「生きるか死ぬか」「命を賭ける」
といった表現が、比喩ではない時代。
有らぬ疑いをかけられ藩を追われた浪人、柳田格之進が、復讐を果たすため仇を追う。
季節を感じる情景は美しく、顔がギリギリ判別できる>>続きを読む
20歳の義母VS 39歳の娘。義母中条あやみのおばちゃん的おせっかいキャラが意外にもハマっていて良かった。この令和の時代になっても、やっぱり人情物にはしみじみと癒されてしまうなぁ。
ギャンブル依存症の郁男。恋人の故郷で人生のやり直しを目指すが、思いもしなかった悲劇に襲われる。郁男は再生できるのか…
香取慎吾さん主演。長年芸能界に在籍し、明るく楽しいキラキラしたイメージを植え付け>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ターコイズブルーの空と赤い土の大地。
画面の真ん中を突き抜ける道。
可愛らしい衣装。建物。
独特なカメラワーク。
ポップでキュートな様式美。
…好きです。
とある舞台の舞台裏を紹介するドキュメンタ>>続きを読む
原作未読ですが、フィルマークスでの評価の高さを信じて観に行きました。
結果、信じて良かった。
前半の女子高生の日常パートも、後半の不穏パートも面白かった。と同時に、たくさんの謎がわいてきたので、一刻も>>続きを読む
スピルバーグ監督の自伝的作品とのことで、映画業界裏話的なものが見れるのかなと思ったら、そこに至る前に終わってしまった。むしろ彼と家族との話が中心でした。
とはいえ、初めての自作映画とか、家族との関わり>>続きを読む
アメリカの高校で起きた銃乱射事件の加害者の両親と被害者の両親が、とある教会の一室で対話する。その一部始終を描く。
張り詰める緊張の中、対話が進むにつれ、二組の距離感や感情が揺れる。
座り位置の変化や>>続きを読む
新興宗教にハマっていく主婦依子。そんな彼女のもとに失踪していた夫が帰ってきた。癌を患って…
筒井真理子さんのどす黒い感情を抑える演技素晴らしい。日々生活してるとああいうふうになることある。大声で怒鳴>>続きを読む
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冒頭、晶が自殺した時の担任から生徒への言葉、それに対する朝陽の感想が、クレバーな中学生には似つかわしくないなぁという印象だったけど、すでにそこから始まっていたんだと終盤で気付く。
その後も、それって悪>>続きを読む
高額宝くじが当たったシングルマザー、レスリーの行末は…アルコール依存症になってしまった彼女の喪失と再生の物語。
支えになるモーテルの従業員スウィーニーとロイヤル、良い人過ぎるだろって感じだけど、彼ら>>続きを読む
働く女性の悩みは普遍的なんだなぁ。
様々なアクシデントやハラスメントに見舞われ、疲弊していく描写がリアル。カラフルな色のシリアルに毒々しさを感じる。
これは、まさに「思ってたのと違う」やつ。良い方向に裏切られました。
自分の悲しみとか罪悪感とかを埋めるために尽くすことをエゴと言われたら、それはとてもキツいと思うので、「愛が何なのかよくわからない」>>続きを読む
聴覚障害をもつプロボクサー、ケイコの日常を描く。弟にでさえ「感情があるんだ」って言われるほど、思いを外に出さない彼女。何故ボクシングを始めたのかさえも、視聴者にはわからないまま。
葛藤を抱えつつボク>>続きを読む
六角形の格子の窓枠に琥珀色の光が蜂の巣を彷彿とさせたり、扉から差し込む光が十字架のようになってたり、広い野原に豆粒のような姉妹とか、オルゴール付きの懐中時計とか、線路に耳を当てて電車の音を聞くとか、ど>>続きを読む
ケイト・ブランシェットの指揮者としての佇まいにまず目を奪われた。そんな自信溢れる彼女が、どんどん追い詰められて病んでいく不穏な描写にゾクゾクしたし、どん底から這い上がっていく過程には、観ているこちらの>>続きを読む
「首」公開きっかけでBSで流してくれたので鑑賞。
ヤクザの抗争の助っ人として沖縄へ赴く村川たち。想定以上に激化する敵側からの襲撃から逃れるために身を隠す。ゆっくりと流れる仲間たちとの時間の中で、付き>>続きを読む
SNSで話題になっていて、評価も高いので観に行きました。
鬼太郎が誕生する前の鬼太郎父ゲゲ郎と、彼と行動を共にすることなる元軍人のサラリーマン水木の話。
戦後の時代背景と村の因習と妖怪という要素が混>>続きを読む
甘いチョコレートと歌と踊り、かわくて美しい小物、建物、風景。そして、キラキラうるうるティモシー・シャラメ。日常の疲れを癒すのにはあまりあるほどのスイートでハッピーな作品でした。
そして、ウンパルンパは>>続きを読む
