三次元からきたブロンディさんの映画レビュー・感想・評価

三次元からきたブロンディ

三次元からきたブロンディ

映画(2046)
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アニメ(0)

死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版(1971年製作の映画)

4.6

記録

米国マサチューセッツ州の靴製工場の強盗殺人事件をきっかけにイタリア系移民の二人の男が逮捕された。
主人公サッコとヴァンゼッティの二人の思想はアナーキスト(無政府主義者)で、支配階級や経済格差の
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ガープの世界(1982年製作の映画)

4.5

記録

ジョン・アーヴィングの原作を名匠ジョージ・ロイ・ヒルが映画化。性欲、暴力、死、そしてマイノリティと現代では珍しくもない分野ではあるが、本作が公開されたのは80年代前半。製作当初は映像化不可能と
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『アステロイド・シティ』鑑賞

荒野に佇む小さな町アステロイド・シティ。そこで開催されるジュニア宇宙科学賞の祭典に集まった人々の群像劇。

ウェス・アンダーソン特有の間と独創的な世界観は全く変わってお
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アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

記録

アウシュヴィッツからの帰還者でもある実在のユダヤ人ボクサー ハリー・ハフトの史実に基づいた伝記映画。強制収容所に収監された彼は生き残るために他の囚人との殺し合いのボクシングをやるざるを得なくな
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

記録

あのバービー人形を実写化として映像化した作品。

スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』から始まるプロローグは面白く、序盤まではバービーの「死生観」を表現されていたので、そこま
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.2

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』鑑賞

インディ最後の冒険へ!「運命のダイヤル」と呼ばれる秘宝を求めて争奪戦が繰り広げられる第5作。開始のプロローグが一昨年の『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』
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大脱走(1963年製作の映画)

4.7

記録

ナチスの捕虜収容所に集結された連合軍の脱走のプロフェッショナルたちが計画を練り、脱走を企てるが…

第二次世界大戦中に起こった実話を基にスティーブ・マックイーン、リチャード・アッテンボロー、ジ
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ウディ・ガスリー/わが心のふるさと(1976年製作の映画)

4.3

記録

「フォークソングの父」と呼ばれたウディ・ガスリーの伝記をもとに製作された伝記映画。

家族をテキサスに置き、たった一人でカリフォルニアへと上京し、その道のりで様々な人々と出会う。ガスリーは作詞
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レスリング・ウィズ・シャドウズ(1998年製作の映画)

4.5

記録

アメリカン・プロレスのメジャー団体WWE(旧:WWF)で活躍したブレット''ヒットマン''ハートに焦点を当てたプロレスドキュメンタリー映画。プロレス史の中で最も黒歴史と名高い「モントリオール事
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カラビニエ(1963年製作の映画)

3.5

記録

同世代に見える親子4人に二人の息子に召集令状が届いた。本作は反戦映画というよりかは当時の現代社会への風刺を描いた寓話的作品ではないかと感じた。
この4人の親子の名前がユリシーズ、ミケランジェロ
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.2

『パリタクシー』鑑賞

タクシー運転手のシャルルは借金を抱えながら家族の為に仕事は低賃金で長時間労働、そして休みもなく働いている。しかしそんな彼の元に一人の老婦人が現れる。

私は最初は本作はこの運転
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

記録

任天堂とユニバーサルが『スーパーマリオブラザーズ』をアニメ映画化。あるサイトでは評論家の評価は低く見られがちだったが、私としてはこれは評価すべき作品。ゲームをプレイして来た人間としては本作はゲ
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

記録

池波正太郎の原作『仕掛人・藤枝梅安』を再映像化した時代劇。
主人公 藤枝梅安が表向きは鍼医師だが、裏向きは殺し屋というもう一つの顔を持っている人物だ。

今作のEPは原作第1巻の第1話「おんな
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バビロン(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

記録

デイミアン・チャゼルの最新作にして192〜30年代のハリウッドを描いた作品。
監督がチャゼルなので期待して鑑賞したが、これは予想に外れ駄目だった。

チャゼル流に解釈をしているものの本作はとき
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.6

記録

1920年代のアイルランドにある孤島を舞台に絶交から始まった親友同士の男たちの壊れかけた物語。

本作は普通に主人公たちの関係の修復を描く物語と思いきや監督がマーティン・マクドナーなので、それ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.4

記録

大物プロデューサーハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行の真相を探るために二人の女性記者がその真相を追うスクープサスペンス。所々に漂う『大統領の陰謀』と『スポットライト 世紀のスクープ』を思わせ
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.8

