KnoTさんの映画レビュー・感想・評価

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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.5

受け手によって刺さる度合いや角度が違う映画ではないか。

メインテーマは普段の自分の考え方に近いので、まあそうだよねという感想。むしろ何としても戻りたい、がむしゃらな主人公がかっこいいと思った。
高い
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眠狂四郎 勝負(1964年製作の映画)

3.5

今作の狂四郎は人間味がある。
お爺ちゃんや蕎麦屋の娘さんと共にいる時、普通の若者の顔に戻るのが良い。

二八蕎麦屋のシーンが最も好き。
雪の日に熱々の蕎麦を喰う、具なしでも美味しそうで、まるで池波正太
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

重たいテーマだけど軽やか!
観やすいだけにBLMに興味がない人にこそ観てほしいと思った。
これに似たような状況で人生を閉じられた人々のエンドロールが胸にくる。

君の名は。(2016年製作の映画)

-

すごく悩ましい作品。
高く評価されている新海作品の背景美術に否定的でいいものかと。

どのシーンも丁寧に描かれているけれど、質感や光が隅々まで詳細に描きこまれすぎているように思える。
空気が街でも家で
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お早よう(1959年製作の映画)

3.5

YouTubeで山田玲司の熱い推し評論を観ての再鑑賞。なので画面を意識的に見てみた。
差し色の配置、特に効果的に使われている赤の朱に近い色味が日本らしくて素敵だ。

遠近法を意識した構図が続くので、愚
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レス・ポールの伝説(2007年製作の映画)

3.5

レスポールのギターは、ジェフベックグループを好きになった事がきっかけで知った。

レスポールは生まれるずっと前の伝説の人という認識だったけど、このドキュメンタリーでの生き生きとした姿を観て、伝説が同時
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

冒頭5分でもう面白そう!と引き付けられてしまった。そして期待をどんどん叶えてくれる勢いのある展開。こんな予定調和は大好き!シリアスなシーンがありつつも、明るい勢いに満ちている。敵役すらなんだか可愛らし>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

終始ワクワクしながら見終えた。絵の力が強いので、どんどん引き込まれる。
どことなく60年代の匂いがする美術がとても良かった。砂の世界のCGパートは気の遠くなるような作業だっただろうな…

余分な説明は
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.5

陪審制度がなかった頃に撮られた、もし日本に陪審員制度があったらという架空設定での会話劇。
中学生の頃に見たのを思い出して再鑑賞。事勿れ主義の人、絶対自分の主張を曲げない人など少し誇張された日本人キャラ
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

Wendy,I’m home.
笑顔が常に狂気的で恐ろしい。元々不穏な雰囲気を持つジャックニコルソンの起用にキングは反対だったらしいが、最高に狂った時の到達点が高いのでニコルソンも悪くないのでは!
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.5

18世紀ヨーロッパの背景や衣装に興味があるので、その点だけでも存分に楽しめた。
蝋燭だけで撮影された暗い室内、前進あるのみの歩兵、つけボクロ、豪華だけど褪せたような色合いの服など隅々観察してしまう。
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食神(1996年製作の映画)

4.0

DVD 買って何度も観てます。
安っぽくておバカで本当に最高!
審査員実食の雑コラ感、少林寺十八鉄人のポーズ、出っ歯のカレンモク…山盛りのガチャカプセルを次から次へと開封していくような楽しさてんこ盛り
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北京ヴァイオリン(2002年製作の映画)

4.0

田舎の天才ヴァイオリン少年を支えるお父さん。
舞台が魅力的で楽しい。たとえ強引な展開だったり予定調和的であっても、それが中国にすごくマッチしている感じすらある。
覇王別姫のような重く暗い作品を想像して
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.0

旅先のホテルで鑑賞。
前半の生々しく残虐でリアルな世界から後半の逃走劇まで拳を握りしめて鑑賞。
元々マヤ文明に畏怖感を抱いているのもあり、心にずっしりくる作品だった。
夜中に観たのを後悔した。小さめの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

2022年に劇場で観た映画で1番良かった。
映像は当然の如く大迫力で、重力を感じて息苦しささえ覚えるほどだった。
ストーリーも胸が熱くなる展開で、人物や状況の背景がうまく散りばめられているからとても感
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジックだけど現実感もある舞台設定と映像が圧倒的で、序盤の森や海の村のデザインがとにかく素晴らしかった。
海中も臨場感があり、実在する場所かのようで見応え抜群。
そんな映像表現に対してストーリー
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真夏の夜のジャズ(1959年製作の映画)

