む
違和感なく、そのままストンと最後まで観れる映画。特段派手な映画でもないのに終わる時にはなにか、胸に迫るものがある。
不機嫌な運転手がくったくのない笑顔を見せる、幸せそうだった女が絶望の表情を見せる、>>続きを読む
下心のある優しさ。
登場人物にそんな意図があるわけでないのは分かるのですが、映画の造りがそんな感じです。
私も男性なので否定はできませんが、もう少しスマートにできなかったものか。難しいか。
最後だけ急>>続きを読む
そうだなあ、なんか人間の業かな。
恥じる点かもしれませんが、必要なものとも思うんですよね。
自分は高所恐怖症で、飛行機にも乗れなければ東京タワーにも登れないのだが、不思議と怖さはそこまで感じなかった。
音で煽ってくるのでなんとなく準備できるからかな。その部分は少し拍子抜けながらも、おかげで素>>続きを読む
夫が彼女を言葉で描写するのだが、もともと思い込みや固定観念が強いキャラクターなのも相まって、その内容は「こいつは恐らく彼女のことなんて何もわかってないんだろうなあ…」と思いながら見ることになる。では彼>>続きを読む
役者根性は買いたい。もはや泣けと言われて泣くレベルの能力だと思う。
映画自体は最後の唐突なナレーションでただのエログロに成り果てました。あくまで個人的な評価ではありますが。。。