如月カルラさんの映画レビュー・感想・評価

如月カルラ

如月カルラ

映画(157)
ドラマ(2)
アニメ(0)

あこがれの色彩(2022年製作の映画)

3.0

青春映画と評されていたので劇場で鑑賞したが、青春映画……?となった。
思春期の危うい揺らぎは確かに感じられたが、それだけ。
思春期特有の普通である事を嫌い斜に構えてしまう様などは、この時期あるよなぁと
>>続きを読む

ジェヴォーダンの獣(2001年製作の映画)

3.5

思っていたよりは村の女を襲う謎の獣と対峙、アクションが少なめに感じた。『ヴァンヘルシング』ぽさを期待しすぎてしまったかもしれない。
どちらかというと国の体制への不満や改善を求める反政府組織の話がメイン
>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

4.5

世界を旅していた息子が、巡礼の旅の途中で亡くなった。
遺体を迎えに行った主人公が、息子の意思を継ぎ巡礼の旅をする話。

年配の主人公が、旅の途中で出会った人と一緒にただ巡礼の道を歩くだけ。
その中で一
>>続きを読む

貞子DX(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ほんのりホラー要素のあるコメディ。
リングから独立した作品として観ると、楽しめると思う。
とはいえ、貞子というキャラクターや元のリングの設定を汲んでもいるので、リングを下敷きにしたスピンオフ作品という
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

これはいい作品、しっかりとラストギリギリまで騙されてしまった。
ある犯罪に手を染めた人間達のうち1人が警察で事情聴取を受けるシーンがメイン。その中で明らかになっていく事実、そして隠された真相。
犯罪に
>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.0

前評判は見ていたけれど、前評判通りの胸くそ展開だった。

夏の旅行で出会った家族から「週末ぜひ我が家に遊びにきて」というハガキをもらい、はるばる訪ねていく。
その数日間で積もっていく違和感。それは些細
>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.7

こういったハンデを持った人間と付き合っていく、受け入れていく事の難しさ。
自分を受け入れてもらえたと思った相手に依存し、その相手がいなくなると今度は父親が購入するはずだった家へ執着し、事件を起こしてし
>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.8

主人公を始めとする4人のハッカー集団が、あこがれのハッカーに近付きたい、認めてほしくて様々なセキュリティを突破する事件を起こすが、全く歯牙にかけてもらえない。
その事に苛立った主人公たちは相手を罠にか
>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

孤島というクローズドサークルで起こる高級フルコースサスペンス……?

取り急ぎまとめると
・主人公の連れの男が異質。自殺願望があった?最後何を囁かれたんだろう。
・料理だけでなく料理人も価値とステータ
>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.6

取り急ぎメモ

・過去と現在を行ったり来たりしながら、ある一点に収束していく。
・伏線がしっかり回収されるので、序盤はわかりにくさもありつつ、終盤に向けてスッキリとする。
・各章区切られているのでちょ
>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

5.0

パキスタンの山間の村で暮らす、喋れない女の子シャヒーダ。
心配した親がシャヒーダを連れてインドの寺院に祈りを捧げに行くが、なんやかんやあってシャヒーダだけインドに取り残されてしまう。
インドでバジュラ
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

家族や幸せについて考えさせられる映画だった。
祖母、両親、姉と弟の5人家族は少ない稼ぎと祖母の年金と万引きで暮らしている。
父と息子は万引き帰りのある寒い日に、家の外に放置されていた女の子を連れて帰っ
>>続きを読む

聖夜の惨劇 ニッセやりすぎる(2023年製作の映画)

3.3

アメリカからノルウェーに引っ越してきた家族。ノルウェーの家にある納屋にニッセ(ノームのような妖精)が住んでいるのを見つけたルークは、ニッセにクッキーを与えたりして交流を図る。
でも家族はニッセの存在を
>>続きを読む

ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

3.5

韓国映画では珍しい?エクソシストもの。

主人公は幼い頃に父親を亡くして以来、神を信じず、格闘家として活躍していた。
時々頭に響く、神を殺せ、父の仇を打てという声。
そして試合の後に手のひらにできた謎
>>続きを読む

MAMA(2013年製作の映画)

