葛西ロボさんの映画レビュー・感想・評価

葛西ロボ

葛西ロボ

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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.7

3作目にして河童?と思ったが、怪異的な雰囲気でホラー路線は外さない。
この辺りからこのシリーズに対する慣れというか、妙な信頼も芽生えてきて、工藤Dの不在も寂しく感じてしまう。
河童との決闘の流れはシュ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

男女と労働とその生活を音楽と抑えた演出とかすかな希望で描く、カウリスマキ節で彩られた作品だった。
過去作品をなぞったようなシークエンスもあり、その辺りはサービス精神? 現実逃避クロスワード無感情お知恵
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.2

冒頭、厨房で起こる事件のオフビートな笑いから始まるように見えて、壁にしっかりと映る陰影がその社会的な背景を暗に物語る。二度目の視聴で改めて、そのカメラワークや演出が際立っていると感じた。

トラムの運
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.4

幽霊が震えるのは、工藤Dの暴力性に怯えているのでは……
後半から流れが一変し、謎を残したまま終わる。
都市伝説、呪い、幽霊、超常現象といった要素をどう回収するのか、続きが気になる2作目

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.4

素人投稿映像を元に口裂け女の足の速さを検証するゆるさから一転、工藤Dの暴力性に戦慄するという、今後のシリーズを予見させる第1作。

初見だと話の拠り所が掴みづらいが、伏線やアイテムの入手という点で、シ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

長いな〜盛り上がらんな〜と思いながら中盤以降は絵の動きの良さだけで観続けられた。

本作が空襲と疎開から始まるのは、年端は違えど、宮崎駿の幼少期の経験から来るものだろう。病弱だった母親の存在は今までも
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

物語の方向性が掴めないまま過ごす中盤までの据わりの悪さが独特で、これは前情報を入れずに劇場で観れてよかったと思う。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.8

前作を楽しんだ身からすると、ただキャラクターを持ってきてお話を作りましたっていうだけで、作品性が全く維持されていないと感じた。というかジャンルが違っている。
最初から単品として観たらまだ印象も違ったか
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5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

3.4

女子高生5人の人間模様、その心の揺れ動きを詩的な台詞と演出で見せる。

詩的、舞台的ともいえる台詞回しは言わされてる感丸出しではあるが、タレントの棒演技をむしろ際立たせ、浮世離れした感覚を植え付けてく
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

意外と導入に時間を割いており、丁寧に話を進めながら盛り上がってきたところで終わった。続編ありきなのか、腹六分目くらいの満足感。

still dark(2019年製作の映画)

3.7

盲目の主人公がナポリタンと向かい合う話。

40分という時間の中で、奇抜さや説明に頼らず、意図のある「見せ方」によってテーマを伝えようとしている点が、やや優等生的ではあるものの、信頼できる作り手であり
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.2

その日、街の優秀な保安官であるケインは結婚を機に退官し、新妻と街を出ていくことになっていた。しかし、かつてこの町で暴れ、ケインが逮捕した悪漢フランクが釈放され、復讐のために街へ向かっているという一報が>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

ええ話やな〜

原作のエール!を昔観ていたので大筋は同じ印象。家族の職業設定がいささか違ったくらいかな?

下ネタは多少ハリウッドらしく和らいでた気がする。

最後の歌唱シーンはやっぱり泣けますね

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

セリフ感丸出しの演技とオフビートな演出がクセになる。あまりウルトラマンは観てこなかったけど、昔はこういう独特の雰囲気があったのだろうか?
トントン話が進む割には退屈に感じて寝落ちしがちだった。

ゼッ
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

盛り上げ方がもはや芸術。
立場の違う二人が友情を育み、使命のために相対する。
インドの独立運動の実在の英雄をフィクションで出逢わせた、勧善懲悪のエンターテイメント。
キメシーンが決まりすぎで毎回笑って
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

震災を直接的に扱った映画として、観るのにかなり慎重さを要する作品。
観る人に何をどう伝えたいのだろう?と余計なことを考えてしまうのは、そもそも物語自体に魅力を感じられなかったせいだと思う。

