キリコさんの映画レビュー・感想・評価

キリコ

キリコ

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.8

自信が美しさの秘訣、という教訓にとどまらず、そもそものルッキズム自体どうなのか?というところにも釘刺していて良かった。ビキニコンテストのシーンはかっこよすぎて惚れてしまう。ところどころ(特に仕事面)ま>>続きを読む

ずっとお城で暮らしてる(2018年製作の映画)

3.6

シャーリージャクスンの短編が好きなので観てみた。サスペンスというほど何も起こらないし脚本の出来はあまりよくなさそうだが雰囲気は好き。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.6

人外の倦怠、郷愁、美意識、死体処理、飢餓、同胞以外への冷酷さなどが丸ごと楽しめるお得な一本。話の流れがゆったりペースで、特に前半はほとんど何も起こらず、キャストと画の美しさを楽しむ感じだった(監督の作>>続きを読む

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

3.6

ベティ・デイヴィス、ミア・ファロー、マギー・スミス、ニーノ・ロータの文字で高まる期待。新しい方のナイル殺人事件と比べると、リネットとジャッキーのキャスティングが真逆の印象だ。狂乱するミア・ファローがか>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.2

テイタム・オニールの仏頂面のパワーよ。トリクシーがアディに本心を吐露する草むらのシーンが好き。パパ(仮)と金を搾り取る女の仲を裂く、というのが中盤の山場になってるのも何ともバカバカしくてかわいい。あん>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.4

何が何だかわからんぞ!すいません!
ドックとビッグフットの電話シーンで、ビッグフットがいる部屋が『シャイニング』みたいでかわいかった。

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.5

実は観たことなかった。あの島のみんな、かなり能天気だな。サメがいると知っていて子供を海に連れて行く親なんている?フーパー、好きだ……。

劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション(2010年製作の映画)

3.6

ムーミン谷の彗星は好きだ。子供の頃に何度も繰り返し読んだ。不安と死の色が横溢してる。世界の終わりの閉塞感に満ち、冒険は常に命の危険を伴っていて、ネガティブな同行者が怯え続けている。しかし、とうのムーミ>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

3.7

ストーリー・展開が分厚くて楽しかった。王道ながら、犬猿の仲だった艦長とアレクサンダーの共闘がツボ。オタクたちと同様に、俳優たちも「あの世界に行けたらいいのに」と思うことがあるのかな?

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.6

なんも解決しなかったな。話の通じないやりとりの繰り返しが不気味でよかった。序盤のピアノBGMも好き。

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

恐怖の元がわからないところ、主人公が交代するところは『サイコ』っぽいかも。

前半は質が高い恐怖。ビル・スカルスガルドの過剰なほど親切・ハンサムだけど、ギリギリ犯罪者でもおかしくない顔つきがフックにな
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.0

オープニング曲がクセになる。観終わったあと、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(ニコルソンが出てる方)と同じ引き出しに入れた。

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.0

ウォッチパーティしたらめちゃくちゃ盛り上がってよかった。本アカウントはAmazonプライムビデオのウォッチパーティ廃止に反対しています。


・全体的に乙女ゲームのメイン攻略対象トゥルールートの雰囲気
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.6

ジョン・マルコヴィッチの変人っぷり(終盤影を潜めるが)、車が入口の秘密基地の内装なんかが素敵だった。ヘレン・ミレンが豪快に銃をぶっぱなしていると、うれしい。
最後のやつ大晦日のガキ使の驚いてはいけない
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セブン(1995年製作の映画)

3.7

箱に頭が入ってることは知ってしまっていたので、そんな感じの終わりにはなるよなぁ……で衝撃が削がれたかも。行きの護送車でブラピを金網越しに映すカットが多かった。神はいない、おまえを見ていないというところ>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

非現実的なエクソシスト活動にちょっとリアルな要素が入ってるのがおもしろかった。不定愁訴のだいたいが精神疾患だとか。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

Talking Headsの曲はPsycho KillerとBurning Down the Houseしか知らない状態で鑑賞。耳に心地よくちょっと毒がある歌詞とMCが素敵だった。ブルーグレーのジャケ>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

ハードボイルドものたいてい苦手なんですが、この作品は楽しめた。老人ホーム帰りにひらりと車に飛び乗るところ、さすがにかっこいいな。キャサリンはこのあとどうなっちゃうの?

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.9

ベッドシーン良い。全体的な雰囲気もとても好き。あとで解説を探す。

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.6

The ZombiesのShe's Not Thereが好き。EDかっこよかった。妊娠でそんな一瞬にして価値観変わります?と思わなくもないが、回想のvsカレンはとても素敵な挿話だった。壮大な痴話喧嘩だ>>続きを読む

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.4

人から勧められた作品を観るリターンズ・その⑥

主人公がみんなの心の支え、血の繋がりより精神の繋がり的ママになっていくのだけど、描写不足。全方向にちょっとずつ働きかけて、関係激変という感じ。ゲイ・ドラ
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透明人間(2019年製作の映画)

3.5

人から勧められた作品を観るリターンズ・その⑤

信頼できない語り手モノのサイコホラーは結構好きなのだが、「主人公の頭がおかしかったのだ!」という王道すぎて避けられるオチを好むために、終盤ガッカリするの
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オープン・ユア・アイズ(1997年製作の映画)

3.6

『バニラ・スカイ』とおんなじすぎてあまり書くことがない。サイコ表現は(CGのちょうどよいチープさも相まって)あっちの方が好きだったかな。

薔薇の名前(1986年製作の映画)

3.6

人から勧められた作品を観るリターンズ・その④

ショーン・コネリー、知的でダンディ。ホームズみたいで素敵だ。なんとなく原作はもっと昔に出版された気がしていたけれど、80年とは意外。

アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.5

全体的なノリはあんまりハマらなかったけど、ロブスターのシーンと主人公の生々しい未練がましさは良かったな。

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.6

人から勧められた作品を観るリターンズ・その③

重い空気のサスペンス。主人公の過去克服・警官バディものとしての良さがありそうだけど、事件が悍ましすぎて正直それどころではなかった。
犯人は操作の手が迫っ
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.6

人から勧められた作品を観るリターンズ・その②

ドラマ版『高慢と偏見』を観た直後だからか、より面白く感じた。ダーシーがエリザベスを好きになった理由や、ダーシーの父が死んだ経緯など、ゾンビを接着剤に物語
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.8

久々鑑賞。改めて見ると作りが纏まっていて出来がいい。妻の仕事の成功(夫婦不仲の一因)を象徴するロレックス、を握りしめ落下するハンス・グルーバー、抱きしめ合うマクレーン夫婦。夫婦の帰宅まで描かないあっさ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

男根女陰礼賛(EDの隠れ性器意匠探し楽しい)、300%のリベラルフェミニズム、ここ100年の映画史・思想潮流、ガールズエンパワメント、が詰まった一作。
あいかわらず寓話的。行きずりの恋を含む「冒険」は
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

犬より猫になりたくない? なりたくない? そうですか……。

前半からは予想もつかない方向に転がっていった。前半のディストピア感の方が好きだったかもしれない。近視・鼻血といった特徴でしか他者を認識でき
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

おもしろかった。寄生成り上がりモノって脳内に快楽物質出ますよね。
構図は『太陽にいっぱい』っぽくもある。庭にある迷路とその模型は『シャイニング』のオーバールックホテルを思わせる。迷路の中で死体が出ると
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