3.7

タイトルでもある、母性とは何か、様々な母性の形を見せられる作品。

父親が妻と会社の同僚を殺し、幼い2人の娘を連れて逃走。森の小屋で2人の娘も手にかけようとするがそこに潜む何者かに襲われる。
父親の弟
>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

ゴジラにキングギドラ、ちょっと悪い顔したモスラ、ラドンもいたかな?
過去の怪獣達がたくさん出てきた。

モナークという団体が研究、管理していた怪獣達のうち、モスラの幼虫と意思疎通を図るためにオルカとい
>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.5

二重底かと思ったら三重底だったし、ノーラン監督は最初からノーラン監督だったんだな……と痛感した作品。

作家志望の主人公は街で見かけた人間を尾行するのが日課。
ある日尾行していた男にバレるが、その男は
>>続きを読む

スプライス(2008年製作の映画)

2.5

倫理観がぶち壊れている映画。
科学者夫婦、特に女性の方がどうしても好きになれない。
新しい生物を作るのも、会社から言われている「様々な病気に対応できる細胞を持つ生物」を生み出す事には成功しているわけだ
>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.8

有名作すぎて今まで観たつもりになっていて未視聴だった作品。
出てくるクリーチャーが現世界に存在する動物や虫に近い姿をしつつも異世界感がしっかりあってよかった。
巨大な馬のようなクリーチャーの造形好き。
>>続きを読む

法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.7

法律家を目指し法科大学院に通う主人公、その同級生2名を中心にした事件と過去を紐解いていく映画。

大学院内では裁判を模した「無辜ゲーム」なるものが開催されている。
内容は「スマホを壊した犯人」というも
>>続きを読む

銀河健康センター(2024年製作の映画)

3.5

水の枯れた惑星で、サウナ(水風呂なし)を復興させよう!っていうショートムービー。

個人的には熱や熱気に弱いのでサウナを利用したことがないし、「ととのう」という感覚はわからないけど、ロウリュ君がとても
>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.7

正統派ドラキュラという感じの造形がいい!怪物!

船が積荷を乗せて出港、海上では本来なら乗っていないはずの女性が見つかり、船員達はなんやかんや言いながらも看病する。
だがその日の夜から1人、また1人と
>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

短い尺の中でジェットコースターのように展開に振り回される映画。
でもそれは嫌な振り回しではなく、こういうものだと割り切って観ると楽しめると思う。

というかホラー味を追求して最後までホラージャンルで進
>>続きを読む

僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

4.0

君を愛したひとりの僕へ→僕が愛したすべての君への順で鑑賞。
結論を言うとこちらの方が好きだった。

君を愛した~では暦を支え寄り添った和音の想いが遂げられずに終わってしまっていて、暦の一途な愛情は眩し
>>続きを読む

君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

3.8

眩しくて歪な恋愛ストーリー。
栞が生きる道を探すために人生全てをかける暦の愛情は一途さと眩しさと狂気の愛情だなって思った。

栞が事故に遭ってしまい命を落とした後、本来の世界線に残滓のように残されてし
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.8

音楽学校に通いブラスバンドでドラムを担当している主人公が、ある日ドラムの練習をしている時に有名な教師がやってくる。
声をかけられ舞い上がる主人公だったが、その練習は予想を超える厳しいものだった。

>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

3.3

取り急ぎメモ。

・主人公の1人称視点でずっと映画が進んでいくので、映像が見やすいかと言われたら見にくい。画面酔いしやすい人は注意。
・あいつもこいつもジミー!
・スピード感とスラッシャーゴア要素で駆
>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.8

取り急ぎメモ。

・カバラ教の文字は数字も兼ねている、父は3、母は41、そのふたつが合わさる子は44、ほーーー!
・電子音とスチールドラム?の音が耳心地がいい、というか全体的にBGMが物語を邪魔してい
>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.7

取り急ぎメモ。

・愛する人を奪われた時、復讐をしたいと思う気持ちを私は人間らしいと思ってしまうし、多分私も復讐する。
・あの手この手での復讐、心は晴れるのかと思いきや、なんか別の方向に行ったな!?
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.0

割と好きな感じのストーリーだった。
「ある男」を思い出すような運びもありつつ、胸に来る映画。

主人公の男性は市子という女性と暮らしていて、ある日結婚を申し込む。
泣いて喜ぶ市子だったが、その次の日に
>>続きを読む