あまり予習をせず、アウトレイジの戦国版だろうくらいに思って観に行ったら、だいぶ様相が違った。
豪華キャストの熱演(加瀬亮さんの突き抜けた演技素晴らしい)と、逆に、まるで普段のビートたけしまんまの演技>>続きを読む
埼玉県民は県民性がないのが県民性、と社会科の教師が言っていたのを思い出す。だからこそネタにされるのが嬉しくてたまらないんですよね。元埼玉県民の私もサクッと楽しみました。
パート2は関西方面を巻き込んで>>続きを読む
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ゴジラの過去作はシン・ゴジラしか観ていない素人です。
ゴジラの圧倒的な恐怖感。特に銀座がゴジラに飲み込まれていく様は、圧倒的な臨場感でした。
比べるわけではないけど、シンゴジラで観た客観的な視点から>>続きを読む
政界の駆け引きなど緊迫感があり、途中まで面白く観ていたのに、後半の誘拐事件の解決のくだりはいろんな点で納得がいかず、最終的に物足りない印象になってしまいました。
中島歩さんの、イケメンなのにちょっと何>>続きを読む
漫画未読ですが、ドラマを視聴。映画も楽しく観ました。
遺産相続争いに殺人が絡むという殺伐とした話のわりに、兄弟達はなんだかんだ言って仲が良く、そこは現代的だなぁと思いながら観ていたら、主題は別にあった>>続きを読む
映画プロデューサーが起こした性的暴行事件が暴かれるまでの女性記者と被害者たちを描く。
被害者が声を上げるのにどれだけ勇気がいったのか。これ以上被害を出さないためにと立ち上がった彼女たちの思いに胸が締>>続きを読む
ウォン・カーウァイが気になっていたので、プロデュースを務めたという本作を観てみました。
ニューヨークでバーテンダーとして働くボス。余命宣告を受けたという親友ウードの元カノに会いに行く旅の運転手を頼ま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カンニングという若さゆえの過ちをスタイリッシュに描いていて、その緊迫感、高揚感はとても魅力的である一方で、その過ちを是としない結末には、ほっとした。
プールでカンニングに誘いを受けているときにプール>>続きを読む
ウィン(レスリー・チャン)とファイ(トニー・レオン)の同性カップルの愛情とすれ違い。今から25年も前に作られた作品。挑戦的な作品だったんだろうと想像します。
じっとりとした空気感。華やかな部屋の色合>>続きを読む
映像も物語も演技も全てが素晴らしく、3時間弱の長尺も全く気ならず、圧倒されっぱなしでした。
京劇の女形役者の程蝶衣、彼が想いを寄せる覇王を演じる段小樓、その妻菊仙。時代に翻弄されながら形を変えていく>>続きを読む
ベルナルド・ベルトルッチ監督の「暗殺の森」がとても良かったので、続けてこちらの作品も鑑賞。
「暗殺の森」を観たばかりだったので、あの作品ほどの衝撃はなかったですが、青い夜の空気感、シメントリーの画面構>>続きを読む
子供の頃、襲われそうになり相手を銃殺してしまったというトラウマを持ち、普通になりたいという思いからファシズムに傾倒していく主人公マルチェロ。
普通って何なのか。2023年日本の若者も抱えているような普>>続きを読む
恋愛感情を持たないことで生きづらさを感じる女性と、地元に戻ってきた同級生。自分たちの生き方を模索していく物語。
生き方の多様性が叫ばれる昨今、こういったテーマのお話増えてきましたね。私は古い概念に辟>>続きを読む
1942年、ジャワ島にある日本軍俘虜兵収容所で起こった日本兵と俘虜たちとの衝突。
俘虜であるセリアズが、亡くなった俘虜のため赤い花を持ってきたときの美しさに目を見張った。
日本軍への理不尽さに真っ直>>続きを読む
優秀な刑事ヘジュンと被害者の妻ソレが溺れていく恋愛関係と彼女を取り巻く不可解な事件を描くサスペンス。
ヘジュンとソレの男女関係が描かれているシーンは極々少ないけれど、その関係を想起させる何気ない仕草>>続きを読む
原作、アニメは未視聴です。
ゾンビパンデミックが起こってる今、会社行かなくていいんじゃん!やったー!!っていう発想大好き。
おバカな主人公アキラと親友ケンチョ、ちょっと賢い閑の3人の掛け合いがコミカ>>続きを読む
少年たちの思春期の独特な繊細な関係性とそれを取り巻く大人たちを描いた作品。
レオとレミは家族ぐるみで仲良し。2人の仲の良さは周りのクラスメイトから冷やかされるほど。そんな2人の関係がほんの小さな傷が>>続きを読む
北欧発のサイキックホラー。
超能力に目覚める子どもたち。純粋無垢であるが故に残酷な子どもたちの世界で起こる事件。静かに淡々と起こる事件に恐ろしさと悲しさを感じる。その一方で、大仰にすることなく、水面や>>続きを読む