記録

ジョン・ブアマンが異彩を放つSF映画。数百年後の未来を舞台に野性人と文明人が二分化された世界。

本作はブアマン流の「旧約聖書」となっており、どこか哲学も感じられる。強いて言うのではあれば聖書
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

記録

ジュゼッペ・トルナトーレが5年に渡ってエンニオ・モリコーネに密着したドキュメンタリー作品。

モリコーネの生い立ちから彼が映画作曲家になるまでの経緯など細部まで記されていた。モリコーネは映画音
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ゴッドファーザー 1901-1959 特別完全版(1981年製作の映画)

4.9

記録

全4部作をやっと鑑賞した。映画本編の物語を年代順に追った作品ではあるが、違った見方をするとこのバージョンも観やすい。映画ではカットし、原作にあった描写を加え、より濃厚な物語となっていた。このバ
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パリ警視J(1984年製作の映画)

3.7

記録

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選17本目

ベルモンドが扮する刑事がある麻薬組織のボスを追跡する為に凡ゆる手段で突き止めようとするが…観る限りだと刑事捜査やベルモンドが悪人たちを容赦なく殴りつ
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冬の猿(1962年製作の映画)

4.2

記録

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選16本目

本作をベルモンド傑作選で数年ぶりに再見した。名優ジャン・ギャバンと当時若手のホープだったベルモンドが最初で最後の共演を果たした唯一の作品でもあり、ノ
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ラ・スクムーン(1972年製作の映画)

3.8

記録

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選15本目

元裏社会の人間でもあったジョゼ・ジョヴァンニが書いた小説『ひとり狼』を映画化し、自身が監督・脚本を務めたフレンチ・ノワール作品。本作の前に原作は1回
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華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)

4.8

記録

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選14本目

ギリシャ・アテネを舞台に100万ドルのエメラルドを盗んだ泥棒一味が悪徳刑事に追われるという単純明快な物語。シンプルな内容ではあるものの中身は見せ場!
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アマゾンの男(2000年製作の映画)

3.3

記録

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選13本目

これまで未公開作だった本作がベルモンド傑作選で初上映された。これが中々の怪作で、本作は『E.T.』の様なSFファンタジー要素を含みながら過去のベルモ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.4

記録

ソマリアの内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館。対立関係にある両国は共に脱出を図るが…

本作はモロッコオールロケを敢行し、観ている側は実際にソマリア現地にいるかの様に思えた。
これが実話を
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.8

記録

プーチン政権を暴き反体制派として活動したアレクセイ・ナワリヌイ氏。そんな彼に暗殺事件が起こる。本作を鑑賞した時点で、これは記録映画なのではかと錯覚に陥ってしまった。まさか現実で起きているとは到
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

記録

『トップガン』35年ぶりの続編を劇場で鑑賞した。正にこれぞ映画だ!
序盤〜終盤まで飽きさせず楽しませてくれた作品は久々だったかもしれない。

本作『マーヴェリック』はアメリカ海軍きっての歴戦パ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

記録

これは中々だった。本作を鑑賞するとウルトラマンが好きで良かったと言える作品だった。オリジナル版と比較すると少々物足りなさ感じてしまうのだが、SF要素としては十分に満足が行く内容だった。そして序
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.7

記録

日本で育ったクルド人女子高生サーリャが家族と共に在留資格を失ってしまうのだが…

本作は日本の難民問題を扱い、鑑賞すると難民申請や入管などの実態を知る事が出来る唯一の作品だった。日本は安心安全
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.1

記録

フランシス・フォード・コッポラが自身が手掛けたPART3の構成に納得行かず、原作者マリオ・プーゾと当初考えていた物語に沿ってまた新たに編集した作品。私もオリジナル版を観た時どこか払拭出来ない部
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.3

記録

DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)から一旦離れまた新たなバットマンを製作した今作。劇中雨が降りしきるゴッサムシティがどこか『ブレードランナー』を彷彿とさせ、アクションを多用した過去の
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.7

記録

ザック・スナイダー自身が初期構想を基にした作品。矢張り以前よりもこっちの方が断然楽しめるようになっていて、再編集している部分もあり過去のDCEUとの繋がりがなくなってしまうのが指摘があるが、出
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

記録

主人公の保安官が孤立無援で敵に立ち向かうフレッド・ジンネマンの西部劇。この映画はアメリカの西部劇ではあるが、正統派西部劇ではない。ゲイリー・クーパーはこの映画でアカデミー賞主演男優賞など4部門
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