4.5

緩やかで程よく怠惰な昼と濃密で薄暗い屋内や夜の対比。演者はもちろん、観客がすごく絵になる。

素晴らしい演奏目白押しだけれど、1番印象に残ったのは無伴奏チェロ組曲。真昼の回転木馬から一転、薄暗い部屋で
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ザ・ビーチ・ボーイズ/アン・アメリカン・バンド(1985年製作の映画)

5.0

中学生になるかならないかの頃に初見。
オールサマーロングやペットサウンズを聴いてビーチボーイズを好きになり、このフィルムでサーフズアップを弾き語るブライアンを見て完全に虜になった。
コンサートの大歓声
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メン・イン・キャット(2016年製作の映画)

2.0

アマプラで鑑賞。
うーん…ウォーケンと娘さんだけ良かった

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

4.0

シリーズで1番好き。
かっこいいバルボッサが観られて満足!
すごく豪華なライドアトラクションを体験した後のような視聴後感、映画館で観たからこその★4
大作らしくて良い

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

損得関係なく、こんな映画に参加したいと思う制作の人は多いんじゃないかな?
作る事の楽しさに満ちた、気持ちのいい熱気が伝わってきた。
監督は人が好きなんだろうな。

上映後はメガネゾンビ君が挨拶に出てき
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

深夜に繰り返し観て、夜が明けてきたらストップする。
劇場で観た時ももちろん良かったけど、自分の日常生活の横に置いておきたい作品。
トムウェイツの鈍重なリズムの曲が心地よく作品を繋いでいる。

七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

白黒だけどスクリーンからはみ出してきそうな躍動感、迫力、緊迫感。
何度か観たけれどスクリーンで観た時のほうがずっと良かった。機会があればまた映画館で観たい。

カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の男女がじゃれ合いながら駆けているシーンがすごく好きで、その後の展開には、可哀相なのだけど笑ってしまった。

カビリア、愚かで不憫で…でも最後のあの笑顔。人間は悲しくて強い。
ニーノロータの曲は言
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.0

うーん…M:Iとはちょっと違うかな。
もちろん普通に楽しめるけど、ミッションインポッシブルなので。

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.5

エンターテイメント!普通に楽しいです。
イーサンの私生活が新鮮でした。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(2005年製作の映画)

2.0

まるであらすじだけ読んだかのような薄い内容という印象。B級感が…
でも子どもは楽しかったみたいだからいいか…

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.5

すごく好みな映画。上品でユーモアがありコリン・ファースとジェフリー・ラッシュの2人がとても魅力的。
音楽も素晴らしく、特にベートーヴェン7番の使われ方が良かった。

決して派手ではないけれど、きっと何
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ベイマックス(2014年製作の映画)

4.0

ベイマックスに人生を見守られたい。
子どもの傍らで、王道っていいね!と素直な気持ちで受け止めることのできた映画でした。

柔らかな躯体のCG表現が素晴らしいです。

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

4.0

ブライアンの大ファンなので、私情が入りすぎて普通の映画として見られない。。

若きブライアン役のポール=ダノがブライアンすぎて驚いた!60年代のどのカットもファンなら知ってる知ってるー!のオンパレード
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.5

終始不穏な空気が満ちていて救いがなく、淡々としているのが空恐ろしい。
観ていてとても疲労する類の映画だけど、DDルイスとポールダノの演技が鬼気迫る迫力で目が離せなかった。
ラブ&マーシーのダノ繋がりで
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

色彩と漂うグロテスクさがチェコアニメのような印象を受けた。映像も物語の流れもしかけ絵本のよう。
クラシカルなホテルがオシャレでとても魅力的。レイフファインズの小粋な身のこなしも素敵だ。
お伽話のような
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

見終わった後暫く茫然。1度でこれほど沢山のシーンが頭に焼き付いた映画はなかったように思う。

京劇の甲高い打楽器と独特な節回し、レスリーチャンの狂気的な美しさや袁先生の爬虫類のような目、文革の炎と砂埃
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