ぴぇさんの映画レビュー・感想・評価

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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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カラオケで真似したい。

奇妙でポップで精緻なギミックだらけで最高だった。一匹残らず楽しませてやるという、滲み出る心意気が堪らん。これぞエンターテイナー。

アフロビートにエレクトロを乗せたサウンドも
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パイナップル・ツアーズ(1992年製作の映画)

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とみさん、かわいい

観客に媚びたところのない、生っぽさのある沖縄(と言っていいのよね?

なかなか振り切ってて楽しかった

街のあかり(2006年製作の映画)

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隙間時間にカウリスマキ。

同情の暇もないくらい、こてんぱん。
主人公がただただ愛おしい。庇護欲をあおるのともまた違って…何だろうか。他人のエゴでしかないけど、あの前向きさには心打たれずにいられない。
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フラガール(2006年製作の映画)

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"フラガール"は誰の夢?

東北人なら誰もが知ってるハワイアンズ(行ったことはない)。
いや、泣かせに来てるのは分かってるのよ。でも泣いてしまうよ〜。

新しいものを作るには、生半可な覚悟じゃいられな
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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なんだろう。好きになる要素は多々あるのに、冗長に感じた。

あくまでも序章だからか、ポールがモラトリアムを抜け出す為の儀式が同じテンションで連綿と続いてる感じ。好みの問題だろうけど、もっと緩急が欲しい
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マトリックス(1999年製作の映画)

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このプログラムされた世界で、自由意思を勝ち取れ!

あんまり小さい頃に観たからあの名シーンしか記憶になかったけど、流石に面白かった。
会話運びがスマートで真似したくなる。
「選択肢は2つある。遅刻癖を
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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崖っぷちで生きてる割に気楽なマインドが良き。
ストレスを解消してくれるだけでなく、「明日は明日でなんとなく生きてこうや!」っていう、絶妙に無責任な励ましを感じる。

コンビニサンドイッチ買うのは金持ち
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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全然わからない。が、わからないなりに絞り出すとすれば。

冒頭の類人猿のシーンがきちんと布石で、人類の進化は道具を使うことから始まったのだという前提を植え付けられる。骨を使っての狩りを、争いを覚えた猿
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インセプション(2010年製作の映画)

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満足できる夢を生きるか、不満足な現実を生きるか。

大筋についていくのがやっとというか、
緻密な設定とストーリーを前に舌を巻くしかなかった。夢が層構造になっていて、深層に行けば行くほど意識の核に近づく
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


序盤からどこか不穏な空気が漂い、「何か良からぬこと」が起きるのではないかと身構えてしまう。
美しい水挽町の冬景色から一転、グランピング建設予定の話が持ち上がると、空気はますます張り詰めてゆく。
「何
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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収入は安定しないし、海の向こうで戦況は悪化するばかり。
良いことなんて何ひとつないくらい。

そんな世の中で決して他人に縋るでもなく、潔い意思を持って生きている感じが、しみじみ良い。
印象深いのは解雇
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

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当たり前の感想しか出てこないんだけど、ダンサー役はダンサーだし、ピアニスト役はピアニストで、ミュージカル映画というよりミュージカルだった。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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赦しと許可の違いを覚えておこう。

睡魔と戦いながら半目で観てしまったけど…。
声を奪われてきた女性たちのとめどない主張。彼女たちの語りの一つ一つが深い憤りと哀しみに満ちていて、耳を傾けるごとに事件の
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

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エイダにとってのピアノの重みを、尊重したヘインズと軽んじたスチュアートの間には天と地の差がある、と思う。

意志を貫くのがこれほど難しいのは、時代のせいか。観るのが辛いほどに不遇なエイダだけど、一番不
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

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食は人生の歓び。
細胞レベルで好きな映画だ…邦題と予告で損してないか?

料理シーンが本当に素晴らしく、フィクションとは思えないほど精度が高い。
接写なしのワンショットでいくつもの料理を並行して調理す
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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それくらいで?と思うかもしれないけど。
人生の歓びの大半を諦めざるを得なかったイリスにとっては、充分な動機なんだろう。不幸な人生を強いた世間への復讐だ。

ラストにかけて眼に光が宿るのが切ないなぁ。生
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

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なんて愛おしい映画だ。
社会の不条理に揉まれながら、ささやかな幸福を手放すまいとして生きる姿にぐっと来る。

社会的弱者の宿命を嘆くよりも、彼らの人間としての善性を照らし出す演出がとても良い。

主要
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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入れ替わる虚構と現実。

突如明るみになる宇宙人の存在。
受け入れがたい現実に翻弄される人々。
実は、その全てが演劇という虚構であって、
さらにはこの映画自体が虚構そのものである…。
いくつも散りばめ
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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社会の底辺に近いふたり。74分の間に不幸ばかり畳み掛けるように起きているけど、それに勝る爽やかさのある映画だ。ふたりとも性根が腐っていないというか、悲観的でないところが良い。

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち(2022年製作の映画)

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なぜ子どもたちが犠牲となったか。
なぜ責任の所在を問わなければならなかったか。
なぜ裁判へと持ち込まれたのか。
報道では想像に至らなかった、十数年にわたる遺族の苦しみがそこにあった。

日本の司法では
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わたしたち(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

身につまされる。子どもの頃こういうことあったなぁ、と思いながら観ていたはずが、結局今もこの延長上にいるじゃないかと気がつく。

和解の糸口を掴むようなラストではあったけど、家族ともうまく行っていないジ
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ホテル・ハイビスカス(2002年製作の映画)

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小学生くらいの時、家族みんなが気に入って、何回も何回も観た映画。
笑えるし、あったかいし、沖縄の風土をそのまま写し出したような素朴さが今でも大好き。

幼い妹がスーパーの千円カットで「ホテル・ハイビス
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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車上生活者の哀歓。
勝手に社会問題を浮き彫りにした作品かと思っていたら、個々の内面をとらえたロードムービーだった。
主人公のファーンは、何かから逃げているようにも見えるし、過去と繰り返し向き合いながら
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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意味を見出すことが難しい。
むしろ、評するなと釘を刺された気分だ。

三人の女が、さまざまに感情を曝け出し、飲み込み、ぶつけ合う。
そんな三者三様の虚無がひたすら映し出される二時間。
早く終わってくれ
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

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味の感想が一切なくて、むしろ歓びが伝わってくる…。
えもいわれぬ味とは正に。

風景も設えも装いも全部過不足なく美しい。
こだわり様にちょっと引くぐらい細部まで美しい。
凪の日に観るやつ。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

知ることを恐れない姿勢。

胎児並みの読解力でも楽しめた。
割と大きめなテーマを分かりやすく投げかけてくれる映画は好きだ…。


幼児期〜青年期の発達段階をなぞっていく感じで、倫理の教科書で見たやつだ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

※レビューではなく日記


胸がいっぱいだ。
話の流れにはついていけなかったけど、断片的な理解だけで完全に打ちのめされてしまった。終始涙をこらえていた。
80過ぎの巨匠がもがく様子を見せられたことが、
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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子どもの無垢な目で見るファシズム。
戦時下の市民の日常を描く作品って余り見ないから新鮮だ。
印象としては「この世界の片隅に」に近いかな?

現代の私たちが容易く入り込めるポップさと軽快さ。
なんだか、
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