心理描写
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異国の出来事(1948年製作の映画)

4.2

連合軍統治下のドイツを舞台にワイルダー流の風刺や脚本が散りばめられたラブコメディ。
お手本のような伏線とユーモアに唸ったり笑ったり、当時の背景について考えさせられたり、ブラケットとの共同脚本時代の最高
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

愛とは何かって話ではなく、キープするのってどうなん?って話でもなく、人に何かをしてあげるとか、何かをしてもらったことに対してどう感じるとか、単純なことのようでいて奥深い心理的アプローチを可視化した脚本>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

これだよこれ濱口竜介は、という映画でした。
一つ一つの言葉がひとつひとつの場面に鋭く切れ込んでくる。
原作との相性もよかったのだろうが、それをさらに引き寄せる監督の手腕が見事。
そして村上春樹の原作以
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.4

映画として面白い部分はそんなに無かったけど、完結して良かった。

映画館からの帰り道ではこういうメッセージを伝えてくる作品だっけ?と脱力感を覚えた。
新劇3作を通して感じた質感、湿度の違いにそもそも馴
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.7

ワンアイデアからドラマを肉付けして飽きさせない。軽い気持ちで観れる良さがある。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

山奥まで休暇に来たはずが殺し合いに巻き込まれていく。というあらすじにすると間違ってないけどフェイクになっちゃうやつ。
ただ単にのんびりと過ごしたかったはずの休暇が先入観や勘違い、コミュニケーションの齟
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.4

これは悲劇なのか喜劇なのか。
封建制度、家父長制による女の生きづらさが根底にあり、物語としては様々な男と運命に振り回される女の半生を描く。一代スペクタクル。
浮き沈みを繰り返し、自らの責ではない過去に
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アラジン(2019年製作の映画)

3.7

ちょくちょくウィル・スミスのPVが挟まる。
原作(アニメ)のストーリーあまり覚えてないけど、終盤ってあんなずっとテラスから動かなかったっけ?

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.1

B級ホラー映画かと思ったら、一日を何度も繰り返すループもの。
謎解きのミステリーが主だが、アクション、コメディ、恋愛、ファミリー、SFとなんでもこなす。
上映時間もちょうどよく、純粋に面白かった。楽し
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

聞きなじみのある曲とともにフレディの孤独を描いたストーリーが最後のライブに向けて突き進む。興奮!

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

-

スマホを片手にSNSを活用している現代に、こんな命がけの日常があることの恐ろしさ、実感が伝わってくるドキュメンタリー。ニュースで聞くくらいの情報しか知らなかったので、心理的にも大きくショックを受けた。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.2

寂しさの映像化として100点。
シーツを被ったゴーストの立ち位置の徹底っぷり。
映像と音楽の迫り方も切実さに拍車をかける。

泣きました。

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.2

淡い光とルーニー・マーラの相性が抜群。
映像はよかったが、省略しがちなストーリーには入り込めなかった。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

この映画を観て少し後のこと、先方から理不尽にかかってきたクレームの電話が終わってから(車の中で)ジョーカーと同じような笑い方をしてみたらわりと気持ちが楽になりました。ありがとうございます。
「キングオ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

絶対的な存在ではないけど、視界の隅で輝いていて、俺だけか?彼女の魅力に気付き始めているのは?とでも思ってしまいそうになる。石橋静河さんはそんな雰囲気を持つ役者だと思う。
三人の中で流れていく時間、淡い
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.4

あまりキャストありきの映画って良いとは思わないけど、これは綾瀬はるかありきってくらい魅力を押し出せているし、お話としてもほっこりさせられました。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

料理がうまそう!職人魂が感じられると同時に、息子との絆の深め方もよい。
SNSでのバズり方は現代らしく、新しい生き方、可能性があるって勇気づけられる。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.5

めっっっっっちゃくちゃ、繊細でまどろっこしい復讐やな!

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.7

遠目のシネコンでしかやってなかったので珍しく車で観に行ってーー帰りはご想像にお任せします。
カーチェイスは最高!