TKTさんの映画レビュー・感想・評価

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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.0

原題 Fear and Loathing in Las Vegas

ヒッピー記者の自伝小説が原作らしい。要約すると「60年代の西部はヤバかった」に尽きる。自伝だからか、かなり冗長。

これに起承転結
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シャイニング(1980年製作の映画)

2.0

期待感のせいかな。ブリュッセルのしょんべん小僧を見たときと似た感じ。何がこれを名作たらしめているんだろう、というメタな視点ばかり先立って、没入できていなかったのかもしれない。

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

いわゆる「行きて帰りし物語」だが、その構造を幾重にも入れ子にしていてるのが独特で引き込まれる。さらに深く行くのか、留まるのか、戻るのかという押し引きも素晴らしく、各階層で守っている役にもハラハラする重>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

原題:Arrival
日常からSF状況へ、主人公の目を通して観客も引き込んでいく見せ方が巧い。キービジュアルやポスターで見えてしまっているのがもったいないくらい、最初の船の映し方が大事にされている。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

ゲームファンにとっては堪らんネタが散りばめられているんだろうなあと思う箇所が随所にあった。そうでなくても、キャラクター性と世界観がうまく整合されてて十二分に楽しめた。

夜明けの街で(2011年製作の映画)

1.0

なにコレ。

Abema無料トライアルで流し見してたら何コレ。展開も演技もそのへんのアダ(中略)オかと思いました。(注1)
これで東野圭吾さんねえ。(注2)

そして子役の子かわいそすぎない?この子の
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメでいうとシュタインズ・ゲート、最後にエンジェルビーツ。この映画の影響もあるのでしょうか。ただしアニメと違って、ギャグもユーモアもなく終始シリアス。それがおそらく好みのわかれるところ。個人的には、>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.0

観後のWikipedia散策が捗ってよし。奇人狂人怪事件には理なく惹かれてしまう。

女性捜査官の晒される気持ち悪い視線や苛虐に対し、その立場を利用する彼女の強かさと危うさがこちらの不快、痛快、緊迫を
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.0

御伽話にありがちな価値観を現代風に解釈し直してて大変よい。子どもに見せても問題ないプリンセスものとして需要が見込める。

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

2.0

あくまでもミュージカル作品の映画化であって,ユゴーの小説の映画化とは違うのでしょう。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

冒頭の著者の一言,献辞に全てがこもっている。
○ソビ○チへの恨み辛みから生まれた物語。

ヒロインの哲学も解るし,主人公の狂信にも共感できてしまう。落としどころも良くてよくまとまってる印象。

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

独りよがりがつらい。自分の出自を認められなかったことが不幸の根底にある。
時代背景と音楽がちぐはぐで気になった。

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

ディカプリオがしきりに "identity" を戻したいって訴えるところが印象的だった。潜入捜査官の境遇が胸に刺さる映画。

スウィングガールズ(2004年製作の映画)

3.0

溢れ出るウォーターボーイズ感にひたすら郷愁。同じ監督なんですね。ありえない誇張や虚構を演出と見ればとても楽しめる。特にイノシシから逃げるシーンの撮り方が好き。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.0

はたらくアン・ハサウェイを見ると、どうしても『プラダを着た悪魔』と比べてしまう。部下の業務内容は大差ないのに、あっちがクソブラックパワハラ譚でこっちが世代立場を超えた友情物語になってるところに解釈の価>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

発想の勝利。
最初の何を見させられてるんだ感の中にあった、諸所の違和感や謎を全部回収してくれる気持ちよさがたまらない。
納得と達成感だけを残す構成に脱帽。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

ジャンプスケアのないホラーという評判通り。
草花いっぱいの明るい画面と、状況の不気味さとのコントラストが楽しい。
背景、近景、小道具など細部にわたって画を歪ませたり、モーションをつけてたり、演出が精緻
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

社会的生き物が、既存の社会の中で社会性をもって生きられないと、既存の社会秩序を崩そうとする。そういう存在を多く抱えた状態が、良くも悪くも新しい社会へのバイアスを生み出す

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.0

ヨーロッパ企画って名前だけ知ってたけど、これを劇でやってたと思うとおもしろそう。見てみたい。
惹きこまれるストーリー展開とギャグの中にほんのり哀愁があっていい。くだらないバカなことをそれなりに必死にし
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タイピスト!(2012年製作の映画)

3.0

とにかくまっすぐなストーリー展開。驚きも読解も教訓も不要。頭空っぽにして安心して楽しめる映画。
服飾とか調度品とか建物とか、在りし日のフランス情緒をテーマパーク感覚で味わえる。
どうせなら1本指打法を
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

モノの奴隷、金銭的価値観の下僕。心の開放。
昨今のファッショナブルなミニマリストとは一線を画する、過激で根源的な反物質主義。生とは何かを問われる映画。

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.0

やってることは泥棒。でもここまでデカく、巧くされるとカッコよく感じる心理。善よりも美の方がプリミティブでポピュラーだとわかる。

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

これが生きる力か。(違う)

マットデイモンさん何でもできそう過ぎて変な安心感があった。その辺にいそうな冴えないおっさんキャスティングで見てみたかったかもしれない。

パッチギ!(2004年製作の映画)

4.0

沢尻さんの最盛期が見れると聞いて。

めちゃくちゃ京都。親世代地元民の偏った話でしか知らなかったその界隈。在りし日の様相と、そちらに寄り添った目線で描かれた人々の想いが度し難く、印象的だった。

ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

2.0

いつハングオーバーするのかワクワクしてたら…ブラックアウト無しで展開してしまった。
前作までの方がコメディとして楽しめた。
振り返り写真は欲しかったな。

二重生活(2016年製作の映画)

3.0

設定が面白い。教授との関係性に気づきと読解を要する。最後のメッセージもそこにある。
中盤の展開は予想できてしまって中だるみ勿体ない。
論文書くために始めといて「理由のない尾行」って言うあたり腑に落ちな
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

絶対に食事しながら観てはいけない。特にカレーは最悪。
ラリってる演技は見もので、面接のくだりは笑った。禁断症状のパートは演出含めて真に迫ってる気がする。
経験したくない世界を見せてくれる映画。或は自分
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.0

ブルーベリーパイにバニラアイスが溶けるメタファー
何かを忘れたいからとかその街が嫌いだからとか、たとえ後ろ向きな動機で出発しても、旅は人を変える。そんな映画。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.0

チャウチャウのはじけっぷりが最高。
大筋は1作目と変わらないってわかってたから、安心してコメディを楽しめた。バンコクに行きたくなる。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

2.0

事前情報なしで観るべき映画。
自分の幼少期にしてた妄想を人に話したら「まさにトゥルーマンショウの世界」と紹介され、気になってた一本。ほんとにそのまんま過ぎて完全にネタバレされた気分。特にそれ以上のもの
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

狂気とジョークとほんのり哀愁
キャラも展開も世界観もバランスよく魅力的。
伊坂幸太郎著作にもこんな構成あったなって思ったクチ。似たようなレビュー多くて、やっぱり皆さん感じるんですね。
時計を渡されるく
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.0

茶道に向き合い、人生を考える映画。
一期一会の精神を日常に落とし込む。その日できる精一杯を生きる。そんな直向きな姿勢を感じた。
庭と茶道具と設えにもてなしの機微が見て取れる。

ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.0

映像で語るお手本
って友人に勧められた映画。たしかに演出とカメラが心理描写に効いてた。
タレントの扱いは本人も周りにも難しい。その葛藤と衝突に見応えあり。