私はどっちかといえば『クラユカバ』の方が好みでした。
主人公が結構独特な価値観で動いていて共感しにくいのと、事件の解決方法が「もう全部あいつ一人でいいんじゃね」感があったのが原因かな……
大正スチームパンク冒険活劇っていいよね……
地下世界でのドンパチアクションは外連味かあって楽しめた。
物語の本筋に入るまでがちょっと退屈に感じられたけど、神父と悪魔の対決は見ごたえがあったし、ラストの展開も予想外で良かった。
あと有名な階段のシーンはディレクターズカット版にしかないんですね……
このレビューはネタバレを含みます
この映画、前情報無しで観たほうが、鑑賞中に物語の構造のおぞましさに自分で気づくことが出来て最高の鑑賞体験になるような気がする。
逆に私はある程度アカデミー賞で話題になった際に前提知識を入れてから観たの>>続きを読む
アメリカの有名な冤罪事件「サッコ・ヴァンゼッティ事件」を描いた作品。
エンドロールが終わったあと数十秒真っ暗な映像のまま「Here's to You」が流れ続けていたのが黙祷っぽくて良かった。
望み通りの大怪獣バトルが観られたので良い。
味方サイドが大御所勢揃い!って感じなのに、敵サイドはぽっと出の怪獣達なので正直負ける気がしなかったのはマイナスかも。
とある男性の死を巡っての裁判劇だが、確たる物的証拠が何もないので、検事も弁護士も「それってあなたの感想ですよね?」っていう状況証拠の印象操作が裁判所で長々と繰り広げられていた。
最初ミステリーなのかな>>続きを読む
タイトルから『ウィッカーマン』みたいな話かなーと思ってたけど、バカと狂人のタイマンバトルだった。
どちらも島を出るという選択肢はこれっぽっちも無いのが似た者同士だと感じた。
犯人のサイコパス演技は見応えがあった。
パニック映画としては、閉所でのバイオテロという絶望的状況の割に利己的に行動する人間が思ったより少なく、乗客は思いやりの精神で溢れていてちょっと物足りなかった。
楳図かずおのホラー漫画にハリウッドのアクションシーンをトッピングしたような作品だった。
ホラー演出は序盤がピークで、終盤はほぼホラー要素はないので、ホラー映画を観たい身としては少し不満が残ったが、怪物>>続きを読む